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2008年5月31日 (土)

【雑文】最近思ったこと

 このところ何故か「ネタが被る」という状態が続いています。ただでさえ鉄道を主題としている以上多少ネタが被ることは今まで幾度となくありましたが、今週はデイリーポータルZさんの「車両基地巡り」という項目と構成や演出がモロにバッティングしてしまいました。

いやあ、偶然というものはあるんですねぇ。

本来ならば恐れを知らずに更新してしまえばいいのでしょうが、私の書いた文章と萩原様が書いた文章と比較した場合どう頑張って贔屓目に見ても萩原様の方が面白いんです。まだまだ私は精進が足りません。その為今週は休載とさせて頂きます。何時もお読み頂いている皆様には深くお詫びを申し上げます。本当に申し訳ございません。

 

 

 

…ただ謝るだけというのはアレなので、ちょっと雑文という形で書いてみます。

ある鉄道愛好家様のブログで「2ちゃんねる許すまじ!」という文章を見かけました。何があったのかはわかりませんが、個人的な考えとしてネット上のやり取りで不特定多数の方々に叩かれるというのは何らかの理由が叩かれる側にあるからだと私は考えています。

「読まれている」ということを考えずにただ思っていることをそのまま記載する。あくまで自分とパソコンだけで完結してしまいそうな錯覚に陥ってしまいますが、実際はネットという大通りで大きな声で叫ぶのと同じです。その点を理解せずに乱暴な言葉で書き連ねてしまった結果、不快感を抱いた方々に叩かれてしまうのではないかと思うのです。

当レルコンも「2ちゃんねる」のとあるスレッドで話題になったことがありました。今までネットの片隅で地味にやってきたサイトなのに、ある日突然話題に取り上げられアクセス数が極端に伸び、調べてみると「2ちゃんねる」から沢山訪れて頂いていることがわかりました。正直戸惑いが無かったとは言えませんでしたが、多くの方々にこんな文章力のないつまらないサイトを見て頂けている…、そう考えると目頭が自然と熱くなりました。

同時に「多くの方々に見て頂いている」ということは、独りよがりすぎる文章を書いて相手を傷つけると様々な方々にご迷惑をかけてしまうことです。正確な情報と私自身が感じたことをただ書き連ねるだけでなくより慎重に、ためになって、そしてふとした瞬間に微笑み(嘲笑み?)を与えられるようなサイトへと発展するようこれからも精進してまいります。

来週からはいつもと同じレルコンに戻れるかと思います。どうぞこれからもレルコンを御贔屓下さいますようお願い申し上げます。

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2008年5月25日 (日)

たまと苺と時々おもちゃ

 和歌山電鐡(わかやまでんてつ)貴志駅の「たま駅長」がスーパー駅長に昇進したそうです。ちょうど時間ができたので「たま駅長」の仕事っぷりを確認するために和歌山電鐡の貴志駅へと行ってきました。

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 確認するその前に和歌山電鐡という会社はどのような会社なのかご紹介致します。以前『貴志駅とビートルズの関係』という項目の中でも触れましたが、赤字で廃止寸前だった南海貴志川線の路線を継承するために和歌山電鐡は設立されました。この和歌山電鐡は一時期よく見受けられた「第三セクター」ではなく、純粋な民間企業です。そのため収益を上げるための試みが随所に見受けられます。

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(例えば「貴志川線一日乗車券(一枚650円)」。往復するだけで元が取れる)

 その試みの中でテツ的には和歌山電鐡といえば『いちご電車』。

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(2270系電車、元々高野山へ向かう列車を改造している)

長年住民の足として支えた決して新しいとは言えない車両に新たなる命を吹き込んで仕上げたのがこの『いちご電車』です。JR九州の485系特急車両のリフォームを担当した水戸岡鋭治氏がデザインしています。

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(従来の列車とは違ってかなり存在を主張している)

「日本一心豊かなローカル線になりたい」という目的を達成するために『鉄道の存在を沿線の人々にアピールする』作品と言っても過言ではありません。可愛さは時に大きな武器となります。

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(車内に木材など自然素材を多用している点はJR九州の車両と同じ)

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(すだれと暖簾を設置したところもJR九州の車両と同じ)

 さて、話を「たま駅長」に戻しましょう。貴志川線や和歌山電鐡のことは知らなくてもこの「たま駅長」は結構知られています。鉄道業界初公認の駅長就任、ちび助役の職場放棄(そして復帰)、そしてここ最近では何故か銀幕デビュー…。そんな状況を見てか現在和歌山電鐡さんは「たま駅長」をモーレツに押し出しています。

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(車内にはこの広告しか掲載されていなかった)

ちょっと賑やかな広告や町並み、豊かな自然を眺めていること約30分、電車は貴志駅へと到着します。さて貴志駅はどうなっているのでしょうか。

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(たま駅長さんただいま勤務中)

いました、たま駅長です。

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(左:たま駅長のうしろにいるのがちび助役、右:ミーコ助役)

ちび助役、たま駅長のお母様のミーコ助役もおられます。

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(貴志駅には和歌山電鐡で唯一の駅長用個室が備え付けられている)

古い駅舎の一室を改造して作られたたま駅長の駅長室には英気を養うためのネズミ型フィットネス器具等が完備されるなど至れり尽くせり。そんなたま駅長の活躍ぶりを見学しようと駅の構内にはひっきりなしに人々が訪れています。

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(どんなに注目されていてもたま駅長は自然体)

この貴志駅に併設されている小山商店さん(たま駅長の飼主)の店内には多くの猫グッズと共にたま駅長・ちび助役・ミーコ助役に届けられた辞令書などが展示されています。

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(商品の一角にはたま駅長のコーナーが用意されている)

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(左:駅長勤務に対する報酬が書かれた目録。右:スーパー駅長賞の賞状)

さて気になるのはたま駅長の「招き猫」ぶり。さすがに招き猫といわれていますが本当に人を招くのでしょうか?確かに人はたくさんいるのですがそれはまるでいつもの風景にしか見受けられません。スーパー駅長なのですから、そこらへんはきっちりとして頂きたいところです。そこで2006年4月に撮影した貴志駅の写真がありましたのでそちらの写真と現在の写真を比べて本当に招いているのかどうか比較してみましょう。

 

 

 

 

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うわ、本当に招いてる!

確かにたま駅長は人を招いていることは明らかです。立派です。スーパー駅長という称号は大正解です。小さな体に大きな集客率、これは和歌山電鐡さんにとってみても喜ばしいことではないでしょうか。たま駅長をきっかけとしてこれからも貴志川線が沿線の人たちに愛される鉄道になることを私は遠い空の下から応援しております。

 

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、、、

 

…あ、忘れてた。

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(和歌山電鐡さんにはおもちゃ電車も運行されています。残念なことに取材当日運休してました。おもちゃ電車のご紹介はまたの機会に)

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2008年5月17日 (土)

スプリングなバネ

<設定ミスのため更新が遅れましたことをお詫びいたします。2008年5月18日>

 鉄道を人生に例える人が時々います。「敷かれたレールの上を走るのはイヤだ!」と言って嘆く人もいれば、「私という名前の列車はどこに向かっているのだろう」と呟く人もいます。まぁ私は『人生脱線転覆・復旧の見込み立たず』という状態ですのであまり関係有りませんが、そういう例えがあると必ず出てくるのが「ポイント」という言葉。

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(左:JR西日本西九条駅のポイント、右:名鉄金山駅のポイント)

俗にいう「人生の分岐点」というヤツです。人生はだれが管理しているかはわかりませんが、鉄道の場合『CTCセンター』と呼ばれる場所で運行を管理しており、その場所でポイントの切り替えを行っています。

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ところが一部の路線ではCTCを設けず、各々の駅構内で独自に行う場合もあります。現に一部のJRの駅や京浜急行さんでは駅長さんがポイントの切り替えを行ったりしているそうです(この行為を『駅てこ扱い』というそうです)。しかし鉄道ではCTCや駅てこ扱いという方法を用いなくても勝手に切り替わるポイントがあるというのは意外と知られていません。

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『趣がありすぎる駅』でご紹介しました京福電車、この路線に勝手に切り替わるポイントが存在しています。文字で説明するのもアレですので、映像をご覧ください。

ポイントが切り替わっていないのにそのまま通過しています。一瞬「このままでは脱線してしまう!」とお考えになられた方もおられるのではないでしょうか。このポイントを操作しているのはCTCなどではなく、このポイントの機械そのものが操作しているのです。正式名称は『発条転轍機』、一般的には機構の形から『スプリングポイント』と呼ばれています。

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ばねの力で一方向にのみ走行するように固定するので、行き違いをするところでよく使われています。やってくる列車はポイントが示すとおりの方向へ向かい、逆の方向からくる列車は文字通りポイントを押し出して走行していきます。

とはいえ遠隔地でポイントが管理できなかったり、施設の更新等の理由でこのポイントはあまり見かけられなくなりました。今回ご紹介した京福電車、阪堺電車の他に関西圏なら阪急嵐山線などでもこれらのポイントを見ることができます。

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列車でもポイントを押し出して走行できます。人生だってそう、ポイントに沿って生きるだけでなく、時にそのポイントを強引に変えていったり押し出していくことも必要だと私は思います。その点皆さんはいかがお考えでしょうか。

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2008年5月10日 (土)

鉄の本ブーム

 いつもレールウェイコンシェルジュをご覧戴きまして誠にありがとうございます。まず最初にお断りを申し上げます。従来は「皆様に鉄道に興味を持って頂こう」という趣旨の元多種多様な項目で皆様にお楽しみ頂きたく色々と行っておりますが、今回はかなり辛口な内容となっております。

その為、今回この項目を読まれた方の中には不快な思いを感じる方がおられるかもしれません。嫌な後味だけを感じてしまう方が多数だと思います。今回あえて二段階に項目を分けて記載致しました。この続きを読まれる際は「不快になること」をご承知の上、続きをお読みいただければ幸いです。

続きを読む "鉄の本ブーム"

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2008年5月 3日 (土)

ICOCA、名古屋に降り立つ!

ICOCAで名古屋へ行くことは可能か?

普通の人なら「わからない」と思います。ちょっと鉄道を齧ったことのある人なら「NO!」と言うかもわかりません。しかし、実際はICOCAで名古屋まで移動することが可能だったりします。それを今回は証明してみましょう。

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こちらが今回検証対象となる「ICOCA」です。ICオペレーティングカードの略称として名づけられたと言われていますが、どちらかと言えば関西弁の「行こか」に引っ掛けたものではないかと思われます。

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今回名古屋まで移動するワケですが、ICカードで移動する際便利なようで実は不便な点があるというのは意外と知られていません。同じICOCAエリアであっても「関西圏」と「広島・岡山圏」を跨ぐ利用はできません。また線路が繋がっていてもJR西日本さんとJR東海さんの間を跨いで運行するということも不可能です。…となるとICOCAで名古屋に行けないんじゃないか?とお考えのアナタ。大丈夫なんです。

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移動を可能にした方法、それはものすごく単純なことだったりします。通常考えられる大阪名古屋間の移動ルートは新幹線を利用したものや在来線で米原駅まで新快速で移動、そこからJR東海さんの列車に乗り継ぐというもの。

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以前カレー部例会の際に利用した移動手段でしたが、今回はそのルートは使用せず関西人なら「あ、あのルートね」と思い出すようなあの路線を用いて移動します。それが

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そう、近鉄特急さんを利用したルートです。近鉄特急さんと一般的な大阪~名古屋間の路線を地図に表すとこういうルートになります。

<Mapion『地図ガキ』さんを利用させて頂きました。詳しくは地図をクリック>

以前「改札機の手前でアイをかざすけもの」という項目(えらいタイトルですなぁ…)でICカードが爆発的に普及したとお伝えしましたが、これらのカードが最近連携を始めてきているというのは意外と知られていません。JR東日本さん、JR東海さん、JR西日本さんがICカード対応しているエリアではICOCAであろうとtoICaであろうとSUICAであろうと使うことが可能。それと同時にSUICAはPASMOが使える範囲でもOK、ICOCAはPITAPAが使える範囲ならどこでも使えるという取り決めがあります。

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(HarecaのエリアはPITAPAが使える、PITAPAが使えたらICOCAも使える)

なので、今回はJRさんを利用して名古屋へ向かうのではなく、近鉄電車さんのPITAPAエリアを利用して名古屋に行くこととなります。

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鶴橋駅はJRさんから近鉄さん、近鉄さんからJRさんに乗り換えるお客さんが多数おられます。駅の構造も乗換に対応した形となっており、当然のことながら改札機もICカードに対応したものとなっています。

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(左:ICカード使用時の注意広告、右:ICOCAと特急券。全国のJTBで発券可能)

ICOCAが一枚あればJR西日本さん、近鉄さんがスムーズに通過できます。こういう利点を優先するというのも実に関西圏らしいです。ちなみに関西圏のICカードは残額が10円であっても改札内に入ることは可能だったりします。

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(左:アーバンライナープラスさんの座席、太い私でも快適。右:四日市周辺の車窓)

近鉄特急アーバンライナープラスさんに乗って一路名古屋へと向かいます。沿線の風景は大阪の庶民的な街並み、奈良県の新興住宅街、奥深き竹林と山々の風景、そして四日市近郊の煙突等々目まぐるしく変化していきます。

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…というわけで大阪から約2時間。近鉄名古屋駅へと到着しました。大阪の近鉄難波駅や上本町駅に比べるとコンパクト、しかし使い勝手という面から検証すれば近鉄随一の駅ではないかと思われます。さて、この駅の改札を無事ICOCAは通り抜けることができるのでしょうか…!!

 

 

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無事ICOCAは名古屋に自らの力で到着することができました。しかし、到着するにはPITAPAの助力がなければ不可能。ここに協力するということの大切さを学ぶことができます。ありがとうPITAPA、そしてありがとうICOCA!

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(思わずヤッター!とおどける管理人。尾張人の視線が痛い)

 

 

<オマケ>

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もちろん昼食はエビフライ。美味かったよ母ちゃん!

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