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2010年7月10日 (土)

広告の100年、この一面にあり。

京阪電車が開業して100年、本日から中之島駅で京阪電車の歴史を紹介した「ミュージアムトレイン」が展示されるそうです。100年の歴史を18メートルの車体5両に収めきれたかどうかちょっと楽しみだったりします。時間が空けばちょっと見に行こうかと考えてますので、当ブログを読んでおられる方で私を会場で見かけたら石でも岩でも溶岩でもいいので投げつけてやってください。

その中之島駅でのイベントには鉄道アーティストの「小倉沙耶」さんも来場され、関係者と共にテープカットもされるそうです。撮り鉄が多いのか沙耶さんの追っかけが多いのかある意味楽しみだったりします。

しかし、京阪電車といえばこの方を忘れてはいけません。

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「誰?」とお思いになった方は多分関西以外にお住まいではないかと思います。この方の名前は「若一光司」。関西の情報番組で何故かよく御見かけする作家さんです。

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京阪電車には、京阪沿線の風景と若一さんの随筆が共に書かれている車内広告が時々掲示されています。この広告のおかげで普段何気なく接している街の姿がまるで美しい映画の一シーンのように感じます。

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その広告も季節ごとに次々と生み出されていきます。その軌跡が現在京阪の京橋駅構内にて閲覧することが出来ます。

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横にユニクロとドラッグストア、両端に喫茶店と立飲み屋という絶妙な位置に作られた特設ギャラリー。確かにこの位置はギャラリーとして最適な場所と言えるでしょう。

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昭和63年から始まったポスターが100枚展示されているそうです。20年以上も続いているこの広告、一部ではありますが感銘を受けたところを御紹介します。

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朝日に照らされた宇治川をバックに若一さん。コレはちょっとかっこいい姿です。宇治川は普段の姿も素晴らしいのですが、この一瞬の時間を切り取ったというのもなかなかです。

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しかし、数回やっていくとカメラマンさんも若一さんで少々遊びだします。寒々とした大原の山中、しかも周囲が雪化粧をしている中でセーターとマフラー。しかも文面には「独り耐える」。 本当に寒かったのではないでしょうか。

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「独り耐える」といえばこの疏水もそうでしょう。歴史的な建造物であるのは確かですが、普通こういうところで撮影するのか?と疑問に感じるようなところで独り考え事をする若一さん。「寡黙なまでの水の流れ」と自己を重ね合わせているのでしょうか。

多少疑問に感じ始めた若一さん。しかし、カメラマンは建造物と若一さん、風景と若一さんという組み合わせにもうひとつ「大きさ」という価値観を組み込み始めました。

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京都から離れ、「琵琶湖」を紹介するシリーズでは若一さんで雄大な自然や勇壮な建築物を比較するという組み合わせが急に増えました。滋賀県の懐の大きさを示すにはこのやり方がベストだとカメラマンも考えたのでしょう。

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しかし、その広告はどう見ても「ナンちゃんを探せ」。

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雄大すぎる風景が多い琵琶湖が悪いのか、それともこういうフレームにしたカメラマンが悪いのか。最終的にこのシリーズ広告には……

 

 

 

 

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まさかの若一さん不在。

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流石にコレはダメだと新シリーズでは若一さんが同一フレームに佇むものとなりました。銘木と共に映るのは幾年かの年輪を重ねた若一さん。

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しかし名木となると大きいものが増えてしまい、その大きさを伝えるにはどうしても引きの絵にならざるを得ません。若一さんも納得されたのでしょうか。

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この撮影をしていて、カメラマンはふとした事に気付いたのでしょう。木の傍らで佇む若一さんを見て、これはアレに使えるのではないか。そしてその考えは次の新シリーズで開花します。

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名木の次は造形美。自然なものではなく、人間が作り出したものをモチーフに若一さんの感性を加えた今までとは少し視点が違うシリーズとなっています。また「ナンちゃんを探せ」になるのかと思いきや……

 

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若一さん驚愕の物差し代わり。

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人が作り出した巨大建造物を一目でわかりやすくする。若一さんの素晴らしい感性に挑戦するかのような見た目のインパクト。若一さんと歴史的建造物との対峙を導いたこの一枚は「よくぞこのフレームを切り取った!素晴らしい!」とカメラマンに対して伝えたくなります。

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次のシリーズではどのような切り取り方をするのか、若一さんとカメラマンとの戦いはどのように変化していくのか気になるところ。ココから全く違う展開となってしまいます。それは……

 

 

 

 

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万策尽きての「別撮り」。

……テーマが「建築」になってしまったので、一角度だけではもったいないとカメラマンも考えたのでしょう。それはそれでいいのかもしれませんが、若一さんとカメラマンのある意味バトルは終わってしまいました。

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ちなみに現在は京阪沿線の塔を紹介する広告になっております。

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流石に歴史的建造物であり、尚且つ宗教施設だということもあって同じフレーム内に佇むということが出来なくなったようです。 少し残念だなぁと思う反面、また若一さんが何処にいるのか探してみたい私がそこにいます。

 

この特設ギャラリーの近くには喫茶店やスイーツを販売している店もあります。「ミュージアムトレイン」を見に行く際や見た帰りに、京橋駅で途中下車してこの展示を見るというのも一興ではないでしょうか。

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ただし、いたずらはいけませんよ!

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