【雑文】転配が面白い理由
さて、前回の更新では「転配を妄想していたら更新できなくなった」といういいわけで終始しておりました。今回はその面白さの理由を皆さんにご説明いたしたく、キーボードをパチパチと弾いております。
今回妄想ネタの主題となるのはJR西日本さんが所有している207系という車両です。
鉄道の事で詳しくない方にとっては「あの脱線事故で脱線した車両」といえばお分かりになると思います。JR西日本さんがJR東西線開通時に導入して、JRの京都線・神戸線・宝塚線・学研都市線の103系を置き換えていったのですが、この車両にはひとつの特徴があります。
元々学研都市線の一部区間では利用者や地上設備等の関係から一部編成が切り離されるという設定になっていました。この207系が学研都市線に導入される前からそのような運行形態になっていましたので、本格的に運行する際にはこの運行形態を配慮した3両と4両の編成が連結されて運行するという構成になりました。
しかしながら、現在は地上設備も改善されて7両編成がそのまま入線することが可能となりました。その結果、3両と4両の編成を連結して運行するという事は
「無駄」
ということになります。普段使わない設備をそのまま温存しているのはそれだけで勿体ないですし、もっといえばこの使わない施設を客席に転用すればもっとゆったりとした環境で運行することだって可能なわけです。
それを改善するには2つの方法があります。ひとつは207系の編成を組み替えて7両編成にするという方法です。現に試作編成は7両編成でしたので、3両と4両編成を組み替えて運行するというのは理論上可能です。
ですが、組み替えても使用する事が出来る路線は限定されてしまいます。同時に7両の固定編成を多くするという事は、それ以外に先頭車両が大量発生することになります。2両編成ならば閑散区間にワンマン専用列車として導入する事も可能ではありますが、車内設備がロングシートなためにそれはそれで問題が沢山でてくるわけです。
ましてやこの207系、作られた期間が約10年。初期に作られた車両と後期に作られた車両とでは改善された個所が多く見受けられます。ましてや編成を幾度となく組み替えたために一見しただけでその編成を組み替えることが出来るのかどうかわからないところもあるんですな。
そうなると、一大事となるのは明白。JR西日本さんの中でも「これはどうすればいいのか」という一大プロジェクトになることでしょう。でも、コレが結構楽しかったりします。まずはこの207系の概要をお伝えしましょうか。
まぁ概要と申しましても、ウィキペディアさんやその筋に詳しい方のホームページやブログを読んだ方が早いと思います。それでも何とか私なりに解釈した概要を説明してまいりましょう。
207系は導入時期によって「0番台」「1000番台」「2000番台」と区分されますが、その区分だとかなり大がかりな事になっちゃいますので、ここでは外見上の違いだけで区分しちゃいます。大まかに分けると次の5つのタイプです。
4両編成の車両は3パターンに分けられます。外見上はパンタグラフが付いているかどうかの違いとなるのですが、ここからが207系の面白いところ。「モハ」と書かれている車両は動力車、モーターがある車両です。この車両のところにパンタグラフがつけられています。
ただZ編成やH編成にはパンタグラフが付いていなくてもモーターが付いている車両が編成の中に組み込まれています。この場合、パンタグラフのある車両から電気を融通してもらって、動力を生み出しています。ただH編成の場合、緑色の「モハ1500」と書かれた車両は元々パンタグラフがあった車両です。不必要なパンタグラフはいらないとばかりにH編成ではZ編成のようにユニット化しています。
このH編成の「モハ1500」はちょっとの改造(パンタグラフをつける程度)でまた単独運用できるようにしているとのこと。この点も考慮するとどんどん面白くなっていくんですね。
もちろんこれ以外に7両通し編成のF編成や、3両だけで構成されたS編成も作られています。7両編成はいわゆる試作編成というヤツで、現在では207系以外の運行パターンに組み込まれているそうです。
ちなみに7両編成が1編成、4両編成が現在66編成、3両編成が68編成と結構な大所帯。こいつの設備を如何に無駄を出さずに転配していくのか……。ああもうたまりません。
でも、私の中でひとつの回答が見出せました。次回の更新ではソレをお目にかけたいと思います。まだ続くのかよ!っていう回答はこの際無視します。楽しいもん。
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