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2007年7月 6日 (金)

九州の列車と共に聞く音楽<テツノート>

 テツノート2回目でございます。以前やろうとして頓挫…もとい、現在も執筆中の『大阪モノレールの美術品たち』のような状態になるのだけは避けていきたいと考えていますが、いやはやこういう鉄道とは関係ない話題を続けると周囲から

「もっと鉄道ネタをやりなさいよ」(ごもっともです)

「そろそろ旅に出なさいよ」(お金があればいつでも徘徊します)

「つばめ被って徘徊しなさいよ」(何故かあの被り物人気あるよなぁ…)

…という実に愛のあるご意見を頂戴することが多くなります。それでもまぁいいや、ちょっとの間この「テツノート」で楽しんでいただきましょう。

 今回は私の思い出の場所でもある『九州』。まだ鉄という意識が無かった大学生時代、この場所に走っている787系という電車は電車の概念を越えたデザインになっていると知りました。その当時一応芸大生だった私は、洗練されていたデザインをこの眼で確かめたくて、思わず一人で九州に行っちゃったのが始まりでした。…ただし、そのきっかけは鉄道雑誌やデザイン雑誌ではなく『欽ちゃんのシネマジャック』であることはトップシークレットです。

 で、今回その『九州』の列車たちに乗っている際聞いていただきたいのが『RAMMER』の『Wild Flowers』という曲。

Tetuon07

 ご存知の方もおられるかと思いますが、この曲は元々『ゾイド』というアニメの主題歌として使われていた曲でした。歌詞が実に初期の雰囲気とマッチングしていたのに、途中で何故かヒロインが妙に色っぽくなっちゃったことで違和感が出てしまい、私の中ではある意味翻弄されてしまった歌だったりします。この歌、何が一番九州の列車たちに合うのかと言えば『歌詞』。コレが本当に素晴らしい。歌詞を思わず文面に書き記したくなるのですが、それをすると小林○星がどこまでも追いかけてきそうなのでニュアンスとして抽出しますと、

 『誇りを持った若者達が自らの信念を掲げ、歩みを進めていく』

…というもの。特にこのサビの部分がJR九州の特急車両たちを表現しています。歴史に名を馳せた『つばめ』を筆頭に、各々の特急のエンブレムを描いた旗を掲げた人々は、数々の笑顔とその陰に隠れた悲しみを引き連れて進んでいく…。いいじゃないですか。しかも2番の歌詞(テレビアニメで使われていた部分)はJR九州とJR西日本の関係性、九州新幹線と山陽新幹線の関係を示しているワケです。そのひとつひとつが泣きたいくらいに私の中でJR九州とリンクしちゃってます。

 その一方で客観的にJR九州を示す音楽もご紹介しておきましょう。歌の場合どうしても『歌詞』に感情移入してしまって、メロディラインを聞くという行為が少なくなってしまいます。その点音楽だけだとメロディが純粋に脳へと辿り着き、作曲者の感性が脳髄へ直接訪れます。そこで紹介したいのがコチラ。

Tetuon04

『クライズラー&カンパニー』の『ルネサンス』という曲です。元々はこれも『ザ・ニュースキャスター』という放送終了決定と同時に視聴率が向上してしまったというある意味かわいそうな番組のテーマ曲でした。シンセサイザーの音色の間から登場するヴァイオリンの音色、文明開化という時代を象徴するような『ルネサンス』ではなく、本当に音も無く突如やってきた変化に同調する人間を表現したような音楽に私は度肝を抜かれました。この衝撃は私が787系をこの目で見たときとほぼ同じです。是非中古CD屋で見かけた際は手にとって下さい。かなりいい曲です。

…今回の記事を書くためだけで久しぶりにこのCDを引っ張り出してきましたが、いやあ葉加瀬さん痩せてらっしゃる。今は長時間の演奏に対応するかのような体型になっていますが、この当時はまだまだフュージョンバンドを意識した体型…というカンジがします。実際この曲を生で聞いたら、ちょっと泣いちゃうだろうなぁ…。でも葉加瀬さんの顔を見たら大爆笑しちゃうだろうなぁ…。

 

Tetuon05 (カップリングが「燕」というのもまた一興)

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