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2008年7月25日 (金)

登龍門に挑む

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(京阪四条駅<2008年10月19日から祇園四条駅に改称>)

 意外と知られていませんが『登龍門』は京都に実在します。しかもその門はなんとこの7月の数日間だけ開かれるそうです。成功へ至るために乗り越えねばならぬ門を求め、私は京都を目指しました。

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(左:祇園祭が開催されている四条通、右:沿道の各店舗は祇園祭にお神酒を出している)

7月、京都の中心部は祇園祭で賑わっています。この祇園祭、元々洛中で発生した疫病を憂いだ権力者達が神々へ祈願するために鎮魂の儀礼をした…ということが起源となっているそうです。今回『登龍門』へ向かうためにはまずこの祇園祭に参加する必要性があります。

<ちょっとしたハッケン>

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さっきのお神酒を出していたローソン、和のテイストを入れているので逆に目立つ。

祇園祭、特に山鉾巡行とその前に行われる宵宮・宵々宮は京都にとって集客力の高いイベントの一つです。そのせいで祇園祭は山鉾巡行で終わりと勘違いされがちです。しかし祇園祭は宵宮や山鉾巡行だけでなく7月の一ヶ月間を通じて行われる壮大な祭事です。

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そしてこの祇園祭、洛中の人以外にはあまり知られていないのですが、実は四条通の一番東側にある八坂神社さんの祭事だったりします。…これ以降の詳しい事は私が長々と説明するよりも検索エンジンさんやるるぶさんやまっぷるさん等の観光ガイドブックで調べたり、近くの京都出身の人にやんわりと聞いてみる方が早いと思いますので省略します。とにかく祇園祭へ参加するためにまずは八坂神社さんにお参りする必要があります。それは何故か?

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実は私、今回『登龍門』をくぐるのは2回目。一昨年位に一度訪れていまして、その際『登龍門』のお守りを購入しておりました。この古いお守りを八坂神社さんへ奉納しなければ新たなご利益は得られない…ハズです。それに祇園祭は八坂神社さんのお祭りです。ご挨拶してからでも遅くはありません。

<ちょっとしたコネタ>

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境内には寄進者の名前が入った提灯が掲げられているのだけれど、一番目立つ角の位置に作家の「家田荘子」さん。舞妓さんや芸妓さんを差し置いて何故?

それではいよいよ『登龍門』へとまいります。

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(左:八坂神社から望遠で撮影した四条通、右:四条通に建てられた鉾。有料で鉾に上がることができる)

四条通と三条通の間には数多くの鉾や山が建てられています。その中で一番有名なのは『長刀鉾』。山鉾巡行の際最初に動き出し、稚児が四条通に張られた注連縄を切り落としていく風景は祇園祭の象徴的な映像としてニュースなどでよく取り上げられます。

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ちなみにこの『長刀鉾』、昔京都でタクシーに乗る際『長刀鉾まで』と言ったらこの場所まで移動してくれたとか。粋ですねぇ。

<またもやコネタ>

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注連縄を落とす地点の傍には「風神・雷神」が描かれた建物があります。さてこの建物、一体何屋さんでしょうか?答えはコチラ

この『長刀鉾』から歩くこと約10分。色々な山や鉾があるその中に『鯉山』という山車が見えてきます。

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『長刀鉾』と比較すると多少地味ではありますが、これも立派な祇園祭を彩る「山」の一つです。この鯉山の近くに『登龍門』があります。

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…地味ですねぇ。

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京都らしい家屋のど真ん中、門構えが無ければ単なる路地のようなこの場所が『登龍門』のようです。ただでさえ難関と呼ばれている『登龍門』は参詣口とお帰り口に二分され尚一層入りにくくなっています。

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しかもこの『登龍門』、二重構造になっています。これだけ厳重だとなかなか前に進むことができません。流石『登龍門』。狭い通路を抜けるとそこにあるのは京都の町屋に欠かせない箱庭。光が舞い降りる庭の真横の部屋にはお社が作られています。

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お社の傍らには左甚五郎作と呼ばれている鯉山のシンボルともいえる鯉の彫刻。その奥には遠く中東からやってきたタペストリー。『登龍門』を抜けた先にはシルクロードを通ってやってきたタペストリーと日本の技術が織りなす不思議な空間があったのです。

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もちろん登龍門というのは諺(ことわざ)上の概念であり、この門そのものが登龍門というわけではありません。しかし年に一度、祇園祭の最中しか開けられぬこの門はまさしく「登龍門」ではないでしょうか。

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今も昔も京都の人々にとって祇園祭は特別な祭だということには変わりありません。祇園祭へお越しの際は山鉾巡行だけでなく年に数日のみ開く『登龍門』を通り抜けるというのは如何でしょうか。

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(お守りのデザインがカッチョイイのでまた買いました。来年行きます)

 

 

 

(オマケ)

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鯉山を保管している(であろう)蔵の入口がなんだかカッコイイ。これを登龍門にしてもいいんじゃないか。

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2008年7月19日 (土)

あるブログを読んで♪

 このところ「コンシェルジュ」が大ブームみたいです。この間梅田のヨドバシさんに行ったら「まとめ買い担当」の方に「コンシェルジュ」というネーミングが。まぁ確かにホテルのコンシェルジュさんと同じように色々な事を担当するのですからそのネーミングはある意味正しいと思います。

 

でも、その中にはちょっと間違った人もいらっしゃるわけで

 

この間コンシェルジュという言葉で検索してみると「ビジネスコンシェルジュ」という人のブログに辿り着きました。ビジネスのコンシェルジュなのですからそれなりに経済や商売に通じたお話でもされているかと思いきや文章の始まりが

「JRは慢心の会社」

…うーん、どうなんでしょう。それ以降鉄道(特にJR)の実情を理解できていない文章がダラダラと続いています。一つ一つ突っ込みを入れていくと引用やら解説やらリンク設定やらしなきゃあいけませんので止めておきますが、その書かれている文面には相手を卑下することで自分の立場を上位にしようという意図だけしか感じられません

もし「コンシェルジュ」を自称するのであれば、最大限相手に対して敬意を表するのは当たり前ではないかと思うのです。人や企業(法人)は良い面もあれば悪い面もあります。ただ悪い面だと思っていても、違う方向から見ると利点になる場合だってあります(もちろんこの逆もあります)。

今回このブログで書かれている論調を拝見し、「他者を一方的に非難することの愚かさ」に気づかされました。私もまだまだ未熟者、コンシェルジュと名乗っていいのかどうかすら分かりませんが、コンシェルジュという名前に恥じないよう今後もより一層精進してまいります。どうぞ今後ともよろしくお願い申し上げます。

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2008年7月13日 (日)

今週はお休みです

 いつも「レールウェイコンシェルジュ」をご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

タイトル通りではございますが今週は更新をお休みさせて頂きます。本来なら更新するネタがあるのですが、何分腰痛が酷くて長時間イスに座っていられない状態です。こりゃあ更新は無理だ!と勝手に判断しました。…ただ「休みだ!」と書くのはアレなのでここ最近思った事をツラツラと書いてみましょうか。

 今日腰痛の治療のために温泉へと向かいました。温泉に行くといいましても私の場合「上げ膳据え膳の懐石料理」に「きれいなお姉ちゃん」という典型的な酒池肉林状態ではなく、どちらかといえば湯治に近いものです。温泉があるスーパー銭湯に移動して脱衣場で「お前は不二子に飛びつくルパンか?」と揶揄されそうな勢いで全裸になり、とにかく湯船に浸かっては神経を休めて椎間板さんが引っ込んでくれることを祈るワケです(もちろんかけ湯は必ず行います)。

 ただここ最近銭湯のマナーというのが有って無いような状態になりつつあります。子供は平気で走り回るわ大人はタオルを湯船に入れるわ。カランなんかは混んでいるのにも拘らず先に占領している始末。そんなことをしていて何が楽しいというのか!その中で一番酷かったのが子供連れの親。脱衣場で服を着替えていたら子供が私の体を指差して

「わーい、トトロだトトロだ!」

それを親は注意するかと思いきや、笑ってその場から子供を連れて出て行く始末。…叱りつけてやろうかとも思いましたが、私は節度ある大人ですので笑って許してやりました。まぁ「今度会ったらお前説教しまくったる」と心で叫びましたけれど。

とにかくこんな愚痴になってしまいました。来週はどうなるか分かりませんが、とにかく来週までお待ちいただければ幸いです。

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2008年7月 9日 (水)

反省会を兼ねて

さて、前回の続き。

前回は「恋人の聖地」という場所を巡ってみましたが、いかがでしたか?思わずパソコンを投げ出したくなりましたか?ええ、書いている本人も「風邪(正確には扁桃腺炎)で高熱出している時に企画なんか考えるもんじゃない」と反省しております。

本来このレルコンは鉄道の事を取り上げるブログです。前回はほぼ鉄道とは無関係な内容だったと思っていたら、色々と調べていくうちに面白いことになりました。まずは「天の川」周辺。

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コレは毎年毎年7月7日になると取り上げているので最初から見ている方はご存知かと思いますが、この「天の川」に沿うように走っているのが京阪交野線、しかもその路線に走っているのが「K特急おりひめ」と「直通準急ひこぼし」。詳しいことはコチラコチラをご覧頂ければこれ幸いかと。…まぁこれはこんなものでしょう。

次に新梅田シティ。

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こちらはもう見てお分かりのように大阪駅が丸見え。しかも新梅田シティの真横は梅田貨物駅とテツ的には実においしい場所。しかも現在再開発中の大阪駅の建設風景が見られるワケですから工事現場フェチな人でも大満足だと思われます。高所恐怖症でなければもう一回見に行ってもいいかなぁ…という風景です。 

最後は神戸のハーバーランド。

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JR神戸駅の真横という立地条件故何かあるのではないかと撮影後色々と調べてみました。するとこのハーバーランドは元々「貨物駅があった」そうです。

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つまりこのビルや遊園地、ショッピングモールがあった場所には広大な貨物駅が広がっていたということになります。しかも計画段階ではありますが、このハーバーランドと神戸のメリケン波止場につながっていた貨物線の線路跡を再活用し観光用の蒸気機関車を走らせようという計画もあるとか。

 

 

…それにしても鉄道以外のネタを書こうとしても、結局鉄道ネタになるんですなぁ>このブログ。

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2008年7月 6日 (日)

空と海と大地と無機質な彼女

  まもなく7月7日。我々の頭上、天空を超えた銀河の先で織姫と彦星が出会うこの日を祝すかのように地上では恋愛に関するイベント事が結構開催されています。その中心となるのが「恋人の聖地」という場所。

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 このところ少子化対策や地域振興の一環として「恋人の聖地」が日本各地に選定されているそうです。まぁ少子化にしろ地域振興にしろもっと他にすることはあるんじゃないのか?とは思いますが、今回はこの「恋人の聖地」を巡ってみます。

…え?鉄道と関係ないんじゃないかって?まぁまぁ読めばわかるって。

 

まずは「海沿いにある恋人の聖地」。

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東海道本線の終点であり、山陽本線の起点でもあるJR神戸駅。どうしても繁華街といえば近くの三ノ宮駅や元町駅が中心なので関西圏の人間からしても意外に地味な印象を受けるこの駅の近くに「恋人の聖地」があります。

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神戸駅から歩くことおよそ5分、ちょっと小洒落たビルが立ち並ぶ一体が見えてきます。そこが今回の目的地「神戸ハーバーランド」。私からすれば「何度もテナントが変わるショッピングゾーン」「いつの間に消えたんだデザート博覧会」という印象しかありませんが、とにかくこの場所は恋人の聖地だそうです。

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その中でも賑わっているのが「神戸モザイク」というショッピングゾーン。港町の倉庫を改装したような建物の中には飲食店やファッション雑貨、映画館等があります。

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また「神戸モザイク」さんには1995年、震災から復興を願って作られた「モザイクガーデン」という遊園地が併設されています。観覧車が灯す七色の光は今や神戸を象徴する夜景として欠かせないものとなっています。

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観覧車があるということで、「神戸モザイク」さんの中には恋愛を意識したようなタイトルのお店もあります。この「神戸モザイク」のターゲットは若いカップルだと私は推測します。撮影中常に独りぼっちな私にとってこの場所はかなり辛い場所。そこで今回は…

 

 

 

Munku10(あッ!あの後姿!)

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(何故か驚くムンクさん)

スウェーデン出身、童謡「椰子の実」を独特の言い回しで歌いあげ、特技は桂三枝のモノマネという北欧の美女、ムンクさんにご登場いただきます。彼女とカップルを演じることで「恋人の聖地」らしいアツアツな写真をお届けしてまいります。

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(左:メリーゴーランドとムンクさん、右:観覧車とムンクさん。)

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(左右:神戸モザイクの雑踏とムンクさん)

遊園地や雑貨、飲食店などの賑やかな場所もあれば、神戸らしく異国情緒を味わえるようなアンティークっぽい灯台もこの「神戸モザイク」さんの近くにあります。

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(左:万国旗に見入るムンクさん、右:趣がある灯台と二人)

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(左:灯台の下で佇むムンクさん、右:ムンクさんと神戸港の風景)

まるで絵葉書の中に溶け込むような瞬間を味わえます。どの場所で撮影しても二人を引き立たせると言っても過言ではありません。流石「恋人の聖地」。これはオススメです。

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(左:アトラクションに乗りたそうなムンクさん、右:しかし身長制限のため乗れなかったムンクさん)

 

…さて、続いては「大空を味わえる恋人の聖地」。

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新梅田シティにあります「梅田スカイビル」、ここの空中庭園展望台が「恋人の聖地」として認定されています。

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「恋人の聖地」のホームページを見ているとこの場所が観光地と思われる方が多いかもしれません。しかし実際に行ってみると周囲は雰囲気が違っています。それもそのハズで、この梅田スカイビルさんには積水ハウスさんやダイハツディーゼルさんの本社、東芝さんの関西支社が入居されており、その為観光地観光地というよりかはビジネスの場所という空気になっています。

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(左:空を見上げるムンクさん、中:展望台へ移動する2人、右:エレベーターで移動)

そんな状況下でもやっぱりカップルとしての雰囲気を伝えたいと考え、ムンクさんに再登板して頂きました。入場料金700円を支払ってエレベーターとエスカレーターを駆け上がったその先に展望スペースがあります。まずはその窓から見える大阪の風景をお楽しみください。

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(左:西梅田界隈、右:ムンクさんと共に。眼下には梅田貨物駅が見える)

こうして見ると梅田界隈もどことなく大都会チックになってきました。今後新しい大阪駅ビルが完成したり、中之島界隈が開発されたりするとどうなっていくのでしょうか。大阪っぽくないようで大阪らしい町並みになるのでしょうか。

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(左:カップル専用のシート、右:カップル専用シートの傍から見る風景)

この展望台にはカップルシートが設置されており、2人だけの空間を味わえることができます。他の展望台にこの様なカップル優先を意図した座席があったでしょうか。

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(左:カップルのスポットにありがちな南京錠をつける場所、右:展望台入口)

これ以外に何故かこの空中展望展望台はカップル向けの設備が多く存在しています。家族やファミリーという層ではなく、カップルが如何に楽しめるかという視点で色々と試行錯誤しているようです。 カップル向けの看板を通り過ぎ、階段を一段一段上った先にあるのは大空を体感できる文字通りの「空中展望台」。

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ガラスやアクリル板等の遮るものが一切ない文字通りの展望台。見る風景は素晴らしいものの、高所恐怖症の私とビニール製のムンクさんにとっては致命的な場所。突風にあおられムンクさんが鳥になってしまったら一大事、残念ながら早々に退散させて頂きました。ただ高所恐怖症でなければこの場所はなかなかいいデートコースです。やはり「恋人の聖地」は伊達じゃありません。

 

…そして最後は「大地に輝く恋愛の聖地」です。

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一見何気ない川原の風景に見えますが、こちらは過去当レルコンでも登場している「天野川」さんです。今年も7月7日が近付いたということもあって、周囲の商店街は七夕仕様。

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七夕飾りが街灯に飾られ、その袂には願い事を書いた短冊を携えた笹が数本飾られています。この車ユーザーにとってある意味不快な状況はこの近所の人達にとって七夕の風物詩となりつつあります。

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もちろん今回もムンクさんが一緒。前回前々回と比べると天候がよく絶好のロケ日和。しかも河原ですから川の水面からやってくる風が堪らなく心地いいです。

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天野川を見ながら天空の銀河に思いを馳せたり、川原の階段に腰かけて語らったり…。他の2つとは違った「楽しみを見つける」ための恋人の聖地。これは意外と上級テクニックが必要かもしれません。

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河原といえばスキップ。二人揃ってのスキップはさどかし楽しかろう…。

 

 

おや?

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ムンクさん?どうしました?…ムンクさん!

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ムンクさん!ムンクさん!…、こんなに薄っぺらになっている。大丈夫ですかムンクさん!!

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「…、私、もうダメ。」

ムンクさん!何を言ってるんだ!まだ日本には恋人の聖地があと63か所も残っているんだ!一緒に行こう!

「無理よ、こんなにペシャンコだもの。」

大丈夫だよ!空気を入れればまた復活できる!

「いや、もう暑さでビニールが溶けちゃってる。あなたも私みたいな無機質なおばさんに頼るのではなく、一人で好きな子を見つけてね…」

Munku52 ムンクさん!、ムンクさーん!

 

 

 

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…はい、いかがでしたか?「こういう大人になると取り返しがつかなくなる」。鉄道に関連が無いといえば関連が無いと思われるやもしれません。でも実際のところ繋がりがあるんですねぇ。それは次回の講釈で。

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