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2009年2月28日 (土)

駅前の小僧、事故を語る

 2009年2月27日、近鉄東青山駅構内にて脱線事故が発生しました。この事故を知った時、私は「なんでだろう」と思ったのが正直なところです。

多分色々なブログで取り上げられているかと思いますが、東青山駅の近くには近鉄大阪線列車衝突事故の現場となった総谷トンネルがあります。今回の事故は衝突事故とは規模も被害に遭われた方々の数も違いますが、鉄道事故には変わりありません。時間が経った今でも空しい気持ちが私を包み込んでいます。あの時安全を誓ったはずなのに、どうして事故を発生させてしまったのでしょうか。

事故の原因として挙げられている「横取り装置の撤去忘れ」。鉄道従事者として一番重要な「確認事項」ができていなかった為に発生した事故ですから、今一度現場ではどういう形で管理を行い、報告をしているのか検証する必要性があると思います。

このところ鉄道事業者は様々な出来事を簡素化しようとしています。経費の問題などでそれは仕方のないところかもしれませんが、本来重要な安全に関わる項目に関しても簡素化しているのではないか。今回の一連の出来事はどうもソコに原因があるのではないか、と私は推測します。

あの事故の惨状を見ていたら復旧は週明けだろうなぁと思っていましたが、たった1日で復旧とは。現場の方々は不眠不休で復旧活動をされたのではないでしょうか。お疲れ様です。しかし、残念ながら今回の事故の原因を作りだしてしまったのも現場の方々です。近畿日本鉄道さんには今回の事故が二度と繰り返されないようお願い致します。

 

 

※申し訳ありませんが、今週分の更新はお休みさせて頂きます。

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2009年2月21日 (土)

駅前の小僧、スジを思う。

 先々週「とまれコレクション」がある意味「不本意な形」でデイリー道場さんに採用されたこともあり、暴発的なアクセス数を記録しました。面白いことに多くのアクセス数を頂いた一ヶ月間は何故か普段よりも一般的なアクセス数が少なくなります。多分今週来週と少なくなると思いますので、思いっきり趣味的なネタを3週に分けてやっていこうかと思っております。

 さて、今回取り上げるのは「妄想浪漫鉄道・ふたたび」の項目でも行いました京阪電車さんのダイヤグラムです。またぁ?と思われるかもしれませんが、今しばらくお付き合いの程を。

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昨年のちょうど今頃、私は開業前の京阪電車さんのダイヤに関していくつか妄想していました。その内容は面白いぐらいに当たっていませんでしたが、それ以上に京阪電車さんは実に興味深いダイヤグラムを形成して下さいました。

ひとつが快速急行等の新たな列車種別の登場です。主としては「快速急行」」という従来の特急停車駅に大阪方面の急行停車駅をいくつか組み込んだ実に「ちゅーとはんぱ」な種別を創設しました。この他に通勤時間帯の準急や快速急行に「通勤快速急行」「通勤準急」、夕方ラッシュ時には従来の「K特急」を「快速特急」に改称したり、最終の急行に至っては「深夜急行」という小説のタイトルかと思えるような種別を登場させました。

快速急行の設定によって不便が生じるであろう淀屋橋方面に対して、枚方市止まりの特急を新設したり、中之島駅から樟葉駅という長距離間を走行する区間急行を設定するなど、これだけ見ても突っ込みどころだらけ。

そこで今回は改めて京阪電車さんのダイヤを私の偏見で勝手にいくつか妄想してみたいと思います。前回同様実に突っ込みどころは満載ではありますが、しばらくお付き合いください。

妄想する前に京阪電車さんの現在使われているダイヤを検証してみます。趣味的なスジならば誰だって引けますが、ある程度現実に則したものでないと面白くありません。創造する場合、障害を与えることは可能性を阻害してしまいますが、妄想する場合はある程度制限を加えないと単なるヨタ話になってしまいます。今のダイヤの問題点を妄想であってもできる限り解決していかないといけません。そこでなんとなく思い浮かべたのが次の*点です。

1:中之島線の乗降客数が少ないのに平日昼ダイヤでは毎時8本の列車が運行されている。

…乗車の機会が多いというのは便利ですので大丈夫ですが、鉄道を運行して利益を得るにはある一定以上の乗客数が必要となります。ローカル線ではよく言われることですが、都市部であってもそれは同じです。

2:意外と分かりづらいダイヤ設定。

…現在のダイヤグラムは中之島線開業以前の10分ヘッドのように見えて実際は30分ヘッドとなっています。それは快速急行が運行される時間を見ると明らかです。以前の3扉特急のダイヤを樟葉からの京都寄りで再利用し、大阪寄りでは新たなダイヤを引いています。そこを今回はちょこっとだけいじろうかと思っています。

3:乗って見ると便利なダイヤ設定を生かす。

…今まではケチを付けたような状態になっていますが、実際利用してみるとこの新しいダイヤは意外と便利だったりします。緩急接続が絶妙で、これだけよく考えられたなぁとしみじみ思ったりします。妄想する際もその意思をきちんと受け継ぎ、できる限り分かりやすいダイヤグラムを設定していこうかと思っております。

さて、どう変えていきますか。それは次回のお楽しみに。

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2009年2月14日 (土)

ART驚く為五郎

 出会いがしらの衝突と言った方がいいのかもしれませんが、先週更新しました『とまれコレクション』がデイリー道場さんで採用されました。これでまたどこかのサイトで叱咤されるかと思うと個人的にワクワクしております。叱咤されることも激励されることも全ては「印象が強かった」ということが元です。いやあ、よかったよかった。

 そんな最中に私、母校の大阪芸大に行ってまいりました。

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(過去の芸大の写真を再利用しています)

毎年学園祭をネタにしておりますが、今回は春。花粉症が出かかっている最中に訪れた理由はただ一つ。「卒業論文」の発表会であります。

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…論文と申しましても、私の母校は芸術大学。どちらかと言えば論述しながら問題を解きほぐしていくようなものではなく、自ら持つ個性をドカーンとぶち当ててワーイ!…みたいなものが大変多いワケです。

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特に今年の場合は『レベルの高いもの』が多く、これがどうして学科賞にならないのか?と思えるものばかり。特にデザイン学科の見せ方には惚れ惚れしてしまうほどだったりします。

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(特にデザイン学科は産学連動しているので「売りものじゃん」というものばかり)

ちなみにこの卒業・修了作品展は2009年2月20日から26日までの間、大阪天保山のサントリーミュージアムさんで開催されるそうです。普段「芸術大学って何をやってるんだ!?」と思われた方は是非ともお越しいただければ幸いです。

 さて、そんな状態なので今回は少しばかり芸術なお話を一席。

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京阪電車の中之島線にある「なにわ橋駅」、この駅の中には「アートエリアB1」という一風変わった施設があります。名前から連想できるように芸術や知的なイベントを開催されているちょっとしたオープンスペースです。

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個人的には「居酒屋とかショップとか入れようと思ったんだけど、周囲が講演や美術館だから採算性あわねぇし、無駄に空けておくのもアレだから周囲の環境に応じた自由なスペース作っちゃおう」という空気が満載している気がするのですが、そんなことは邪推の一つ。

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(諸般の事情で顔はお見せできませんが、向谷さんです)

開業日には京阪さんの発車メロディを作曲した向谷実さんが記念のライブを開催して華やかな空気に包まれていましたが、それ以降の「アートエリアB1」はコレといって目立つイベントがありませんでした。地味にいいイベントをやっていたのだろうとは思うのですが、何せ「哲学」ですもん。これが「鉄学」だったら結構な数の人が利用していたのではないでしょうか。

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閑話休題。その「アートエリアB1」で、ここ最近「パラモデリック・グラフティ」という展示イベントが開催されていると聞き、ようやく暇を見つけて本日行ってまいりました。

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青い線に沿って階段を上がると、そこに広がるのは今まで体験したことのない風景でした。

 

 

 

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無数の青い線が天井や壁、床一面に張り巡らせてあります。

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この青い線の正体は「プラレール」。タカラトミーさんが発売し、昨今では緊急時の訓練としてJR東海さんも使っているあの幼児用玩具です。このおもちゃが芸術作品の元となっているのです。

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(木の幹や葉っぱに見えなくもない)

一見すると単なる子供の遊び場になっています。単純に張り巡らせたように見えなくもありませんが、コレには色々と深い意味合いがあるのではないかと考えさせられます。

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窓から改札口を見ると、屋根のあるスペースにもプラレールが。しかも鉄道の駅名のに飛行機。芸が細かいのかどうか実に微妙なところであります。

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(その一角には新しい京阪電車がアクセントとして置かれている)

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(本当にいたるところにプラレールが)

…ただこういう形態の芸術活動を見ていると、どうしても意地の悪い突っ込みを入れたくなるのが私(芸術大学卒)。昔、マルセル・デュシャンという作家が発表した「泉」という作品に小便をするという「不届き」な輩がいましたが、その人と同じように私はこの作品群に対して無数の模型電車を配置させ、一斉に走らせてみたらどうなるんだろう…と考えてしまいます。作者の意図をぶち壊してしまうのか、それとも面白がってくれるのか。

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このイベントのおかげでようやく「アートエリアB1」がどういうスペースなのか理解できた人も多いのではないでしょうか。いまいち分かりづらい場所でしたが、これからどういう方向性で突き進んでいけるのか。今から少しだけ楽しみです。

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2009年2月 7日 (土)

とまれコレクション

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 電車でGO!をやっている人ならお分かりだと思いますが、電車は急に止まりません。急にブレーキをかけたとしても、平気で滑走していきます。電車を高速走行の状態から定位置で止めるとなると相当の訓練が必要となります。今回はその止まる目標、「停止標識」のお話です。

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停止標識、これの正式名称は「停止位置目標」だそうです。よくホームの屋根の下や端に置かれているバツ印の標識がコレにあたります。

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JRの場合、ひし形にバツ印を電車や気動車の様に自立して運行できる車両用、四角形にバツ印を客車などをけん引する機関車用として使われています。

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両数や車種によって停車位置が異なる場合、標識の中に両数が書かれ、その標識はどの車種用なのか補足する看板が追加されています。

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(新幹線の場合、形式によって運転席の場所が違うので標識の場所も変わります。ちなみにVは「V編成」、500系の8両編成用停車位置)

…まぁこれだけ見ると単純だなぁと言う感じがしますが、そこはやっぱり私鉄王国関西。関西の大手私鉄5社は各々の考え方があるからか、この停車標識にも千差万別実に多彩な形状を施しています。それではさっそく見て参りましょう。

1:阪急電車さん

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白い看板がホームと反対側に設置。編成によって停車位置が違う場合、その両数を記載して対応。

2:阪神電車さん

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看板というより棒。こちらも編成によって停車位置が異なるため数字が添付されている。

3:南海電車さん

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阪急電車さんと同じスタイルだが、共通する停車位置の場合バツ印が添付されている。両数も車種も多様ではあるが、すべて同じ形状の中に記載されている。

4:近鉄電車さん

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レール中央に真っ赤な板を配置。停車位置が共通する場合は何も書かれていないが、個別に分かれている場合は数字が記載されている。

5:京阪電車さん

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原則としてホームと反対側に阪神さんと同じような棒状の板が。停車位置が共通の場合はバツ印がその場所に書かれている。

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…さて、これだけだとアレなのでちょっと変わったものをいくつか紹介します。まずは頭端式ホームの場合。

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関東では上野駅に代表される「ターミナル」を代表するような形状の場合、線路の両脇が既にホームとなっていますのでその場所に設置すると運転手側からは見えにくい状態になってしまいます。このような場合は関西地域だと近鉄電車さんのように線路中央に標識を置いているケースが大半を占めています。

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ただしJR西日本さんの場合はどちらでも見やすいように屋根から標識をぶら下げて対処しています。結構親切です。この他にJR西日本さんは停車位置に結構バリエーションを持たせています。JR東西線の停車位置は停止する確実性を高めたデザインとなっています。

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停車位置を知らせる看板があることはあるのですが、実際運転席から最終的に確認することは難しい位置にあります。そこで壁に数字を書き込むことで運転席の扉から確認できるようになっています。

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(試行錯誤の末、数字ではなく色彩と図形だけで表現している個所も)

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この他に地上部分でも運転手さんに見やすく分かりやすい位置にまで棒を伸ばし、停止位置をアピールするものもあります。

Rc192 (ちなみに根本はこんな感じ)

…これだけ色々と種類があるわけですから、そりゃあ相互乗り入れは簡単に行えるものではありません。そして、こんなもので終わると「なんだそれ」と言われてしまうのが世の常です。そこで今回はアド街風の映像を作ってみました。どうぞご覧下さいませ。

…まぁこんな映像を作っているから更新が遅れるんですな。

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