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2007年4月28日 (土)

東海道カレー行脚(FREEDOM編)

『東海道新幹線の沿線にあるカレーを食べ比べします』

この企画はそんな一文から始まりました。「東海道新幹線沿線のカレーを喰らう」ためだけに上京するという行為、それはあまりに馬鹿げているけど、逆にどんなものなのか一度でいいから見てみたい。まずは有名店を…とばかりに取材してみたら、見事『FREEDOM』というキーワードでつながってしまいました。それでは宇多田ヒカルの歌に乗せてお送りしましょう、「自由を掴め」フリーダム編です。(ここまではFMのDJ口調で読む事をお勧めします)

  

1:大阪市の有名カレー店。

 大阪には結構カレーの有名店が存在しています。最近東京の丸ビルに進出した『インデアンカレー』もそうですし、『ピッコロカレー』や関西人なら誰でも歌える「とんかつKYK」の系列『サンマルコ』も大阪が発祥の地です。色々と大阪から全国に進出しているカレー店が多く、どこにしようかちょっと迷ってしまいます。でも、あえて関西だけで守り続けているカレーのお店といえばここではないでしょうか。

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難波千日前、何処かの家電量販店の名前を無理やりつけられた通りの一角に名物カレーで名高い『自由軒』があります。自由軒は全国展開をしている『せんば自由軒』さんと大阪で頑張る西洋料理店の『自由軒』さんの二店舗あるそうです。今回は地元で頑張っている西洋料理店の『自由軒』さんのカレーを紹介しましょう。

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店内に入るとウエイトレスさんというより『お母さん』と言ってしまいそうな位暖かな女性がお出迎えしてくれます。内装は店舗の外装と同様レトロで大阪らしい雰囲気。大黒様や手書きのメニューが実にいいアクセントとなっています。

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待つことおよそ5分、名物カレー(650円)が目の前に鎮座しました。カレーを構成するルーと御飯、そして具材を一気に混ぜ合わせたものに生卵を落としています。コレにソースを加えてかき混ぜるのがこの店の流儀なので、早速かき混ぜて頂きます。

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確かに見た目はちょっとアレですが、実に絶妙な味加減です。カレー単品だけだと刺々しい辛さなのですが、卵と合わさることで芯を持った、ボディブローの様な辛さへと変化します。その味わいを深めるのがウスターソース、熟練された大人の味わいへと変化していきます。いや、コレは確かに名物になります。

2:京都市の有名カレー店。

 続いて京都のカレー店…といいますか、他のカレー屋さんとはちょっと違ったカレーを出す喫茶店と言った方が正しいのではないかと思います。

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京都市の四条河原町にある『喫茶自遊人』さんです。テレビなどで『変わったメニューを出す店』として有名になりすぎ、このところは誰もが『わぁ!オムライス』なんて注文しちゃいますが、ココではやっぱりカレーを食べて頂きたい。何せ注文すると…

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(すっぽん鍋と同じ土鍋を使用。生卵はお好みで追加してくれるとの事)

土鍋でグツグツと煮ながら出てきます。土鍋ゆえ常にアツアツで、しかもパリパリのおこげまで味わえるという一品。カレーのおこげって体験したことあります?体験したことないでしょ?ソレがここで味わえるワケです。具材は海老と胡麻のみという実にシンプルさがたまりません!見た目以上に辛くはなく、ガツガツとカレーを食べると言うのではなく、カレーが変化を起こしていく様を目と耳と舌で味わえる一品です。秒単位で味が変わっていくというのは実に面白い!ただ、こちらのカレー単品で一人前で1000円、単品で千円というお値段は高い!と思われるかもしれませんが、このお店の楽しみ方は単品でカレーを頼むのではなく、飲み物やサラダがついて来るセットで頼むこと!男前のマスターが色々とサービスしてくれますぞ!

 

…さて、長い間お待たせいたしました。いよいよあのカレーの登場です。

 

3:東京の有名すぎるカレー

 あのタモリさんが作るカレーが食べられる。それだけで約4万円出して東京に行きました。イベントの模様はこの後の項目に譲るとして、まずはカレーだけでも報告しなければいけません。

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会場は東京電力さんの傍にある『電力館』、普段は電気のことを相談したり体験したりする場所だったりするのですが、今回は何故かカレーを食べる為だけのイベント会場。渋谷のど真ん中でカレーを作っているのを見守るというイベントは前代未聞です。

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タモリさんの一文によって始まったこのイベント、開始から約2時間半経ってようやく試食と相成りました。もう頭の中はカレーのスパイスによってやられています。この瞬間だったら多分振り込め詐欺をやられても多分気づかないでしょう。

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カレー味のマッシュポテトと白い御飯、そして2時間以上煮込まれたカレーが皿に盛られていきます。タモリさんの流儀として、この三種類の具材をとにかくグッチャグチャに混ぜて欲しいとの事。各自各々のペースでカレーをグッチャグチャに混ぜ込んでいきます。

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見た目はほぼ「自由軒」のカレーです。しかし香りは思いっきり本格派です。今までのカレーが『ヨーロッパを経由して日本に伝えられた欧風カレー』とすれば、タモリさんのカレーは『インドから成田を経由して大田区の旅館で一休みした後に渋谷へやってきた本場のカレー』。私にとってはあまりにも違和感がありました。

一口食べるとコレがまたシンプル!カレーという食べ物は本来素材やブイヨン、スパイスなどが織成す複雑で濃厚な味わいを楽しむものだと思っていましたが、このカレーの場合潔い辛さと素材の旨味だけが広がります。今までのカレーが『オーケストラ』だとしたら、このタモリカレーは正しくタモリさんが好きな『JAZZ』。各々の素材を競い合わせて、一つの楽曲を極彩色豊かなものへと変貌させていく…。そんな感じです。

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またこの作っているときのタモリさんが実にいい表情をしています。諸般の都合でお見せすることは出来ませんが、昔「ジャングルTV」で与えられた課題の料理よりも専用七輪で黙々と肉を焼いているあの表情でずーッと料理をし、そして普通にお酒を飲んではまた料理…。自由です。あまりも自由です。でもその自由さがなんとも心地好いんです。料理の鉄人みたいに緊迫感がない、ましてや料理はカレー。犬井ヒロシの様に『♪カレーイズフリィィダム~」なんて唄っても良い位に何をやってもある程度許されるのがカレーという料理だと思うのです。それにしても三者三様で美味しかった。これはこれで東京に来た価値があった!と思い…

 

 

 

あ。

そうそう。すっかり忘れていました。名古屋のカレーを紹介しようと思っていました。そのためにお店も事前に選んでいました。

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名古屋の鶴舞公園近くにあります某喫茶店、ここで本当はカレーを頂く予定でした。長年顔見知りという事もあって、「それなりにイケるだろう」と心の中で思っていました。時間はもう15時を回っていて、まかないのカレーがあったらソレを頂こう…。思えばこの時点で間違っていたのかもしれません。

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私『かぁちゃん、腹減ってんだ。カレーでもある?』

かぁちゃん『あ?腹へってんの?カレーよりなんかこしらえてあげるからそこで座って待ってて。』

…数分後、私の目の前に現れたのは

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本格的なランチメニューやん!

確かに私の場合、小腹というより大腹。15時という時間帯も忘れてこのランチをぺろりと頂いてしまいました。しかも美味いんだ。ミンチカツもそうだけど、付け合せの野菜がどうしてこんなに美味いのか(こうしてまた太っていく)。…今回残念ながら東海地方の有名店でのカレーは『調査失敗』ということで…許してくれませんか?>皆様。

Angya17(喫茶店とは思えない本棚のラインナップ)

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