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2009年4月21日 (火)

青春を乗り継ぐ大垣駅 ~ダッシュの後に~

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青春18きっぷの季節になると、JR東海さんの大垣駅では他の駅では見られない光景を見ることができます。それは俗に「大垣ダッシュ」と呼ばれる乗客たちの座席争奪戦です。

まずはYoutubeにあったこちらの映像をご覧戴きましょう。この映像は現在臨時列車として運行されている夜行快速「ムーンライトながら」に乗車している映像です。映像の開始直後では夜行列車特有のけだるい空気が車内を包んでいましたが、大垣駅に列車が到着するや否や状況は一転。乗客の方々は一目散に駅の階段を駆け上がり、そして違うホームに入線している列車へと駆け込んでいきます。

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あらかじめ…と断りを入れなくとも、駅構内を全力で走ることは厳禁です。…ただダッシュしてしまうような状況を作り出すというのもある意味問題ではないかと思います。

<グーグルマップ>

元々この大垣駅と米原駅間には岐阜県と滋賀県の県境があり、鉄道では結ばれているものの「文化」や「商業」といった人の流れに関しては通常の時はあまり見受けられません。そのため東海道本線という名称でありながら1時間に2本程度という運行頻度で運行されています。

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しかし大垣駅から東や米原駅から西は双方とも新快速が運行されている「花形路線」。こちらは多くの車両を連結した列車が常時運行されています。

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普段は人の流れが緩やかですが、これが青春18きっぷの季節になると一転。東京や大阪へ格安で移動しようという人たちがワンサカ現れ、大混雑が発生します。しかも少ない車輛の中にある座席を狙おうと、皆一目散に列車へと走り出すのです。

JRさんはちょうど先月ダイヤ改正が行われたばかり。その点はきちんと解決されたのかどうかこの目で確かめてきました。

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というわけで大垣駅です。大垣駅はJR東海さんだけでなく、樽見鉄道さんや近鉄電車さんから分社化した養老鉄道さんも乗り入れている結構大きな駅。

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(2007年当時駅構内にこういう注意書きがいたるところに張られていた)

以前(2007年)と比較すると、駅の構内にあった「制限時速10キロ」等の標識が見当たらなくなりました。もしや大垣駅さんは「駅構内のトライアスロンを解禁したのか?」と思ったのですが、実際はそうではありません。秘密を解く鍵は駅構内にあった時刻表です。

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「大垣ダッシュ」が行われる原因、それは東京方面からやってきた列車と米原方面へ向かう列車が「違うホーム」に停車することでした。

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<あまりにも簡単な図でごめんなさい>

駅の構内図を見ると「2番線に到着させればいいんじゃねぇか」と思われるかもしれませんが、実はこの2番線は「本線」と呼ばれる最も重要な線路。特急や貨物列車等の優等列車がこの線路を多用します。同様に4番線も「本線」ですので、この線路からはなかなか折り返すことはしないようになっています。

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今回のダイヤ改正では東京方面からやってきた新快速と米原方面へ向かう列車を同じ1番線、つまり同一ホームで乗継させる設定にしています。これにより、乗継をする人はホームに残り、それ以外の人は改札へと向かうようになりました。

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(大垣駅の3番線。ここがまた遠いんだ)

以前はこの大垣~米原間はたった2両で運行していたこともあり、2番線と4番線の間にある2両編成専用の3番線まで移動していました。この両数の少なさと駅のホームの距離が「大垣ダッシュ」を加速させてしまったのです。

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それが現在では同じホームで乗り換え可能。よく考えられていますが、米原方面へ向かう列車は米原方面から来た列車。だから乗継する人は以前と同様にコンコースへ一旦上がってホームを移動することになります。

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ここからは6両編成の列車が運行されていることもあり、以前の殺伐とした状態から比べるとかなりゆったりしています。しかも接続する新快速に乗らなくとも15分後にはほぼ同じ停車駅の快速があり、場所と用途によっては一本乗り遅れても何とかなる状態。結構便利になっています。

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ちなみに私が確認した際大垣駅から米原駅へ向かう列車は4両編成でした。過去2両編成で使用されていた頃からするとかなり改善されているのではないか…と私は考えます。

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青春18きっぷの季節は終わり、大垣駅はあの騒ぎがウソのように普段の様相へと戻ります。また今年の夏もあの騒ぎが起こってしまうのでしょうか。実際に青春18きっぷで移動する際、どうしても乗り継ぎというのは発生してしまいます。雑誌やサイト等では豊橋駅からは新快速ではなく快速に乗って大垣駅で乗り継ぐ(このやり方だとやはり大垣駅でホーム間の移動がある)というプランを紹介しているところもありますが、どちらかといえばゆったりと移動した方がいいのではないか…と私は思います。

まぁ、本当に急ぎたかったらお金使わないとねぇ。

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