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2010年8月31日 (火)

宮島は大ヘンだ

 夏の思い出の一場面になるといえば、それはやはり「夏まつり」ではないでしょうか。

ほぼ毎年、私は郷里の墓参を終えた後は『宮島水中花火大会』を見るために宮島へ訪れています。この宮島水中花火大会、来場者は約30万人、打ちあがる花火は約5000発と他の花火大会と比較した場合結構こじんまりとしたイベントです。しかし、実際はそうじゃありません。結構大変なのです。


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来場者のうち対岸、つまり宮島口駅付近で見るひとは約25万人。残りの5万人は宮島へと上陸して花火大会を見ます。一度訪れた方ならお分かりかと思いますが、あの空間に5万人を収容するというのはものすごいことです。そして、この5万人の大半は宮島口からフェリーに乗って移動する事になります。

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ところで皆さんは宮島へ訪れる際、フェリー乗り場が2つある事にお気づきでしたでしょうか。

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地味に隣接しているので一見しただけではわかりませんが、乗ってきた電車によって「こっちのフェリーではこのチケット使えません」と言われた経験がある人もいらっしゃるのではないでしょうか。土産物屋さんが隣接しているのが「宮島松大汽船」さん、鳥居がランドマークとなっているのが「JR宮島フェリー」さんです。「松大汽船」さんは広島電鉄グループで、「JR宮島フェリー」さんは名前の通りJR系列です。

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昼間の間は大鳥居の近くを航行するからか鳥居色を配したJRさんに対し、松大さんは瀬戸内海に広がる大海原色。この2つの会社が持つ7隻のフェリーで短時間のうちに5万人を運ぶ。これは結構大変です。通常の社員さんでは対処できないのか、明らかに別のところから応援が来ています。

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(ちなみに「JRさん」と称していますがこの宮島航路、現在はJR西日本さんの直営ではありません)

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人で満載のフェリーは宮島へと近づいていきます。

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花火会場は水上、つまり海の上です。だから沿岸の漁船やヨット、クルーザーが設定された安全海域にズラリ。この花火はこれだけの事をする価値があるという事です。ただ会場は若干無法地帯っぽくなっており、何回もフェリーが汽笛を鳴らして注意喚起を促しています。

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途中コナン君の声援(というか「犯人を探せ」という指令)を受けながら、船は無事宮島に到着。ココから私のボルテージは一気に祭仕様となります。しかし、宮島は大変なことになっていました。まずは人の多さ。

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元々宮島自体の人口は2000人前後。観光客がやってくるといっても1日に大体1万人来ればいい方です。そこに花火を見るだけで5万人が上陸するのですから大変です。

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(もう既に厳島神社までの参道は渋滞。)

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(神社前の砂浜はカメラを構えた人々で一杯になっている)

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もちろんこれだけの人が集まるイベントですので、警備や救護の体勢は万全。だけと突然現れるのがフェンスで囲まれた謎の一角。何のために囲われているのかお分かりになるでしょうか。

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実はこの場所、イベント専用の「ごみ箱」なのです。

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他のイベントでは類を見ないこの大きさ。何故にこれほどの大きなものを特設するのか、理由は参道を歩いていて判りました。

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参道に置かれたごみ袋には鹿達が集まり、次々と紙のゴミを漁り食べています。元々宮島には鹿対策として島内のゴミ箱には蓋が取り付けられていたり、トイレの中に入らないよう入口に策がしてあったりしています。その対策として鹿達が近づけないフェンスを作り、そこにゴミを捨てるようにしているみたいです。

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それでも鹿達は食べることに必死。人間と鹿の共存共栄は難しいものがあります。大変です。

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厳島神社への参拝も終わり、花火までの時間があるのでおみやげ屋さんのある通りへ。

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宮島の買い食いといえば「揚げもみじ」が定番でしょう。サクサクの衣とアツアツのあんこのハーモニーはデブ御用達といったところでしょうか。周囲の風景を撮影しようと思いふと土産物屋さんの軒先を見てみると……。

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これが噂の「萌えキャラ土産!」

色々な場所で漫画のキャラクターを主題としたお土産ものが氾濫している昨今、遂にこの宮島にも「萌え」の旋風がやってきたようです。

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一方コナン君が目印のもみじ饅頭の老舗「やまだ屋」さん。しっかりとした餡が特徴的なこのお店には

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「戦国BASARA」のキャラクター、毛利元就を使ったもみじ饅頭が販売されています。

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(きちんと許諾済み。包装紙だけでなく中の箱にも「毛利元就」。カッチョイイ)

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(買うと特製の手提げ袋も付いてくる。中身はやまだ屋さんのもみじ饅頭)

「やまだ屋」さんは過去に週刊少年マガジンで連載している「君のいる町」とコラボしたもみじ饅頭を発売していた前科……もとい、前例がありますので、こういうことはお手の物でしょう。それにしても毛利元就っていいセンスしてますねぇ。

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ただこの2つよりもインパクトがあったお土産がなんと宮島の桟橋近くにある後藤製菓さんで販売されていました。宮島桟橋から一番近くにあるという恵まれた立地条件に胡坐をかかず、新たに生み出した商品の名は……。

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たいへんだー(関東圏の人にとっては)。

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2010年8月21日 (土)

電車が来ない町へ

 先日、私は広島県にある父親の郷里へ墓参してきました。

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(ちなみにこの人は笑瓶さんではありません)

昨年もこの記事でさらりと取り上げましたが、父親の郷里は呉線というローカル線の沿線にあります。山陽本線の三原駅から海田市駅までを結ぶ路線で、海田市駅から広駅までは「広島シティネットワーク」、広駅から三原駅までは「瀬戸内さざなみ線」という愛称が付けられています。

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皆様も御存知かと思いますが、この呉線の一部区間が現在(2010年8月20日)大雨による土砂災害で運休となっています。奇しくも父親の郷里はこの運休区間にありました。運休となった区間はどうなっているのか、実際にこの目で確認して参りました。


より大きな地図で 呉線運休区間2010年8月 を表示

2010年7月12日に発生した大雨によって復旧していないのは現時点で竹原駅から安浦駅間。この区間だけでなく呉線、特に「瀬戸内さざなみ線」と称される区間は海岸沿いや山沿いを縫うように走る厳しい路線です。

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(基本海岸線を通るので徐行区間=見晴らしがいい区間となる。写真は去年撮影)

見通しの悪い区間が多く、今回のように運休する前から一部区間で徐行運転を実施する等、JR西日本さんのローカル線に対する考え方が如実に理解できる路線だったりします。

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本来なら鉄道を扱うブログですので、この場合は代行バスを利用して郷里に入るのが鉄則なのでしょうが、昨年位から新幹線との接続がすこぶる悪く、利用したくとも使いづらい状態が続いています。その為今回は福山駅でレンタカーを借り、そこから移動する事にしました。


より大きな地図で 竹原市内へのルート を表示

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国道2号線から国道432号線で竹原市街へ入り、竹原駅前から国道185号線へ広島方面へ走りますと、左手に呉線が並走します。線路は錆が浮かんでおり、まるで廃線になったような状態となっています。

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ここから少し西側にある「吉名(よしな)」という駅へ向かいます。内閣総理大臣を経験した池田勇人氏の出身地であり、駅近くの公園には彼の銅像が設置されています。そのためか駅そのものは無人駅でありながらも駅前にはタクシーが常駐しています。

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しかしその駅を利用するお客さんはいません。簡易な駅舎の中には工事用のバリケードが設置されており、駅のホームには入れないようになっています。

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ソレもそのはず、この吉名駅の構内で土砂崩れが発生しました。実際には冒頭の銅像の後ろにあったブルーシートの位置でホームからは離れた場所で発生しました。土砂に潰された構内信号機が災害の激しさを物語っています。

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駅構内だけでなく、隣の安芸津駅までの間は完全に土砂で埋もれてしまった状態。先程も説明しましたが、呉線は山沿いを縫うように走る路線ですのでなかなか災害個所に重機が入れないようです。早期再開はまだまだ先になる事でしょうか。

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しかも吉名駅の場合、駅前に代替バスの乗り場がありません。途中何箇所か大型バスでは通行しづらい区間があり、そのために代替バスは駅前から800メートルも離れた路線バスの停留所となっています。

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それでも駅の機能はまだ残っているようで、ICOCA対応型の自動券売機には電源が入れられており、訪れる事のない利用者を待ち続けています。ここで切符を購入し、代替バスの停留所までの800メートルを歩く……。果たしてそれに意味があるのでしょうか。

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その利用者向けなのでしょうか、駅のベンチには代替バスの時刻表が入った封筒が置かれていました。一瞬「これはゴミじゃないのか?」と思えるような置き方に、私は軽いめまいを感じてしまいました。

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ただ残念なのが、この町の人は鉄道が運休していても生活に左程影響が無いようです。代替バスの場所が遠いということもあるのでしょうが駅前には誰もおらず、時々通る軽自動車のエンジン音以外は蝉の声が無尽蔵に響いているだけ。どうもこの災害以前からこの町の人々は鉄道を利用していないようです。

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町には人の流れが必要です。駅はその人の流れを導くひとつだと私は常々感じています。しかし、この町は駅が無くてもいい、交通機関を待つという受け身ではなく、自ら動くという選択肢を選んでしまったような気がします。

交通機関は町へ人の流れを導く血管の役割であり、駅はその町の顔といえる場所です。町が町であり続けるためには、ランドマークともいえる「町の顔」が必ず必要になります。災害が甚大で、尚且つ重機がなかなか入れないような場所なので作業は大変なものになっているのではないかと思いますが、人の流れを導く線路の復旧が早急になる事を願わずには居られません。

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(不通区間の信号はまだ生きていた。いつか来る列車を待つように)

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2010年8月13日 (金)

鉄道グッズを考えてみようかと

 すっかり更新が遅れておりました。腰痛も何とか回復し、ここ数日は違う作業に追われております。お盆を故郷で過ごす……というアレです。

本来ならば「7月中に指定席取りました、余裕でした」と言いたかったところなのですが、今年から「エクスプレス予約」を実際にしてみようじゃないかと思い、クレジットカードの申し込みをしました。これが通ったら切符を買って……と考えて書類を送ったのが7月初旬。クレジットカードが届いたのが8月8日

いやあ、これがJ-WESTマジックってヤツでしょうか。私の存在そのものが怪しい上に信用が皆無なので審査も難しかったのでしょう。違う側面から言えば「よくまぁオレみたいな人に信用があるって思ったなJR西日本」ってところでしょうか。

でも通ったからには使わなくてはいけません。早速エクスプレス予約をしたところ、すっかり予定していた列車は満席。「のぞみ」という名前なのに、私には望みが無い状態となってしまいました。もちろん「のぞみ」がコレですから「ひかり」もゲーテの如く「もっと光を!」と叫びたくなる状態。そこから暇さえあれば指定席を確保しておりました。

……というわけで、今週はコレと言ってネタを仕込んでおりません。なので少々アートエリアB1で開催されている「鉄道カフェ」の現状何ぞウダウダと書かせて頂きます。

7月に開催された「鉄道カフェ」では、昔の映像を見るかと思いきや何故か「鉄道グッズを考える」というネタに変更されてしまいました。まぁそこはカフェマスターの裁量によるところでしょう。多分昔の映像に何らかのトラブルがあったのでしょう

実は前々回の6月に開催された時も「鉄道グッズ」の事についてちょこっと触れていました。まぁただでさえ「鉄」な人が集まる鉄道カフェ、次から次に鉄道グッズが出てくる出てくる。それはそれは奇妙な空間だったのではないでしょうか。

ちなみに私がその時提案したのが「温泉タオル」。温泉やスーパー銭湯などで100円から150円の間で販売されているペラッペラで、タオルの端に「**の湯」なんて書かれているアレです。販売する事を前提とはしていますが、実際にこんなタオルを販売したって買う人は少数。なので、他の鉄道グッズを買った人に「おまけ」として進呈すればいいじゃないかと考えました。

実際に「鉄道グッズ」というのは、「お子様向け」と称した「こどもにはこういうモノを買い与えておけばいいんじゃね?」的趣向の元作られた「甘い商品」が大半を占めます。もちろんそういう商品は購買層が容易に予想でき、尚且つ値段設定も失敗が出ない程度に収めることが出来ます。

でも、そういうのは「(これからコアな層を担っていくであろう)こどもたち」に対しては失礼なのではないかと思うのです。「甘い商品」は感受性の高いこどもたちに「あーあ、こんなの作っちゃってまぁ」なんて言われるのがオチです。

でも、実際の販売となると利益やら損失やら在庫やらと一歩間違えれば倉庫の底が抜けたりする自体にまで発展しかねません。そういうところを考えつつも夢を現実のものにしようとすると……まぁ難しいところがあるのではないでしょうか。

そんな事を、ちょっと来週考えてみます。

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