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2007年9月 7日 (金)

みどりを比べる(三島編)

(2007年9月12日22時45分『みどりを比べる(特殊編)』へのリンクを追加しました)

 さて、本州3社の次はJR北海道さん・JR四国さん・JR九州さんの通称「三島会社」が運営している『みどりの窓口』を比べていきましょう。まずはJR北海道さん。本来ならば私自身が北海道へ移動して撮影したものを掲載すればいいのでしょうが、撮影したものが実は2005年の10月。某「おまつり」の際に行ったものを用いようと思いましたが、記録としては若干古過ぎます。そこでまったく『鉄ヲタ』ではない北海道在住の「のしなん」様に撮影をお願いしました。

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…いやあ、洗練されたデザインです。どうしても駅ビルというのはゴチャゴチャ装飾が増えたりして見苦しい状態になりかねないのですが、そこはやっぱり北国。大雪を考慮して外装は至ってシンプル。ヨーロッパの駅を連想させるような佇まいになっています。

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(こういう写真を撮影してくださったことに改めて感謝を申し上げます>のしなん様)

今回頂きました画像をじっくりと検証しますと、ターミナル駅でありがちな「大きなみどりの窓口がドーンとある」という状態ではなく、規模を小さくして小回りを効かせている印象があります。実際大都市圏のJR各駅では人海戦術と券売機による省力化によって対処していますが、あえて対人窓口を温存させておくことで諸外国から訪れた観光客の方々の接客や、自然災害時等のトラブルにも対応できるようにしているのではないかと推測できます。

 続いてJRの中で一番経営基盤が小さいといわれているJR四国さん。

Takamatu01

こちらはJR四国さんの本社が近くにある高松駅の『みどりの窓口』を検証します。

Takamatuhonshya01 Takamatuoni

ココ最近高松駅周辺は再開発され、新しいビルが沢山建ち並んでいます。連絡船時代の面影は何処へやら、吹き抜ける潮風と青い空がとても印象に残ります。ちょうど訪れたのがお昼時だということもあって、高松市内のうどん屋さん数件で舌鼓を猛烈に連打した後、改めて『みどりの窓口』を拝見させていただきました。

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…これが、ビックリするほど小さい。再開発されたというけれど何処と無く漂っているのは『仮設?』という雰囲気です。四国の玄関口とも呼ばれていた高松駅、一体どうしたのか!…と思っていたのですが、よく考えればそれは当たり前のことだったのです。理由は高松駅のホームに鎮座しておりました。

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(快速マリンライナー、グリーン車に掲げられているエンブレムがカワイイ↑)

高松から『それ魅力!』でお馴染みの瀬戸大橋を通って岡山まで走破する『マリンライナー』さん。ロビンマスクのようなフォルムを持ち、毎時1本は必ず走っているというこの列車、特急券が必要ではない『快速列車』だったのです。つまり、一番利用する列車に特急券が必要でない以上は、券売機で買えばいい。並ぶ必要性が無いから『みどりの窓口』が必要でなくなる、となると『みどりの窓口』自体簡素な作りでいい…という図式が成立してしまいます。まぁ実際高松駅の駅ビル入り口付近にはJR四国さんの旅行会社「ワーププラザ」さんが開設されていますから、この大きさでも不便ではないと考えられます。

 

 …さぁ、お待たせいたしました。最後に登場するのはJR九州さんです。

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(博多口にある井筒屋跡。将来ココに大きな駅ビルが建設される)

現在博多駅構内は九州新幹線開業に向けて再開発が急ピッチで進められております。数年後には大きく姿を変えた駅ビルが九州新幹線を迎えることになるそうです。その中で博多駅にあるJR九州さんの『みどりの窓口』は、九州新幹線が一部開業した2004年に大きくリニューアルされています。

Hakataq04 Hakataq03

ちょっと見ただけではJR東海さんとデザインが似通っています。照明代わりの大きな看板、窓口ごとに区切られた照明と大きな数字、指定席の発売状況を知らせる液晶モニター等、各鉄道会社の『みどりの窓口』のいいところを組み合わせたようなデザインになっています。しかし、やっぱりそこはデザイナーが携わっているJR九州さん。大きな違いが目の前に広がっていました。

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窓口の後ろに広がっているのは「暖簾」。九州新幹線「つばめ」の座席で使用されている古代漆色が『みどりの窓口』全体の大いなるアクセントとして輝いています。この「暖簾」、単なるアクセントとして設置されただけでなく、窓口の雑然としたものを見えなくするという効果もあるのです。その効果を他社の『みどりの窓口』と比較して検証してみましょう。

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JR西日本さんやJR四国さんの『みどりの窓口』には、カウンターの奥に運行資料などを収納したロッカーが鎮座している風景が見受けられます。備品なども取りやすく、使い勝手もよさそうです。しかしながら何処か雑然とした印象を与えてしまいます。

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ゴチャゴチャとした印象を与えないよう設計されていてもJR東海さんのように淡い色調で纏めてしまうと病院を連想してしまいそう。またスッキリしたデザインにしても広告の色彩が統一されていなければ、JR北海道さんの『みどりの窓口』のようにゴチャゴチャした印象を与えかねません。

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JR東日本さんはこの点をクリアーしているように思われますが、逆に暖かい色彩を多用してしまうと圧迫感を感じてしまいます。一方JR九州さんの『みどりの窓口』は、暖簾一枚隔てることでその空間を確保。窓口自体は他の会社よりも若干狭くなっていますが、他の『みどりの窓口』と比べてかなり整理された印象になります。

またこの暖簾を良く見ていただいたらお分かりになるかと思われますが、この暖簾「九州新幹線」の広告だったりします。『古代漆』の色彩の中に最低限の文字を配列させ、同じ色彩と同じ形状のものを沢山配置。そうすることによって『みどりの窓口』に調和しつつも、強固に宣伝させる効果を見出しています。いやはやJR九州さんのお考えは一歩先を行っておりますなぁ。

…さて、次回はちょっと間を置いて特殊な『みどりの窓口』を御紹介しましょう(リンクはコチラ)。

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