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2009年7月26日 (日)

見どころ一杯浜寺公園駅

(注:更新の設定を間違えてしまいました。27日に更新しています)

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今回ご紹介するのは南海電車さんの「浜寺公園駅」です。

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(赤い屋根が夏空に映えます。☆☆☆)

日本銀行や東京駅、奈良ホテル等の設計を手掛けた辰野金吾氏作の洋風駅舎で、私鉄の木造駅舎として現存するものとしては最古。そのことから国の登録文化財建築物として指定されている…というのはあまりに有名です。

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…そうなると注目されるのは駅舎ばかり。確かに趣があるいい駅舎ですから鑑賞しているだけでも楽しいひと時を過ごすことができます。

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セクシーなフォルムの柱、直線と曲線を組み合わせた装飾、駅のスペースを改築したステーションギャラリー。駅舎の雰囲気を邪魔するどころか極限にまで高める懐かしい郵便ポスト。全てが被写体となりえる素晴らしい造形美です。

…ただ、当ブログではこれ以外の「見どころ」もご紹介します。まずはやっぱりこちらでしょう。

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(レール柱と待合室、それを白色で統一している。この風情がイイ。☆☆☆☆)

…どうですか、この待合室。和歌山方面のホームにあるどこの駅にでもありそうな待合室も、古いレールで作られたホームの屋根と趣を合わせるかの如く、駅舎と同じ造形美を構成して作られています。

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大正モダンな窓枠で構成された待合室の中には、白熱電球型の蛍光灯と空調。現代と過去が織りなす豊かな空間が構築されています。長椅子だったところにも間仕切りを加え、一人一人の空間を確立。それは新たなアクセントとなっています。

…え?待合室だけかって?もちろんここも紹介しましょう。

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(鉄道ファンなら誰もが知っているであろう特殊な駅舎の構造。☆☆☆☆☆)

そう、浜寺公園駅の大阪方面ホームです。本来折り返し列車が入線していた切り欠きホームを退避線として整備。土地を新たに取得することなく現代に蘇らせています。

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ただその構造故、大阪方面へ向かう列車は同一ホームであっても北と南に別れて停車することになります。

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近年はダイヤ改正などによって北側の4番線はラッシュの時間帯のみ使用されるようです。実際に昼間は全て駅舎横の3番線に電車が止まります。

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よく見るとこの切り欠いたホーム、どうやらもう一つ線路を敷設できるような構造になっていたようで、現在マンションが建設された場所にもホームらしき構造物が残されています。これも浜寺公園が大阪府民のレジャースポットだった名残。

昔は現在の阪和線と浜寺公園へ向かう海水浴客に利用してもらうために壮絶な利用客誘致合戦が繰り広げられていたそうです。それが今となっては懐かしい思い出。

…で、ここで終わってはレルコンらしくありません。私が今回訪れて一番「いいねぇ」と思ったのがこの施設!

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(めちゃくちゃたまりません。☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆)

写真を見て『何だコレ?』とお思いの方も多いかと思われますが、これも立派な浜寺公園駅の施設「構内踏切」でございます。

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鉄道黎明期に建てられた駅の場合、駅舎は大抵一つしか設置されませんでした。しかし駅を中心に町が発展していくと、改札口が一か所しかないと色々と不便になってしまいます。浜寺公園駅の場合、新設した改札口とホームを結ぶ導線部分を「構内踏切」という形で作ったようです。

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こういった「構内踏切」は地方の私鉄でも見かけることはあまりありません。それを大阪府内で見ることができるとは…。ちなみに私はこの「構内踏切」だけで大興奮してしまいました。

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ただ残念なことにこの浜寺公園駅は立体交差事業によって高架駅へと変貌を遂げるそうです。確かに「構内踏切」は危険ですし、時間帯によってホームの場所が変わってしまうような駅は不便でしょう。あの浜寺公園の駅舎は高架になった後も残るそうですが、この「構内踏切」や「切り欠きホームの退避線」は思い出となるようです。

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歴史ある駅舎には建物だけでなく、いたるところに歴史が隠されています。夏休み、ちょっとお時間がありましたら浜寺公園駅へお立ち寄りくださいませ。

 

 

 

<オマケ>

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ちょっと画像をセピア色にしたらいい感じだったので思い出っぽくしてみました。

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