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2007年10月20日 (土)

改札機の手前でアイをかざすけもの

 このところ鉄道ではICカードが爆発的な勢いで普及し始めています。記憶に新しいところでは関東の私鉄で使える『PASMO』が驚異的な売れ行きだったために暫く発売中止になったことが思い出されます(ただ色々と話を聞いてみると、『SUICA』が私鉄でも使えるのに『PASMO』しか使えないと思っていたとか、『PASMO』はパスネット同様使い捨てだと思っていた等結構笑えない事情があったようです)

 このICカード、実は何処の鉄道業者でも同じ規格を採用していることはあまり知られていません。ソニーが開発したFeliCaという規格に日本サイバネティックス協議会が定めたサイバネコードなどを組み合わせて使用できるようにしているそうです。

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(代表的なICカードの例:PiTaPaカードの表と裏)

規格が統一されているとはいえ、ICカードを見ていますとその会社の姿勢というのが明確に現れているような気がします。例えば関西の私鉄が発行している『PiTaPa』。私が所有しているPiTaPaはクレジットカードと一体となっていないタイプですので、とてもおとなしいデザインとなっています。一方阪急阪神系列等ではクレジットカードと一体化したPiTaPaカードが発売されており、そちらは結構にぎやかなデザインとなっているようです。

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(左:ICOCAカード、右:toICaカード)

これらと同様にJR西日本さんが発行している『ICOCA』やJR東海さんが発行している『toICa』はシンプルなデザインとなっています。これらのカードには『定期券』を搭載する機能が搭載されており、定期券区間をこのカードの表面に印字するので派手なデザインにしていないのではないかと思われます。

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(左:カモノハシのイコちゃん・イコ太・イコ美、右:大阪市営地下鉄のぴたポン)

話はココからコロっと変わります。こういったICカードが発行されると同時に鉄道会社はイメージキャラクターを導入する場合が多いような気がします。現に『ICOCA』が登場した時、アピールするキャラクターとして『イコカモノハシ(またの名をカモノハシのイコちゃん)』が登場していますし、他のICカード乗車券を見ても大きく記載されているケースが多く見られます。

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(左:Suicaカード、右:Harecaカード)

JR東日本さんが運用しているSuicaの「Suicaペンギン」はかなり有名ですし、最近登場した岡山電気軌道さんが発行している『Hareca』には「晴れの国・岡山」を象徴するような太陽をイメージしたゆるキャラが描かれています。しかしその中で私が一番度肝を抜かれたのはコチラのカード。

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(イルカのことちゃん。つぶらな瞳がとてもカワイイ)

高松琴平電気鉄道、「ことでん」さんが運営している『IruCa(イルカ)』であります。

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(ことでん高松築港駅、JR高松駅から徒歩で5分ぐらいの場所にある)

ここで改めて「ことでん」さんの事を御説明いたします。「ことでん」さんは高松城址近くにある『高松築港』駅から四国八十八箇所で有名な長尾寺のあるさぬき市の『長尾』、同じくさぬき市の『志度』、金毘羅さんで有名な『琴平』までの区間を走行する私鉄です。

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(左:駅の横は堀。ちなみに堀の水は海水とのこと、右:電車は京急のおさがり)

「ことでん」さんが運行している電車の車窓には讃岐平野の美しい姿が広がっています。しかしながら、その美しさとは裏腹にバブル期の投資に失敗し巨額の負債を抱え込むことになりました。結果民事再生法の適用、つまり事実上倒産してしまった鉄道会社だったのです(現在は民事再生法による再生計画が終了しています)。平成14年8月8日、新しく生まれ変わることでんのイメージキャラクターとして『イルカのことちゃん』が産声を上げました。今までの負の遺産を無くすかのように果敢に、そして華麗に我々の前に姿を表すことちゃん。

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(いたるところに『ことちゃん』が描かれている。萌え死しそう)

 駅員に扮したかと思えば、ゴミを分別することを啓発する『ことちゃん』、風の噂に聞くと路線によってはお遍路さんの格好をしていたり、うどんをすすっていたり、ケーキ屋でアルバイトをしている…とのこと。そういえば高松築港駅にあったIruca対応型の自動販売機には『ことちゃん』のイラストが書かれてありました。

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(高松築港駅構内にて撮影)

ちょうどお腹の中から商品を取り出すようになってます。アンパンマンの「お腹がすいたら僕の顔を食べるといいよ」に通じる自己犠牲の精神を感じずにはいられません。この『ことちゃん』の自己犠牲の誠心は列車に乗っても感じることが出来ます。

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扉が開く際、手を巻き込まれないよう注意喚起する『ことちゃん』。今までこんなところまで登場したイメージキャラクターがあったでしょうか。今後も「ことでん」さんが繰り出す『ことちゃん』の七変化に目が離せません。ただ「ことでん」さんに一言申し上げておきます。『ことちゃん』が挟まれているのは手ではなくヒレです

 

 

<今週のオマケ>

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イルカの横はマナティ。マナティよりことちゃんカワイイよことちゃん。

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