2012年6月27日 (水)

おけいはんの心意気をプレゼンしてみる

 更新しなくなって早何ヶ月経ったでしょうか。ところがどっこいこうして更新しているという事は、そろそろ何か書きたくなってきた証拠というわけです。皆様お久しぶりでございます。レールウェイコンシェルジュのあすやんさんでございます。

久しぶりの更新とばかりにまだまだ本調子ではありませんが、今回はあえて「デイリー道場」さんへこの項目を投稿してみようと「宣言」しつつ進行してまいります。今回のお題はタイトル通り「おけいはんの心意気」。私が鉄道好きになったのもこの会社のおかげだったのではないでしょうか。本当に素晴らしい会社です。

……と、とりあえず京阪さんを軽く持ち上げておいていよいよ本題です。

私は京阪電車さんの事を当ブログで紹介する際、必ず「本末転倒な心意気」という表現を付け加えています。創意工夫をこれでもか!と織り込む事に必死になった結果、他社が追いつけない領域にたどり着いてしまう事幾許。今回はこの「本末転倒さ」をあえてプレゼンしてみようと思っています。まずはこちらの車両。

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はい、京阪電車の車両の中で「変わっている」の代名詞と言われている京阪5000系電車です。5つの扉を配してラッシュ時は乗降をスムーズに行い、それ以外の時間帯ではラッシュ用ドアの間に椅子を降ろして着席定員数を拡大させるという日本でコレだけという機能を備えた素晴らしい車両です。

Rw515_2(銀色に輝くラッシュ用ドア)

このドアの間に椅子を置くという装置のおかげでかなり制作費がかかったということもあってか、必要最低限の本数しか製造されなかった……とされていますが、実情はそうじゃなかったみたいです。

Rw514(中之島行きだから座席がガッカリしている)

元々京阪さんの電車は車両限界の都合で車体の長さが18メートルと決められています。その18メートルという間に5000系は5つ扉を配置するという構造故に当時としてはかなりワイルドな設計を施しました。そのワイルドな設計故に

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乗車位置があってません。

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元々5つドアがあるということで、当初は停車時間の短縮などに大きく貢献していたようです。そりゃ出入り口が沢山あれば降りることも乗る事もたやすいですもんね。でもこの車両が出てきて社会構造が変化してきた事に関しては京阪さんちょっと読み違えちゃいました。

関東の人からすれば関西人は以前から「乗車位置を守らない」と思われているようですが、実は関西人「合理的なものに関してはあっさり取り込む」という性質を持っております。そのため、乗車位置さえ守っておけばすんなりと乗車できるという「合理性」が学習出来た時点でえらい勢いで列を形成するようになりました。

しかし本当にすんなりと乗車や降車をするにはもう一つの工夫が必要となります。それは乗車する列と降車する列がひとつにまとまるという事。降りる人が乗る人の列の真ん中を通って降りるということは実は非効率的なんです。乗降の時間を短くするにはどちらか一方に偏るという事が大事になるわけです。

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でもこの5000系の場合、乗車位置が全くてんでバラバラ。当初は駅の停車時間が短くなってよかったのですが、列を形成し始めた時点から乗る人が大混乱しちゃって結局停車時間が長くなってしまったそうです。

その結果、ラッシュ時間帯だけに対応する車両となってしまいました。まさに本末転倒な心意気。

……とまぁ、ここまでなら普通の京阪電車のブログ。私が注目したいのは5000系だけではありません。今回あえて注目したいのは京阪電車さんの中で地味な存在な車両というこの車両です。

Rw519(新塗装がにあってないのは気のせいです)

京阪1000系電車です。昭和52年に製造されて間もなく35年が経つというこの電車、当ブログ最初の項目「京阪電車・匠の技」という項目で「狭すぎる優先座席」という紹介で登場したあの車両です。

Rw520(この座席です、なんということでしょう)

元々京阪電車さんは「本末転倒な」改造する事が大好きなのですが、実はこの1000系も大規模な改造をしております。当ブログの項目でも紹介しましたが、更新改造する際6000系で使われていた効き目の弱い冷房機器を無理やりくっつけています。

Rw524(よく見なくても結構大きい)

これだけで紹介するのか?とお思いの方もおられるでしょう。もちろんここからが本題。この1000系という車両、「本当に製造されたのは昭和52年か?」という疑惑もあったりする車両なのです。

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戦前に走っていた旧1000形という車両の足回りだけを流用し、車体だけを新造して「700系」という車両を作りました。折しも高度成長時代、ラッシュに対応する車両にするだけでもよかったのでしょう。しかし、車体を作った10年後に「昇圧計画」が持ち上がりました。この際700系の機器は対応できなかったんですね。それじゃあと考えた京阪さん。

足回りを新しくしちゃって車体を流用すればコレいけんじゃね?」

……そうして700系の車体を流用し、作られたのがこの1000系なんですね(ま、詳しい説明はウィキペディアさんに任せましょう)。

電車の世界においては「車体の乗せ換え」という作業が時々発生します。車体だけを新造し、足回り(車輪や運行機器等)を再利用することで、車体を改造する費用よりも安上がりにしようという目論見が見え隠れします。とはいえ、電車の部品というのは保守や点検をきっちりしておけば何十年でも走行できます。

通常そういう作業は部品の保守関係が災いしてか一回位で終わるのですが、この1000系は2回やっちゃってるんですね。もちろん書類上は足回りを変えたり車体を変えた時点で「車両を新しく作りました」ということになっていますが、実はどこかで昔の部品が存在しているのかもしれません。匠も驚くリフォームっぷりはまさにおけいはんの「本末転倒な心意気」を感じざるを得ません。

こういう「物を大事にする」という風潮はどこの鉄道会社にもあるのですが、ここまで徹底されると「素晴らしい」としか言いようが無くなります。まだまだネタ……もとい、取り上げたい部分は沢山あるのですが、それは次回以降のお楽しみという事で。

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2011年10月18日 (火)

ポケットの中の鉄道

 普段何気なく見ているものでも、取り上げてみると結構深いネタになることがある。今回は皆さんも知っているであろう、あの配布物のお話です。

その名はポケット時刻表

ちょっと大きな駅の改札口や切符売り場の片隅にコッソリと置かれているシャイなアンチクショウ、それがポケット時刻表です。これに各鉄道会社の考えが如実に出ています。

例えば新幹線の場合。

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(左:JR西日本のポケット時刻表、右:JR東海のポケット時刻表)

今年の3月に九州新幹線が開業しました。これによって東京から鹿児島まで一本のレールで繋がったのですが、運行形態は各々の新幹線によって大きく異なります。その側面が各鉄道会社のポケット時刻表に出ていたりします。

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東海道新幹線を所有しているJR東海さんの場合、自社車両が乗り入れる東京駅から博多駅までのダイヤしか書かれていません。紙は丈夫なタイプを使用し、中には英語での表記も追加。そして大きな特徴は表1と表4(表表紙と裏表紙)が天地逆になっているということ。これによってダイヤの混同を物理的に避けています。このアイディアはすごいです。

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一方のJR西日本さんの場合、東京駅から鹿児島中央駅間までガッチリ書かれています。耐久性とコストの両立を考慮したのか最初の2ページだけ丈夫なタイプ、それ以降は新聞紙っぽい紙を使用しています。そして若干こちらの方が広告が多いのが特徴です。

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(こういう地道な宣伝活動が売り上げに繋がるのだろう)

新幹線は日本各地に広がっていますから、どうしてもこういう時刻表形式のものでなければならないのでしょう。しかし、我々が一番よく見るポケット時刻表といえば、その駅の時刻表に特化したものではないでしょうか。

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(この後この時刻表がえらいことになる)

携帯電話やパソコンで調べれば一発で乗り換え案内が出る昨今でも、やっぱりこういう印刷物が手元にあると安心するというもの。今回私は各鉄道会社が発行しているポケット時刻表を移動する際にちょびちょびとゲット。ちょっと比較してみましょう。

ちなみに集めたものは「JR西日本京都市営地下鉄近鉄阪神大阪市営地下鉄京阪」の以上6社局。これだけでいったいどういう行動範囲なのかがバレるってなもんだ。

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いちばん基礎的なものがJR西日本さんのポケット時刻表です。その駅の発車時刻と行先が色と記号によって分かれています。平日用と土曜・日曜日用のダイヤが上り下り別に掲載されています。

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ただJR西日本さんは支社や路線が違うとちょっとずつ変わっています。大阪支社管轄下の大阪駅は白地に青文字、一方の京都支社管轄下の京都駅は茶色地に青文字。北新地駅に乗り入れるJR東西線の乗り換え駅である京橋駅は青地に白文字。ここあたりに個性を求めたのだろう、と私は推測します。

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どうでもいいコネタではあるけれど、大阪駅のポケット時刻表は関西近辺の列車だけでなく、サンダーバード等の昼行特急や東北方面や東京方面へ向かう寝台特急の出発時刻まで書かれています。コレって必要なのでしょうか。

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(阪神岩屋駅と梅田駅。梅田駅はターミナル駅なので項目がひとつ少ない)

サイズが違うと言えば、その駅の規模や構造によってもポケット時刻表のサイズは変わってきます。ターミナル駅(いわゆる終着駅)は一方向しか出ないから短め、多方面へと向かう列車が多い駅は必然的に大きくなります。

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その逆を行くのが近鉄さん。ターミナル駅である京都駅と、その中間駅である近鉄丹波橋駅のポケット時刻表を比較するとなんと同じサイズ。こういうところでも地味に経費を削減しています。

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方や公営の地下鉄さんは変えているのかなぁと思い比較してみると、京都市営地下鉄さんのデザインがスゴい。大阪市営地下鉄さんは地味ながらも色合いで行先を分別しているタイプ。コレはコレで基本に忠実なデザインになっています。

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京都市営地下鉄さんは二色刷りで経費削減しながらもインパクトが強いデザイン、そして掟破りの2駅合同。経費削減を表しているのでなかなかではないでしょうか。

 

 

……さて、ここまで説明した中で『あの』鉄道会社さんが出ていませんね。そう、いよいよ本命の登場です。

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2011年9月 7日 (水)

バスで移動するとこうなる

 毎年私は父方の墓参りで広島へ行っております。まぁ当ブログでも幾度となく広島の話題を取り上げておりますので、感づいた方もおられるのではないでしょうか。

ここ最近は福山まで新幹線で移動し、レンタカーを借りて故郷である竹原市まで移動。墓参り終了後広島駅まで車を移動させ、駅前のグランヴィアさん併設のバーで泥酔した後に夜行バスで帰阪するというルートをしております。

でも、たまには違うルートで帰ってみたらどうなるだろう。そう思ったのが今回のネタでございます。

大阪から広島へ向かう公共交通機関は大きく分けて3つ。新幹線と在来線、そして高速バスです。

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新幹線はここ最近九州新幹線の全線開業によってかなり好調なようです。ただ九州新幹線の開業によって、「ひかりレールスター」の運行が大幅に削減。大半が九州新幹線乗り入れ用の「さくら」に置き換わってしまいました。

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私が新幹線を利用する際に使っている「エクスプレス予約」ではこの「さくら」を指定する事が出来ません。正確に言えば違う方法で予約する事が可能なのですが、その際「エクスプレス予約」の特徴である「チケットレス予約」が出来ません。乗車前にきっぷを券売機で発行して乗車しなければいけませんので少々手間です(ついでに言えば料金も高いし)。

じゃあ在来線はどうなんだ?とお考えになるのは世の常。この時期は皆様ご存知の「青春18きっぷ」で青春を謳歌している方が多い時期であります。その人たち向けにJRさんもある程度はお考えになっていらっしゃるとは思うのですが、世の中は常に予測を裏切ります。

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以前も当ブログで取り上げました「大垣ダッシュ」に近い光景が相生駅や岡山駅、糸崎駅等で見受けられる始末。コレは正直申し上げると見苦しいです。しかも座席に座れなければ1時間以上は田園風景を眺めざるを得ない状況。コレは大変。

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そこで出てきたのが「高速バス」。ここ最近の低価格化や改装された大阪駅ビルに移設されたということもあり、私の中でにわかに注目を集めるようになりました。ただ、私の中で「高速バス」といえば

「我々を地獄へと誘うB・U・Sの響き、バス!」

「お子様がおじ様のようになる」

という名台詞でお馴染みの夜行高速バス。過去には修学旅行(!)で「長野~大阪」、ラジオ番組のイベントで「東京~京都」、帰省と行楽で「広島~大阪・名古屋」と幾度となく利用しているのですが、逆に昼行の高速バスは経験したことがありません。

「ならば、経験してみるしかないだろう」ということで乗ってみました。

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2011年8月24日 (水)

夏だ!インスタント焼きラーメン

……夏休み特別企画のなんだかよくわからない小説は如何でしたでしょうか。小説を連載する事でアクセス数を猛烈に減らすことに成功しました。まぁいいや、楽しかったし。

さて、そうこうしているうちに夏休みもそろそろ終わりです。北海道や東北各地ではもう学校が始まっている場所もあるそうですね。夏休みボケからどのように回復するかで夏を制する事が出来るかが決まってしまいますよ……と自戒の念を込めて申し上げます。

当ブログもそろそろ小説から抜け出して、何かしら皆さんにお楽しみ頂くような事を書かなければいけないような雰囲気になってきております。ただいきなり鉄道ネタを書くっていうのもアレです。

なので、ちょっと今回も鉄道を離れていつもお世話になっています「デイリーポータルZ」さんの「デイリー道場」で出題されている「お題DE道場」のネタでお付き合いください。

今回の「お題DE道場」、テーマは「10分クッキング」。つまりサラリと作れる料理を作ってみようということです。簡単に調理できるといえばやはりインスタントラーメンではないでしょうか。

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ただコレを毎回普通に作るというのは幾分味気ない。そこで私はコレを「インスタント焼きそば」のように作る事を皆様に提案致します。

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通常インスタントの焼きそばと言えば、カップタイプのお湯を切ってソースを和えるという焼きそばを想像される方が多いのではないでしょうか。しかし、隠れたベストセラーとして袋めんタイプの「ソース焼きそば」が日清食品さんより発売されています。

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袋の中にある乾麺を少量のお湯で湯がき、麺がほぐれたら粉末状のスープをまぶして炒める。ただそれだけなのにこれだけおいしいソース焼きそばが完成するという素晴らしい商品です。

この作り方で通常のインスタントラーメンを作るとものすごく美味いんです。

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ただ、絵的には非常に地味になります。麺の色しかありませんので、今回はキャベツと半熟の茹で卵を乗っけて10分で作ってみます。何味のラーメンでも大抵美味しく頂けますが、今回はパスタっぽく塩ラーメンをチョイス。

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まずは半熟の茹で卵を作ります。作るといっても熱湯に卵を入れて6分半湯がくだけ。

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その合間にキャベツを刻みます。今回は八分の一程度刻みました。

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キャベツと麺を一緒に湯がくお湯を準備している間にまな板を後片付け。

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フライパンにお湯(分量適当)が出来たらそこにキャベツと麺を一緒に湯がきます。

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麺を湯がき始めたらちょうどいい具合に6分半経過。卵を熱湯から取り出して氷水につけ、殻を剥いていきます。

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コレぐらいで大体8分。麺がほぐれたら一旦お湯を切ります。野菜が無い場合やめんどくさい場合はこの作業を無視したってかまいません。その代わりお湯は少なめになりますから味の調節は結構難しくなります。

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お湯を捨てたフライパンに幾許かの油を垂らし、麺とキャベツを炒めます。もちろん味付けの粉末も忘れずに投入。粉末が回らない場合はお湯を足して調節してください。

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粉末が麺全体に広がり、いい匂いがしてきたところで皿に盛り付けます。最後にプルプルの半熟卵を載せれば出来上がり。

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これが「インスタント焼きラーメン」。ちなみにこのメニューは私の親戚一同全て作れるという素晴らしき逸品です。

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半熟卵が実にいい仕事をしております。

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もちろん味は美味しゅうございます。人によっては味付けが濃いなと思うかもしれませんが、その際は粉末の量で調節して頂けたら幸いです。

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2011年6月11日 (土)

病み上がりのコネタ集

 このところ、長いネタを考えてしまう傾向があります。ガッツリ力を入れて書いちゃうと疲れてしまうのは世の常、その結果ヘルニアも悪化気味という事なので今回は手短な電車のコネタでお楽しみ頂ければ幸いです。

コネタ1:淀駅の配線がたまらん。

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淀駅の京都方面ホームが高架になりました。

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大きな布に覆われた駅は従来の駅にはない解放感があります。現在2面3線のこの駅も、将来的には追い抜き可能の設備が京都方面ホームに追加されて京阪本線の要所として活用されるようです。しかも淀車庫までの区間が複々線化され、競馬開催時には多くの臨時列車を増発できるようになっています。

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しかもこの淀駅の配線がかなり上手く配置されています。クロスポイントが大阪側に3つ、京都側には引き込み線が一本整備されていて、この引き込み線から退避側本線側どちらからのホームにも入線できるようになっています。

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贅沢を言えば、阪神電車さんのように上り本線から引き込み線へ直接移動できるポイントがあればよかったのでしょうが、それにしてもあの狭い範囲でここまでうまく配置するとは思いませんでした。

こういう配線を見る度に、これをうまく使えばアレがこういうふうにできるんじゃないかとまた妄想できそうです。

コネタ2:改札機にイコちゃんが。

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6月から京阪電車さんではICOCAが発売され、ICOCA定期券が使えるようになりました。「ICOCAでの6カ月定期代」と、「6か月分のPitapa割引サービス」を比較した場合、私はすんなりとICOCAでの定期券を選ぼうと思う程Pitapaの存在価値に疑問符を打ちたくなる今日この頃です。

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それを祝ったというわけではありませんが、地味―なところで改札機にイコちゃんが佇んでいました。

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カモノハシは水辺に穴を掘って巣穴を作るといいます。その生態から考えると自動改札機の下にあるこの空間は、イコちゃんにとって住みやすい空間だと言えるでしょう。

コネタ3:京都市の交通局がある意味もえている。

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ちょっとした用事がありまして、京都市営地下鉄の四条駅を利用しました。

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ふと階段を見るとカロリー表示が書かれているではありませんか。その側面には「燃え燃えプロジェクト」なるポスターも。一段階段を上る度に-0.1キロカロリー消費するという情報と、上る人に対する応援のメッセージ。なるほどうまい事を考えましたね。当然「燃え」だからなのでしょうか

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謎の萌えキャラ登場。

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京都市交通局若手職員増客チームの家族が勢い余って描いた謎の女子高生「太秦萌(うずまさもえ)」、彼女が上目づかいで「素敵!」なんて言ってくれたら、そりゃあモぉナウなヤングはフィーバーなう!……何書いてんだろオレ

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でも、イケメン(多分こいつも名前付けられてんだろなぁ。女の子が太秦だから、竹田とか北山かな?)はエレベーターを使っていいみたいです……人間見た目が9割ですからねぇ。

コネタはこんな感じですかね。何とかヘルニアを落ち着かせていきますハイ。

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2010年5月12日 (水)

スルッとピタパ「ノーラッチ」の旅・序

 先々月、引越の直後に私がメインに使っているクレジットカードの更新カードが届きました。それに遅れる事約一カ月、ようやくPiTaPa(ピタパ)カードが私の手元に届きました。

Rw001 (手前が新しいICカード)

ピタパは他のIC乗車券と違って、原則「クレジットカード」の後払いとなっています。その審査や手続きの煩雑さが遠因してか、他のIC乗車券と比べると普及率はちょっと低めだったりします。それでも使い慣れるとなかなかPiTaPaも侮れません。

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その届いたピタパに同封されていたパンフレットを見ていて、あるページに目線が止まりました。

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ピタパが使えるエリアの地図。ピタパは関西二府四県だけでなく三重県や愛知県、岡山県や静岡県にまでエリアを拡大しています。こういうのは頭で理解していても、実際に地図で見るとピタパも頑張っているんだなぁ……としみじみ感じてしまします。

Gin01(在りし日の阪神電車)

関西の方ならご存知かと思いますが、一昨年に開業した「阪神なんば線」によって関西の公共交通機関は一段と便利になりました。阪神地域から古都奈良へ乗り換えすることなく移動できるという手段は新たな需要と人の流れを生み出しました。

Rw003(改めて地図を確認)

同時に遠く山陽電車姫路駅から、近鉄電車名古屋駅・伊勢志摩方面までの長大な路線が一本のレールで物理的に繋がりました。これを利用して近鉄電車さんは姫路駅から伊勢方面への特急列車を走らせる計画があるそうです。実現できる可能性は低いかと思いますが、鉄道ファンとしてそういう列車は一度見てみたいものです。

ただこの「阪神なんば線」によって、あるひとつの「試したくても試せない」という試みが完成してしまいました。その試みというのは「ノーラッチの旅」です。

Rc467 (改札口の例:新大阪駅)

「ラッチ」は元々英語の「留め金」という言葉なのですが、鉄道業界では「改札」のことを指します。「ノーラッチ」を直訳すれば、「改札が無い」。そこから転じて「改札を出ることなく異なる鉄道会社を利用することができる」という意味を指します。

阪神電車さんは西は元町駅で神戸高速鉄道さん、東は大阪難波駅で近鉄電車さんと「ノーラッチ」で繋がっています。この両社とも阪神電車さんとは違う会社と「ノーラッチ」で繋がっており、それらを全て繋ぎ合せるとこういう一本の路線が組みあがります。

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神戸市営地下鉄さんの三宮駅から京阪電車京津線の浜大津駅まで利用鉄道事業者数8社局、総移動距離135.5キロメートルという前代未聞のこのルート、全て「ピタパ」が使えます。……果たして私のピタパはこの長距離を把握し、走破する(つまり計算する)ことができるのか?

 

 

……疑問を感じたからには解決するしかありません。

検証編はコチラをクリック。

即結論へ行きたい人はコチラをクリック。

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スルっとピタパ「ノーラッチ」の旅・破

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というわけで、まずは神戸市営地下鉄さんの三宮駅へ。ちょうど撮影したのがゴールデンウィークまっただ中の5月4日。いつもとは違う浮かれ気分なこの街を離れ、この日の大半をこれから電車で過ごします。鉄な人間からすればなんて贅沢な一日なのでしょう。

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(シンプルな乗り場への案内と駅の券売機表示、そしてパタパタ)

この駅から滋賀県の浜大津駅まで「ノーラッチ」で行きます。もちろん行先案内版にも券売機の価格表示にも「浜大津」の「は」の文字はありません。その疑問を解消するために堂々とラッチの中へ入っていきます。

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(左:改札機も全部ピタパ対応、右:通り抜けてやっちゃった感一杯)

まずは神戸市営地下鉄さんの三宮駅から新神戸駅を経由して北神急行さんに乗り入れ、谷上駅まで移動します。

Myodani

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(地下鉄なう、ちょと寂しい)

地下鉄なのでトンネルなことは当たり前なのですが、新神戸駅から先は地下鉄ではなく普通の鉄道。ただ景色が変わりませんので「新しい路線に乗っている!」という気分にはなれません。

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……というわけで谷上駅に到着しました。

ちなみにこの谷上駅、元々は神戸電鉄さんに乗り換える、または北神急行さんに乗り換える際は一旦ホームから階段で下りた先にある「中間改札口」を利用しなければいけない構造となっていました。

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(その跡地は何となく判る。地上とホームにもその痕跡がぼんやりある)

現在は隔てていた改札口も無くなり、ホームも広げて同じホーム上で乗り換えることが可能となりました。これだけ乗り継ぎしやすい構造となっているのに、ホームには乗客の姿がありません。寂しい感がいっぱいあります。

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(ちなみに神戸電鉄さんは同一ホームに上下線が停車します。これも便利)

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(アンティークな神戸電鉄。最近こういう電車が好きになった)

さてここからは神戸電鉄さんに乗り換え、電車は次の乗りかえ駅である新開地駅へと向かいます。

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(緑豊かな風景・勾配のきつい線路……ここはハイソな街、神戸市です。)

都会的な谷上駅を抜けると、そこはまるで「神戸市」だとは思えないような緑豊かな風景。しかも電車は電車では考えられないような勾配を登ったり下りたり。これだけでもひとつのアトラクションとして成立するのではないでしょうか。

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途中不覚にも寝入ってしまい、気づいたら新開地駅の一歩手前。また地下線内に入っていました。過去当レルコンでもご紹介した「高速そば」がある新開地駅、この駅もコンコース内に中間改札口がありました。

Rw023(あった事はあったが、もうその痕跡すらない) 

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(どの梅田かきちんと書いているのが神戸高速の特徴)

この駅からいよいよ阪神さんへとバトンタッチします。途中トイレ休憩をはさんで降りるとナイスタイミングで阪神特急が到着。この電車に乗ってまずは阪神三宮駅へ。

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本来ならばこの特急電車に乗って尼崎駅まで移動し、そこで乗り換えた方が早く到着します。ですが西大寺駅方面へ向かう場合、三宮駅始発の快速急行に乗り換えた方が早く到着します。

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(長距離の移動なので座ることにした。三宮で近鉄はまだまだ違和感がある)

快速急行は高い確率で近鉄さんの車両を使用しています。私の中では流れゆく風景と近鉄さんの車両にまだ違和感を感じてしまいます。でもその違和感こそ「線路が繋がったんだ」という証明でしょうか。

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ここからはこの旅一番の長時間乗車です。

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神戸から西宮、尼崎から大阪と過ぎゆく車窓を眺めていたらいつの間にか夢の国へ。どうしてこんなに眠たくなるのだろうと自問自答しつつ、気づけば大阪難波駅。振り向けば名古屋行きのアーバンライナーさんが出発していくところでした。

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電車は東大阪の街中を駆け抜け、生駒山脈を駆け上がります。車窓には大阪平野が広がり、そこの街に建つコンクリートジャングルが文明を感じさせます。こうして見ると大阪も結構都会なんだなぁ……とシミジミしてしまいます。ここ、夜なら夜景が美しいのでしょう。その後「石切さん」でおなじみの石切駅を過ぎると再度長いトンネルが続きます。

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長いトンネルを抜けたその先にあるのは大阪のベッドタウン生駒駅。これで一気に兵庫県と大阪府、そして奈良県をひとつの列車で制覇することに成功しました。ちなみにこの「ノーラッチの旅」、阪神なんば線が開通するまではもうひとつ違うルートが存在していまして、実際に行う場合この「生駒駅」が多いなる課題となっていました。

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上記の阪急線を経由するこのルートでは図面上「けいはんな線」がこの生駒駅で奈良線と繋がっているので、すんなりと移動出来そうに見えます。しかし残念なことにこの生駒駅には「中間改札口」があります。

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「けいはんな線」から奈良線に乗り継ぐ際、どうしてもこの改札口を通ることとなります。制度上この改札口で「途中下車」ということとなるため、どうしてもこの駅から先には進めないということになります。

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(中間改札口ではどのルートが便利かきちんと紹介している)

また「けいはんな線」を利用する事によって運賃が高くなったり、所要時間が延びる事があり、どうしてもこの中間改札口で案内する必要がありました。そのため、他の駅では無くなりつつある中間改札口が生駒駅では残るようになったみたいです。

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しかし今はその障壁はありません。三宮から走ってきた快速急行は心地よい走行音を奏でながら、大和西大寺駅へと到着。

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平城遷都1300年祭、わかりやすく例えれば「せんとくん」がマスコットをやっているイベントの最寄駅として案内されているこの駅、ただでさえ狭いホームに乗客の方々がワンサカ。ここは祭か?と思わせるほど。

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本来ならばこの駅に最近作られた駅ナカ施設の「Time's Place Saidaiji」で休憩を取ろうと思っていましたが、人が多すぎてそれどころではありません。急きょ予定を変更して先を急ぐ事にします。

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(よく考えたら普通電車より優等電車の方が本数多いってどうなんだろ)

大和西大寺駅から丹波橋駅までは近鉄の代名詞「近鉄特急」で移動します。正直、三宮駅からここまで乗車していた快速急行が近鉄電車でしたので、「普通の近鉄電車に飽きた」ところ。15分おきに一本走っている近鉄特急を選ぶのは当然と言ったところでしょうか。

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残席僅かの特急券をホームの券売機で買ったところ、見慣れぬ記号が付随されてました。そう、これが近鉄特急名物の「二階建て電車」のしるし。

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(車内に観葉植物まである!すごいぞ近鉄特急)

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(二階建ての電車に乗ったら天下を取った気分になるのは私だけ?)

有料の電車、しかも一区間だけ乗車するだけで軽くテンションが上がります。それが二階建ての座席だともっとテンションが上がります。いいですねぇ、こんなことでテンションアップできる大人って。

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快適な時間は僅か20分、しかしその間に幾重にも普通車両を追い抜いた近鉄特急を丹波橋駅で下車し、各駅停車を乗り継いでいよいよ洛中へと攻め入る事になります。ここからは同一ホームによる乗り換えが連続します。

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同一ホームでの連絡は時間との勝負です。写真撮影もそこそこに丹波橋駅から各駅停車で竹田駅、竹田駅からは京都市営地下鉄さんに乗り換えます。

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(烏丸線の車内。軽くデジャブ―)

竹田駅から乗った京都市営地下鉄烏丸線は近鉄電車の車両でした。30分前まで乗っていた車両とほぼ同じ景色が目の前に広がります。……これぞ近鉄電車マジックといったとろでしょうか。

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(烏丸御池・御陵:もう疲れがピーク)

竹田駅から烏丸御池駅まで烏丸線で、烏丸御池駅から御陵駅まで東西線の車両で移動します。京都市役所前で乗り換えようと思ったのですが、どうせならと本来の乗り換え駅である「御陵駅」まで先回りです。多種多様の電車を楽しみたい!という私のわがままでもあります。

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(疲れると写真がどうしても上手に撮れないワケで)

御陵駅からは京阪電車さんの京津線へ。ここは「電車が走る風景」でご紹介したので詳しいことは割愛しますが、地下鉄から登山電車、極端なカーブをすり抜けた先に現れる併用軌道といった風景はテーマパークのアトラクションとしても成立する位の強烈なコンテンツです。

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(そんなこんなで浜大津駅、二府三県完全制覇ナリ)

浜大津駅に到着したのは16時。4時間近く私は電車に揺られていたということになります。過去長距離列車等で長い時間揺られていたということはありましたが、今回のように幾度となく乗り換えをする乗り継ぎは初めてでした。ただ今回は「ピタパがきちんと計算してくれるかどうか」という疑問を解消するべく始めた旅。

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果たして計算してくれるのか否か。その答えはこの改札口が知っている、私は改札口までエスカレーターで上がり、そして青に輝く筺体にピタパを、そっと静かに置いた。

 

結果はこちらをクリック。

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スルッとピタパ「ノーラッチ」の旅・急

 

 

 

……まず、結果から申し上げましょう。

「んなものムリ。」

今回この旅を思いついた際、本当にそれが成功するかどうか「ピタパ」のコールセンターさんに連絡をし、果たして実情はどうなのか質問しました。

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まずピタパは「基本的に2社間の乗り入れは対応している」とのこと。3社以上の乗り入れに関してはその鉄道会社間の取り決めによるそうです。

具体的な例を言えば「山陽~神戸高速~阪神本線(阪急神戸本線)」はピタパの開始当時から対応、今回の「阪神なんば線」の開業に合わせて「山陽電車から神戸高速と阪神なんば線を介した近鉄線への乗り入れ」に関しても基本的には対応しているとのこと。

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今回の場合どう考えても想定の範囲外でしたので、当然改札機から外には出ることができません。そのため機械は甲高い音を立て、私の行動を遮断。人がいる改札口まで移動する事を促します。

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改札口でピタパを手渡し、事務所内にあるパソコンで記録されている入場記録を調べてもらいます。その合間に今回のルートをたどたどしく説明し、正規のルート出来た旨を伝えます。流石にややこしいルートですし、こんな事を実行に移す人間はいないと思いますので、事前にパソコンで計算した運賃表を出そうとしたところ……

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そこは流石「おけいはん」。関西一円の駅から浜大津駅までどれくらいの料金がかかるか計算したファイルが出てきたではありませんか!。係員さんの説明によると、京津線のピタパ専用自動改札機は京都市営地下鉄からの乗り入れ客にだけ対応しており、それ以外の清算に関してはこの表から導き出して計算するとのこと。

通常近鉄線からの乗客に対して開かれるであろうそのファイル、今回は「絶対使うこと無いだろう」という「神戸市営地下鉄」と書かれた項目から料金を導きました。

通常の切符であればここで清算するだけでいいのですが、ピタパは出場や入場の記録をカードに記憶させておかないと次回使えないことになっています。また入場の記録は書き込めても出場の記録は(色々とややこしいことがありましたので)改札機で対応しなければいけないようです。

今回の場合、京都市営地下鉄の竹田駅から浜大津駅までの料金(510円)はピタパへ竹田駅の入場データを書き込んでから改札機で処理し、神戸市営地下鉄の三宮駅から竹田駅までの運賃(2340円)は現金で清算することとなりました。

ちなみに駅員さん曰く、「こういうルートで来るお客様は初めて」だったそうです。よかったね、こういうレアケースを体験できて。

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(レアケースといえばこういう特殊な電車にも遭遇しました)

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(というわけで無事改札を出ることが出来ました)

今回あえて長い時間を使って検証する事により、鉄道のネットワークの偉大さや便利さ、そしてエリアの大きさを確認する事が出来ました。下手すれば「キセル」と言われても仕方ありませんが、もし時間とお金があれば今度は「逆打ち」でやってみたいと思います。その時はどうぞ皆様生温かい視線でご支援ください。

Rw074 (応援コメント待ってるよ!)

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2010年4月17日 (土)

鉄道イベントに行ってみた。

 ある晴れた春の休日、ある鉄道イベントが大阪市内で開催されました。

「鉄道イベント」と言いますと、鉄道会社さんが駅やデパートで開催する「鉄道利用者に対するファンサービス」ようなものを想像する方が多いかと思いますが、今回のイベントはそうではありません。どちらかといえば「鉄道ファン」の「鉄道ファン」による「鉄道ファン」のためのイベントでした。

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開催された場所は大阪の御堂筋、ビジネス街の中心にある本町の「シキボウホール」。大阪で開催される中規模の同人誌イベントの会場としては結構有名なホールだそうです。

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(流石に会場の全景は撮影できませんでした)

今回のイベント名は「公共交通系・旅行系イベント のりものコミュニティ」。公共交通系ということなので、誰もが楽しめる雰囲気。一部の同人誌即売会にありがちな殺伐とした雰囲気や、エスカレーターが逆流するといった事件が起こる気配は一切ありません。

会場に辿り着いたのがお昼の13時、イベントそのものは14時30分に終わるそうなのでかなり終盤の時間帯だったようです。それでも同人誌即売会で遭遇する「猛烈な熱気」は衰えることなくガンガンきていました。その熱意の元である「出展者」を簡単ではありますがご紹介しましょう。

まずは定番の「鉄道研究会」。

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以前「鉄研を研究する」の項目でご紹介しました「大阪大学鉄道研究会」さんや「立命館大学鉄道研究会」さん、そしてはるばる名古屋の大学からも参加されています。各々の大学によって研究する内容や切り取り方が千差万別。勉強になります。

そこから派生したであろう実際には無い鉄道会社を研究し発表する「空想鉄」の皆さん。

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過去私も当ブログで妄想ネタをいくつか紹介しておりますが、この方々の場合私がやるような「まぁネタもないしとりあえずお茶を濁しておくか」みたいなネタではなく、本格的な鉄道網を創り上げています。これだけでまた一本のネタが出来そうな雰囲気!思わず数冊買ってしまいました。

最後にご紹介するのは最近増えてきた「擬人化鉄道」の皆さん。

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(こういうのがあると安心する私がいる)

昨今鉄道趣味の中である程度認知されつつある「擬人化鉄道」。

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最近は「恵製作所」さんや「ミラクル☆トレイン」というタイトルのアニメ等で見かける率が高くなったこの手の分野。このイベントでもかなりの割合で擬人化を取り扱ったブースを見かけました。

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それにしても疑問なんですが、どうして「鉄道車両」は女の子の擬人化が多く、「鉄道路線」になると男の子の擬人化ばかりになるのでしょう。ちょっと不思議だったりします。まぁ男女同士だったら

「連結」

なんて事を想像してしまうからでしょうか。えー、ボクおこちゃまだからわからなーい。

 

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…こういう「鉄道ファンが作る鉄道のイベント」に今回初めて参加させて頂きましたが、なかなかの熱気がたまりませんでした。こういうイベントが次々と出来ればいいなぁ…と個人的には思ってます。そうすると以前話してた「同人誌」を作らないといけませんよねぇ…。

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2010年1月31日 (日)

その後の787系かぶりもの

 タイトルに「787系」という文字を入れたところ、連日鉄道関連のマジメなポータルサイトからアクセスがありました。機械的に文字の羅列から判断してリンクを設定していたのだとは思いますが、まさかアクセスした先があんなものだとは思っていなかったことでしょう。

心よりお詫び申し上げます。

…さて、その後の「787系」さんについてのご報告です。前の前の記事では「あすやんの踵落としで解体」とされていましたが、何故かこの被り物「アートエリアB1」内でしばらく保管されることになりました。

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前回の記事で登場したインタビュー会場の写真は京阪なにわ橋駅のアートエリアB1という施設で撮影しました(もちろん一人二役の合成です)。この日「鉄道カフェ」というイベントが開催されており、その前段階で

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みたいな感覚で軽く撮影しておりましたところ、何故かこの被り物が主催者(らしき人)に好評。この撮影終了後、被り物を壊すと言ったら

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…なんということでしょう、急転直下「787系被り物」の静態保存が決定してしまいました。作ったものを評価し、保存してくれるというのは制作者・表現者としては嬉しいものがありますが、作ったものが「アレ」です。作った本人として素直に喜んでいいのかどうか判りません。

しばらくの間この「被り物」はアートエリアB1さんの方で保管されるそうです。一応「鉄道カフェ」用ということなので「常時展示」というわけにはまいりませんが、アートエリアB1の「鉄道カフェ」内では展示するかもしれません。…まぁヘタすればゴミとして片付けられている可能性は大ですが。

Rc799 と、いうわけで今後ともよろしくお願いします。

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