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2007年4月30日 (月)

カレー部例会ウラ話

そろそろ『カレー部』のお話もおなか一杯!…なんて言われそうですが、今回はあのイベントのウラ話なんぞを一席。ウラ話と言っても大半は『カレー部』のテキスト中継でやっちゃってますが、ほぼ日さんがあまり取り上げないであろうどうでもいいネタでちょっとだけお付き合い願います。

 

1:私の立ち位置。

 今回のイベント、どうして私が呼ばれたのかが未だに釈然としていませんでした。もっと呼んでもいいメディアさんがいらっしゃるし、実際にマスコミ関係の方へ今回のことを申し上げると

『どうしてお前なんだ、アレか?鉄道枠か?』

なんて言われる始末。私も心のどこかでは『そうだよな、オレ絶対鉄道枠で呼ばれてるんだろうな』と三橋っぽく卑屈になっていました。しかしその思いは当日スタッフの方々にお逢いして見事氷解しました。どうも私があのイベントに呼んで頂けたのは、『つばめの被り物』が決定打だったようです。何故か初対面であるはずのほぼ日関係者の方全てに

「今日は『つばめの被り物』持ってこなかったんですか?」

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(つばめの被り物in大阪市内。京都市内にも出没、詳しくはコチラ。)

…というお声をかけて頂きました。確かに何故か選考期間の間だけ妙に『つばめが跳んだ日』へアクセス数が伸びていましたので、そこから考えるとどうもほぼ日さんのスタッフさんの間で結構話題になっていたようです。現に一部の方からは「アレを被って大阪からやってくるんだろうな」という淡い期待があったようです。もちろんその事も考えましたが、渋谷のど真ん中でアレを被っていたとしたら、私は確実に塀の中へ送り込まれていたことでしょう。…ただ個人的にはやった方が良かったのかもと反省はしております。

2:てんやわんや、スタッフも私も。

Reikai20

 今回の『カレー部例会』のイベントは数多くのメディアな方々が参加されました。参加される方々の中には「リアルタイム更新」の方もおられれば、私の様に「イベント終了後に更新」という方もおられます。入館した際『「リアルタイム更新」の方は調理スペースと無線LANがある4階で、それ以外の方は8階のホールで出演者と一体になって観覧ください』と聞かされました。

でも数分後、何故か私は4階の調理スペースにいました

Reikai06

別にコレは私が『大阪から来てるからちょっと位キッチンスペースに入れなさいよ』とゴネたわけではありません。何故かこういう形になってしまったんです。開始直前に移動したので既にポールポジション(と言っていいのかどうか)は他の記者さんに取られています。まぁ個人的には徹底的に動くので座席なんか別に要らなかったんですけど(笑)。おかげであの突発的なイベントも体験できましたのでこれはこれで御の字です。

 

3:静止した闇の中で。

 イベントの最中、急に電気が消えるというハプニングがありました。

Shibuya27(「でんこちゃん」と呼ばれていた東京電力の方)

原因は『定時になると自動的に電気を遮断する』という業務上のシステムだったわけですが、その停電の時ちょうど私はトイレでジェットタオルを使い出したところでした。だからちょっとだけ焦ったわけです。

『オレが原因でブレーカー落ちたんじゃないのか?』って。

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…犯人でありながら無関係を装う為、コッソリと取材スペースに戻ると何故か皆で撮影大会。やっぱりこういうのって記事になるからなぁ、と思っていたらどうも雰囲気が違う。皆タモリさんやカリー番長さん達が焦っている姿を撮影しているのかと思いきや!

Shibuya24

撮られていたのは土屋敏男さん(電波少年のT部長)でした。

こういうトラブルの時ほど絵になる人ですなぁ>土屋さん。

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2007年4月29日 (日)

東海道カレー行脚(REASON編)

 『ほぼ日』効果によりまして、このカレーウィーク中(特にカレー部例会当日)はアクセス数がえらい事になっていました。今までも何回かこういう事がありましたが、今回はカレー部例会以降もジワジワとアクセスして頂いています。これからは今までの『レルコン』と同じ様に地味で質素、暇な時間に鼻で笑ってもらえるような内容へ徐々に戻ってまいります。よろしければ今後とも御笑覧いただければ幸いです。

 

さて、今回のカレーウィーク企画の根本である『東海道新幹線』沿線のカレー調査。今回はいよいよ主要駅編でございます。新大阪・京都・名古屋・東京(品川)各駅の構内にある『カレー』を調査して、その地域におけるカレーの趣向を分析…と、思ったのですがここでもまたハプニングが発生しております。

昨今は駅の構内にある飲食店や雑貨店などを『駅ナカ』と称しているそうですが、この『駅ナカ』は厳密には2種類あると考えます。ひとつはプラットホームの売店(キヨスクさん)や立ち食いそば屋さんのように『改札内』で商売をするパターン、もう一つは駅の運輸業務に関わる施設を狭めて集客施設を作り出した『改札外』で商売をするパターンです。

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(左:JR新大阪駅構内の改札内型駅ナカ、右:JR鶴橋駅の改札外型駅ナカ)

で、問題はこの『駅ナカ』の種類。今回新大阪駅・京都駅・名古屋駅・品川駅・東京駅の5駅を調査しました。その結果、改札外及び在来線の改札内には飲食店が確認出来ましたが、東海道新幹線の改札内には飲食店という形体でカレーを提供しているという店舗を確認することができませんでした。

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(左:東京駅在来線改札内のカレースタンド、右:名古屋駅コンコースのカレースタンド)

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(左:京都駅在来線改札内、右:京都駅改札外のカレースタンド。どちらも同じ店)

東海道新幹線の各駅は現在(2007年4月26日)耐震工事のため改装中という事情もありますが、それを差し引いても新幹線のコンコース内には飲食店の姿があまり見受けられません。

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(東海道新幹線の品川駅。広いのだけれど飲食店と呼べるものはスターバックスのみ)

しかしその一方で駅弁やサンドイッチなどを取り扱う売店は数多く出店しています。

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中には名古屋駅の様に待合室とスペースを共存させるかのような売店まであります。

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(左:東海道新幹線名古屋駅の待合室、右:待合室の奥に売店がある)

こう見ると『鉄道の高速化』や『食生活の多様化』というありきたりの言葉が出てきてしまいます。まぁ、しかし、カレーに対してちょっとした郷愁を感じている私からすれば何となく残念なカンジがするのです。カレー自体は悪くはないのでしょうが、駅の中でやっているからといってちょっと手を抜いていた、それを見ていた利用客はカレーを食べるという選択を選ぶことが無くなり、結果カレーが駅構内から消え始めていった…。手を加えればそれなりに繁盛すること間違いなしなのに、ねぇ。

…まぁ、横に座ったオッサンが加齢臭と共にカレー臭を出されたとしたら私もイヤですけど。

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(名古屋といえばやっぱりきしめん。駅のホームにこういう店があるから余計にカレースタンドなんか出店できないでしょうねぇ。面倒だし手間かかるし)

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2007年4月28日 (土)

東海道カレー行脚(FREEDOM編)

『東海道新幹線の沿線にあるカレーを食べ比べします』

この企画はそんな一文から始まりました。「東海道新幹線沿線のカレーを喰らう」ためだけに上京するという行為、それはあまりに馬鹿げているけど、逆にどんなものなのか一度でいいから見てみたい。まずは有名店を…とばかりに取材してみたら、見事『FREEDOM』というキーワードでつながってしまいました。それでは宇多田ヒカルの歌に乗せてお送りしましょう、「自由を掴め」フリーダム編です。(ここまではFMのDJ口調で読む事をお勧めします)

  

1:大阪市の有名カレー店。

 大阪には結構カレーの有名店が存在しています。最近東京の丸ビルに進出した『インデアンカレー』もそうですし、『ピッコロカレー』や関西人なら誰でも歌える「とんかつKYK」の系列『サンマルコ』も大阪が発祥の地です。色々と大阪から全国に進出しているカレー店が多く、どこにしようかちょっと迷ってしまいます。でも、あえて関西だけで守り続けているカレーのお店といえばここではないでしょうか。

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難波千日前、何処かの家電量販店の名前を無理やりつけられた通りの一角に名物カレーで名高い『自由軒』があります。自由軒は全国展開をしている『せんば自由軒』さんと大阪で頑張る西洋料理店の『自由軒』さんの二店舗あるそうです。今回は地元で頑張っている西洋料理店の『自由軒』さんのカレーを紹介しましょう。

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店内に入るとウエイトレスさんというより『お母さん』と言ってしまいそうな位暖かな女性がお出迎えしてくれます。内装は店舗の外装と同様レトロで大阪らしい雰囲気。大黒様や手書きのメニューが実にいいアクセントとなっています。

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待つことおよそ5分、名物カレー(650円)が目の前に鎮座しました。カレーを構成するルーと御飯、そして具材を一気に混ぜ合わせたものに生卵を落としています。コレにソースを加えてかき混ぜるのがこの店の流儀なので、早速かき混ぜて頂きます。

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確かに見た目はちょっとアレですが、実に絶妙な味加減です。カレー単品だけだと刺々しい辛さなのですが、卵と合わさることで芯を持った、ボディブローの様な辛さへと変化します。その味わいを深めるのがウスターソース、熟練された大人の味わいへと変化していきます。いや、コレは確かに名物になります。

2:京都市の有名カレー店。

 続いて京都のカレー店…といいますか、他のカレー屋さんとはちょっと違ったカレーを出す喫茶店と言った方が正しいのではないかと思います。

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京都市の四条河原町にある『喫茶自遊人』さんです。テレビなどで『変わったメニューを出す店』として有名になりすぎ、このところは誰もが『わぁ!オムライス』なんて注文しちゃいますが、ココではやっぱりカレーを食べて頂きたい。何せ注文すると…

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(すっぽん鍋と同じ土鍋を使用。生卵はお好みで追加してくれるとの事)

土鍋でグツグツと煮ながら出てきます。土鍋ゆえ常にアツアツで、しかもパリパリのおこげまで味わえるという一品。カレーのおこげって体験したことあります?体験したことないでしょ?ソレがここで味わえるワケです。具材は海老と胡麻のみという実にシンプルさがたまりません!見た目以上に辛くはなく、ガツガツとカレーを食べると言うのではなく、カレーが変化を起こしていく様を目と耳と舌で味わえる一品です。秒単位で味が変わっていくというのは実に面白い!ただ、こちらのカレー単品で一人前で1000円、単品で千円というお値段は高い!と思われるかもしれませんが、このお店の楽しみ方は単品でカレーを頼むのではなく、飲み物やサラダがついて来るセットで頼むこと!男前のマスターが色々とサービスしてくれますぞ!

 

…さて、長い間お待たせいたしました。いよいよあのカレーの登場です。

 

3:東京の有名すぎるカレー

 あのタモリさんが作るカレーが食べられる。それだけで約4万円出して東京に行きました。イベントの模様はこの後の項目に譲るとして、まずはカレーだけでも報告しなければいけません。

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会場は東京電力さんの傍にある『電力館』、普段は電気のことを相談したり体験したりする場所だったりするのですが、今回は何故かカレーを食べる為だけのイベント会場。渋谷のど真ん中でカレーを作っているのを見守るというイベントは前代未聞です。

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タモリさんの一文によって始まったこのイベント、開始から約2時間半経ってようやく試食と相成りました。もう頭の中はカレーのスパイスによってやられています。この瞬間だったら多分振り込め詐欺をやられても多分気づかないでしょう。

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カレー味のマッシュポテトと白い御飯、そして2時間以上煮込まれたカレーが皿に盛られていきます。タモリさんの流儀として、この三種類の具材をとにかくグッチャグチャに混ぜて欲しいとの事。各自各々のペースでカレーをグッチャグチャに混ぜ込んでいきます。

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見た目はほぼ「自由軒」のカレーです。しかし香りは思いっきり本格派です。今までのカレーが『ヨーロッパを経由して日本に伝えられた欧風カレー』とすれば、タモリさんのカレーは『インドから成田を経由して大田区の旅館で一休みした後に渋谷へやってきた本場のカレー』。私にとってはあまりにも違和感がありました。

一口食べるとコレがまたシンプル!カレーという食べ物は本来素材やブイヨン、スパイスなどが織成す複雑で濃厚な味わいを楽しむものだと思っていましたが、このカレーの場合潔い辛さと素材の旨味だけが広がります。今までのカレーが『オーケストラ』だとしたら、このタモリカレーは正しくタモリさんが好きな『JAZZ』。各々の素材を競い合わせて、一つの楽曲を極彩色豊かなものへと変貌させていく…。そんな感じです。

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またこの作っているときのタモリさんが実にいい表情をしています。諸般の都合でお見せすることは出来ませんが、昔「ジャングルTV」で与えられた課題の料理よりも専用七輪で黙々と肉を焼いているあの表情でずーッと料理をし、そして普通にお酒を飲んではまた料理…。自由です。あまりも自由です。でもその自由さがなんとも心地好いんです。料理の鉄人みたいに緊迫感がない、ましてや料理はカレー。犬井ヒロシの様に『♪カレーイズフリィィダム~」なんて唄っても良い位に何をやってもある程度許されるのがカレーという料理だと思うのです。それにしても三者三様で美味しかった。これはこれで東京に来た価値があった!と思い…

 

 

 

あ。

そうそう。すっかり忘れていました。名古屋のカレーを紹介しようと思っていました。そのためにお店も事前に選んでいました。

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名古屋の鶴舞公園近くにあります某喫茶店、ここで本当はカレーを頂く予定でした。長年顔見知りという事もあって、「それなりにイケるだろう」と心の中で思っていました。時間はもう15時を回っていて、まかないのカレーがあったらソレを頂こう…。思えばこの時点で間違っていたのかもしれません。

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私『かぁちゃん、腹減ってんだ。カレーでもある?』

かぁちゃん『あ?腹へってんの?カレーよりなんかこしらえてあげるからそこで座って待ってて。』

…数分後、私の目の前に現れたのは

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本格的なランチメニューやん!

確かに私の場合、小腹というより大腹。15時という時間帯も忘れてこのランチをぺろりと頂いてしまいました。しかも美味いんだ。ミンチカツもそうだけど、付け合せの野菜がどうしてこんなに美味いのか(こうしてまた太っていく)。…今回残念ながら東海地方の有名店でのカレーは『調査失敗』ということで…許してくれませんか?>皆様。

Angya17(喫茶店とは思えない本棚のラインナップ)

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2007年4月27日 (金)

如何に早く、如何に安く移動するのか~実践編~

(※おことわり:多分皆様が楽しみにしてらっしゃる『ほぼ日カレー部』のイベントレポはこの項目の後に発表いたします。ですので今しばらくお待ちいただければ幸いです。)

 さて、いよいよ『ぷらっとこだま』を利用した格安移動プランの実践編でございます。まぁ正直なところを申し上げますと、安いだけに何なりと問題はあるということです。今一度今回のルートをご説明致しますと、

  • 鉄道ルート(行き)京都駅~(新幹線自由席)~米原駅~(在来線普通列車)~名古屋駅~(新幹線こだま・ぷらっとこだまプラン)~品川駅(正確には渋谷駅)
  • バスルート(帰り)東京駅(正確には渋谷駅)~(新幹線こだま・ぷらっとこだまプラン)~名古屋駅=(名神高速バス)=京都駅

…という行程でした。行きのプランと帰りのプランが違うのは、鉄路とバスという二つのルートを比較してみようとしたからです。どちらかのプランをそのまま往復で使えば、いわゆるパック旅行のプランを用いなくても最速で楽に移動できるのではないか?でも時刻表上では理解できても、実体験しなければレポートとは言えません。というわけで、舞台は4月25日の午前10時20分の京都駅へと移ります。

1:鉄道ルートの場合

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鉄道ルートの場合、本来ならば10時ちょうどに発車する米原方面への新快速を使うことで最安値になるのですが、今回はちょっと贅沢(と言いますか、駅構内の飲食店調査のついで)に新幹線を使わせていただくことになりました。

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流石は日本を代表する都市、思わず行きたがるという京都というだけあって駅構内には外国から京都に訪れている方々が沢山いらっしゃいます。しかもその方々は「こだま号」の指定席がある車両の付近に大勢待機してらっしゃいます。ということは『ぷらっとこだま』は結構有名なプランなのかもしれません。

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京都駅を出て、ちょっと長いトンネルを抜けると滋賀県の緑豊かな沿線風景が流れていきます。確かにこれだけ緑豊かだったらこの付近に住みたい!と思う方も大勢おられるのではないかと(実際滋賀県は人口増加傾向にあります)。乗ってわずか20数分で新幹線は米原駅に到着します。

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(左:ガチャコンでおなじみ近江鉄道、右:JR総研で保管されている新幹線 )

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米原駅で新幹線から在来線に乗り換えます。ようやく本来のルートに戻ってきました。青春18きっぷの季節ともなるとこの駅はどえらい騒ぎになりますが、今回はその期間ではありません。ゆったりとした境界駅らしい風景が広がっています。

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乗り込む車両はJR東海、しかし117系という関西圏で新快速を運行させるがために製造された車両ですのでどことなくホッとします。でも見上げた広告には『浜名湖』の文字。もう既に関西では無いという雰囲気が感じ取れます。

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米原駅で新幹線に別れを告げ、一路列車は大垣駅を目指します。米原駅を離れると窓には急激にカントリーな風景が広がります。パッと見たら本当にこの線路が東京まで繋がっているのか?と思ってしまう位のものです。運行形態としては色々な駅で折り返しを設定しているのであまりピンと来ないのですが、そこはやっぱり日本の大動脈。貨物列車の往来が結構ありました。

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(勾配がきつい為に作られた貨物列車や特急列車が主に通る別線)

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(ちょうど気分が滅入った頃に出てくる垂井駅。正に西手新九郎)

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列車は約1時間ちょっとで大垣駅に到着。18きっぷの季節ともなると『大垣ダッシュ』という行為が見受けられたり、『ムーンライトながら』さんが発着する駅ということである意味有名な駅となっています(大垣駅周辺はちょうどいい街ですので、一度途中下車することをお勧めします)。そこから快速電車でまた40分ちょっと乗車していきます。

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(左:いくつもの川を渡っているので車窓が飽きない、右:JR東海の車内文字案内。新幹線のものとほぼ同じフォントを使っている)

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で、ようやく名古屋駅に辿り着きました。ここまでショートカットをして約2時間、新幹線の「のぞみ」なら新横浜駅まで辿り着いている時間帯であります。ここからはようやく『ぷらっとこだま』のお出番、真打登場であります。

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各駅停車であろうと『こだま』の種別は英訳すると『superexpress』、超特急であります。確かに在来線であれば6時間はかかるであろう名古屋から東京という距離も、たった3時間で辿り着けるワケですから『超特急』というのは頷けます。しかしまぁ止まるったらないなぁ。

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今回行きは『グリーン席』を奮発して乗ってみました。長時間の乗車ですからそれなりに対処をしておかねばいけません(個人的な事情ですが、この乗車する前前日から結構徹夜に近い状態でした)。さぁ寝るぞ!…と思っていたら『パッ』と読書灯が点灯。太ももが肘掛に内蔵しているボタンを点灯させてしまうのです。

正にこの体型が導いた悲劇。寝れねぇ!

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結局東海道の雨模様を見ながら品川まで移動することとなってしまいました。ちょっと疲れはあるものの、座席が広かったりグリーン車に乗車する人がいないということもあって、それなりに快適に過ごすことが出来ました。コレはちょっとお勧めです。

2:バスルートの場合

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(宿泊先のホテルから見たトレインビュー)

さて、一夜明けた26日。今度は東京駅から『ぷらっとこだま』の指定席プランと名神高速バスを利用して関西まで移動します。行きが快適だったので帰りも快適…かと思いきや、正直、東京の「こだま」を舐めてました。

以前京都から名古屋までの『ぷらっとこだま』指定席プランを買って乗車したことがありますが、その時は誰も指定席に乗っておらず快適に過ごせました。ですので、『ああこれならば東京でも同じ快適感で移動できるなぁ』等と考えて乗車してみてビックリ。指定席だけメッチャ混んでるでやんの。自由席を見てみるとそれなりに乗車はあるものの指定席の様な混み具合ではありません。どうも三島駅や静岡駅まで利用される方が多くいらっしゃった様子。実際ゆったりと撮影することができたのは指定席が落ち着き始めた三島駅あたり。それまでは過ぎ行く車窓だけが私の拠り所でした。

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なんやかんやと約3時間、行きとほぼ同じ時間を使って名古屋駅へと到着。取材をとにかく制限時間一杯まで行って最終ランナーである高速バスへとバトンをつなげます。

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(名古屋駅に併設されているハイウェイバス乗り場)

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どうしても高速バスといえば夜行というイメージが強いと思われる方が多いと思うのですが、ここ最近は昼間のバスというのも間合い運用的な考えからチョコチョコと登場しています。しかしこの高速バスは1964年から走行しているという伝統色の強いバス路線であります。王者の風格と申しますか、多種多様な交通機関が出てきている昨今でも根強い人気がこの路線にはあります。

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走行しているバスの種別は特急と超特急のみ。運行するバスは通常の観光バスとほぼ同じ4列シートのバスとなっています。確かにこのバスは慣れれば快適なのでしょう。しかし、私の場合このバスで結構な疲れが。

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(正確にはこの時点で相当疲れていたのかもしれない)

かの『水曜どうでしょう』で出演者の鈴井貴之氏が「長時間の移動は辛い」とぼやいていたのが今ようやくわかったような気がします。高速バスは確かに快適でした。しかし鉄道と比較するとやはり鉄道の方に若干の有益性があるのではないかと思うのです。しかも京都~名古屋間は在来線だと2520円、バスは2500円とそんなに差はありません。時間に余裕がある、確実に座って移動したい!というのであればバスを利用した方がいいのではないか…と。

…それにしても、今回そんなに長時間移動をしたというつもりはなかったのですが、乗換えを連続で行うというだけでこんなに疲れるものだとは思っても見ませんでした。まぁ今回は名古屋駅で取材をするという名目があったので仕方ないのかもしれません。次回東京へ行く時は黙って普通にきっぷを買って「のぞみ」に乗っていきたいと思います。もちろんおサイフに余裕があればのお話ですけど。

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2007年4月26日 (木)

如何に早く、如何に安く移動するのか~計画編~

 今回の移動プラン、ちょっとややこしいルートでした(と言いますか、多分コレが掲載されている最中も移動していることでしょう)。今回はいわゆる『パック旅行』や金券ショップ等で販売されている『回数券』を使わずに、どこまで安く早く移動できるのかというのを考えてみました。まず見たのが時刻表。

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このトップページ近くには『JRのトクトクきっぷコーナー』というのが記載されています。が、東海道新幹線に関わる割引きっぷはどれも回数券の紹介であり、私の様に単身で東京へ移動するような人間には使う機会がないものでした。また、航空機の早割に対抗したような企画切符も販売されていましたが、1週間前までに購入しなくてはいけない上に販売数が限定されてしまっていましたので、こちらも手に入れることが出来ませんでした。

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しかも今回は途中の名古屋駅でカレーの取材をしなくてはいけません。直接新大阪駅から東京駅へ移動すればいいのでしょうが、途中下車をするとなると再度特急券を購入し直さなくてはいけません。しかも早く、格安に移動できる手段…。今回はその両方をかなえるため、今回はこのルートを選択しました。

  • 行き:(地元の駅から私鉄を乗り継いで)京都駅~(新幹線と在来線)~名古屋~(こだま号)~品川駅~渋谷駅
  • 帰り:渋谷駅~東京駅~(こだま号)~名古屋駅~(高速バス)~京都駅

…このルートだと行きの場合時間も確定できてとてもリーズナブル、帰りも安く移動できます。ただ読まれている方で「何でこだま?」「ひびき…じゃない、ひかりやのぞみに乗らないの?」と思われているチッチキチーな方も多々おられるはず。その理由はきっぷを買いに行った場所をご説明すればご理解できるかと思います。

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そう、新大阪駅です。この中央改札口の横に小さな旅行代理店があるのをご存知でしょうか?それがこちら

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『JR東海ツアーズ』さんです。改札口の横に小さく鎮座していると思われていますが、実際はこの横の大きな「みどりの窓口」もJR東海ツアーズさんの所有とのこと。結構大きな店舗だったりします。そこで販売されているのが「ぷらっとこだま」という旅行商品なんです。こちらはきっぷではなく、れっきとした旅行商品。つまり『パック旅行』と同じ扱いの商品なんです。

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そのためきっぷも通常のサイズとは違い、クーポン券として発券されます。乗車する改札口もJR東海のところのみと限定されていますし、きっぷの変更も『旅行規約』が適用され、一旦キャンセルの後に再度発券されるという手続きを踏みます。乗車する列車も指定された列車、この場合は「こだま号」のみ。…コレだけルールがややこしい反面、東京大阪間が普通車指定席で1万円(通常期)、名古屋・東京間は7900円(通常期)とトッテもおトクになっています。

しかし、私は「ぷらっとこだま」を利用するのが今回初めて。どういう状態になるのか人体実験っぽく後ほどご紹介いたします(何せコレを書いているのは24日ですから)。ソレまで今しばらくお楽しみに。

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2007年4月24日 (火)

東海道の移動あれこれ

 今回『カレー部例会』に参加するという事が決定してから、私は延々と考え込んでしまいました。天下の大スター、タモリさん(しかも鉄道ファン)や「東京タワー」のリリー・フランキーさん、「吉本ギャグ100連発」のみうらじゅんさん、ジャズの大家の山下洋輔さん。そして「何かあると山を掘っている」と親戚の叔父に言われているダーリン(糸井重里)さんに逢える、そんな有名な方に私みたいなチンケな男が何を聞いたらいいのか…

と、いうわけではなく、

『東京までどの交通機関を使って行こうかなぁ』ということ。

今回イベント参加が正式に決定したのが18日深夜。つまりイベント開始まで一週間を切っていました。この時期になるときっぷや宿の手配となるとちょっと大変だったりするんです。本来こういう一泊旅行の場合、安く移動することができて尚且つ東京での宿泊も可能という『出張パック』というものを利用するのですが何分決まったのが一週間前。旅行代理店を通じて購入する『出張パック』は格安という事もあり、その時期になるとそう簡単に予約が取れません。そうなると自分で動いて宿や交通機関を押さえた方が手っ取り早くて安い交通手段を得ることが可能となります。

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(我々のバイブル、定刻通り只今登場)

そこで時刻表を開いたり、自分の知識を総動員して色々とルートを組み立てていくことになります(結構こういう作業が楽しかったりするんですよねぇ)。組み立てていくと『結構東京大阪間って色々な交通機関があるんだなぁ』という事に気づきました。今まで撮影した写真と共にその交通機関を紹介していきましょう。

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(左:700系新幹線・JR西日本所有、右:0系新幹線・こちらは小倉駅で撮影)

まずは日本の大動脈と言われている『東海道新幹線』、のぞみだと新大阪駅から最速150分(2時間30分)で東京駅へと到着します。一編成あたり1323人もの大量人数を高速で移動させるという交通機関は多分日本だけでしょう。

Ana(大阪モノレールから見た伊丹空港)

続いては空、『航空機』を見てみましょう。関西から東京(羽田)へは関西空港・伊丹空港・神戸空港の3路線が就航しています。そのどれもが約1時間で到着する速さ、大阪市内への立地条件のよさ、そして割引サービスの多様化から最近利用客が増加しているそうです。

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(左:メガドリーム号、右:通常の二階建てバス・但し広島行き)

最近ジリジリと利用客を増やしてきたのが『高速バス』、時間は掛かるものの格安で移動できる手段として学生や熟年の皆様に大好評だそうです。現に大阪からはJR系列のバスだけで夜行最大15往復、昼行最大10往復という一大勢力となっています。

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(寝台列車の写真がなかったので模型とグッズで。パンフレットは車内にあったもの)

最後はサラリーマンにとって「寝ながら移動できる」「翌朝の時間を有効活用できる」「意外と疲れが取れる」ということで利用されている『寝台列車』です。写真の「サンライズ瀬戸・出雲」の場合、大阪駅を深夜の0時34分に出発し翌朝の7時8分に到着、寝台急行の銀河でも22時22分に大阪駅を出発し、翌朝の6時42分に到着することが出来るナイスなヤツです。寝台料金は掛かるものの、変えがたい経験を夜の車窓から得ることが出来ると私は思っています。

 これら交通機関を如何に駆使して楽しく移動できるか、ソレばかりを今だ考えております。ちょっと今回は特殊な移動でもありますので、その部分を如何に上手く解決できるか!個人的にはそこが重要になっちゃって、カレーが時々霞みそうになります。コレも偏に『鉄』の悲しき定め、お許しくださいませ。

…でも、今回は普通の人とは違うルートで行こうと思ってます。それは今後のお楽しみということで。

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2007年4月23日 (月)

今週はカレーウィーク!

 「鉄」を楽しむ時、撮り鉄であろうが乗り鉄であろうが模型鉄であろうが葬式鉄であろうが必ず問題になるのが『食事』。本来「旅行」といえば旅情と地域性を共に味わえる駅弁や、旅館やホテル等に泊ってそこで頂く絢爛豪華なディナー…なんてところを重要視するのですが、我々『鉄』な人間にとっては

『駅弁に金を使うのなら、特急乗れるじゃん』

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『ホテル?んなもん夜行列車(の座席か床)で十分だ』

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(イメージ写真)

なんていう発想に陥る場合があります。そのせいか、我々が旅行する際どうしても質素や倹約を重んじた旅行体制になってしまい、大抵『名物』と呼ばれるようなものを食すことをすっかり忘れてしまう場合が多くなります。昨今は24時間営業のコンビニや弁当ショップ、大型スーパー等の進出によって食事情は若干の改善されつつ(?)ありますが、やはり『鉄』としては『駅の供食環境』というのを押さえておいた方がいいかもしれません。

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(姫路駅の駅そば、独特の麺がとっても美味い)

 駅で出されるメニューと言えば『立ち食いそば』を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。早く提供されて、早く食べられ、しかも安いという日本古来からのファーストフードです。しかし彼らは麺類なだけあって消化のスピードが早く、猛烈な勢いで空腹感を得ることになります。一方の駅弁はどうかと言えば、地域性を感じることができるという利点があるものの、値段の割には量が少ないという欠点があります(意外な話かもしれませんが、『鉄』な人は基本的に行動派だったりします。簡単に言えば落ち着きが無いんです)。

そこで登場するメニューが『カレー』。立ち食いそばよりはスピードが劣るものの、他の喫茶店のメニューと比べても素早く提供され、尚且つ腹持ちもいい。味も他のメニューと比較しても安定感がある。とても『鉄』向けなメニューなのです。もちろんこれらの利点は忙しいサラリーマンさん達にも喜んで迎えられることでしょう。

今週は『鉄』な人々のソウルフード、『カレー』を大々的に取り上げていきます。ただ漠然と『駅のカレー』と称してもあまり面白くありません。一応私も「コンシェルジュ」という名前を名乗っている異常以上は御笑覧いただいている皆様にもお役に立つような情報を提供しなくてはいけません。そこで今回は日本の大動脈である『東海道新幹線』の新大阪・京都、名古屋、東京の三大都市にある駅ナカのカレーと、独断によって選び出した有名店等のカレーを比較しつつ、その地域のカレーの特異性や文化などを追求してまいります。

もちろん何時もと同じ感覚で「あ、なんか更新してるな」と感じながら御笑覧していただければ幸いでございます。どうぞお楽しみに。

 

 

 

…ん?

今回の企画、唐突じゃないかって?まったくもってその通りです。今回の企画にはちょっとしたキッカケがあります。先日、『ほぼ日刊イトイ新聞』というサイトにて、「中洲産業大学&ほぼ日刊イトイ新聞meetsSwitch!カレー部例会」という企画が掲載されていました。今回のこのカレー部例会というイベントは通常のイベントと違い、イベントへお客様として参加するだけでなく、一人一人が記者となって報道していくという参加方法が明示されていまして、それを読んで…

『あ、これ面白そうやん。』

そう思った次の瞬間、私はメールソフトを起動させて『ほぼ日刊イトイ新聞』様に参加を希望するメールを送信しました。ただ私はメインの行動範囲というのが関西一円でして、メールを送信したのはいいものの、関東・渋谷のど真ん中で開催されるイベントに呼ばれるなんてことはないだろうなぁ…と思っていました。そうしたら今月18日メールボックスを開いてみると…、

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うわ!当選してもうた!

…どうしてなのでしょうか?と思わず目を疑ってしまいました。 ホームページに書かれている選考基準を読みますと『主にタモリさんの「ただの直感」によって決まります。』…。もしやタモリさんの趣味の一つである「鉄道」がタモリさんの直感レーダーを刺激したために今回参加させて頂けるようになったのかも。…こんな毒にも薬にもならないホワイトラディッシュなブログが参加できるとは思いもよりませんでした。青天の霹靂、藪から棒、グーグルアースで確認された心霊写真以上の衝撃です。他に参加されておられる記者様のお目汚しにならぬよう、今後とも精一杯精進してまいります。どうかよろしくお願い申し上げます。

 

>カレー部に関する当サイトの記事を一気に見たいという方はコチラをクリック。

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2007年4月20日 (金)

YouがLonelyならここにINしちゃいなよ

 この頃『レールウェイコンシェルジュ』を始める『きっかけ』を最近よく聞かれるようになりました。色々と複雑な事情が沢山あって話すと結構な文字数になります。ただ端的に申し上げますとやはりこの座席を見たからではないでしょうか。

200605171544001_1(反省を活かし大きくしてみました)

最初にこの座席を見た時、直感で『ああ、コレは面白いネタになるな』と思いました。ましてや調べてみると次々と面白く、人に伝えてみたい事柄が次々と出てきたのです。そこで以前『@nifty温泉』さんで使用していたココログのシステムを使って発表してみました。それが「京阪電車・匠の技」という項目だったのです。

このネタを『デイリーポータルZ』さんの中にある『コネタ道場』さんに投稿してみたところ、運良く入選してしまいました。そのことがキッカケとなり、鉄道の『面白さ』というのをあまり理解されないようなマニア的な視点ではなく、普通に生活している人が「それ、面白い」と言われる情報をお届けしていくことを考えるようになりました。その試行錯誤の結果、今日までいたることとなったのです。

 現在『コネタ道場』の道場主様からは「黒帯リーチ」といわれております。今回は一回目の採用作品である『京阪電車・匠の技』を発展させた視点で色々とお伝えしてまいります。どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。

 

 

 さて、『京阪電車・匠の技』という項目が入選した際、道場主の石原様は私の投稿に対してこういう一文を添えて説明してくださいました。

>何はともああれ、お1人様用シートがかわいかったので入選! 群れるのがキライな人はここに座るといいよ。

…確かにアレはかわいいかもしれません。実際に群れることが苦手な私もあの座席は大好きです(ただ狭すぎて脱出できない可能性がありますので座ることは致しませんが)。ただこの頃はこういった『一人だけ』になれるスペースというのが鉄道の中にも多く設けられるようになりました。例えば関空快速・紀州路快速で使用されている223系。

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この車両、元々関西空港へ向かう乗客向けの運用を前提としているために車両のいたるところに海外へ向かう方々が楽なように設計されています。それが一番よくわかるのが座席です。

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(新しく導入された223系2500番台も同じ座席配置)

一人用の座席がズラリと並んでいます。もちろん個人向け、一人になりたい人向けという座席ではなく、元々は大型のトランクをこの横に置けるように設計されたものだったようです。現在では当初設置されていたトランクを拘束するバンドも外され、単に一人がけ用の座席としての存在ではありますが、でも孤独を愛するような人には最適ではないかと。

 その一方で、鉄道会社が意図していなかったものの、思わぬ形で一人になれるスペースというのも鉄道の中には存在しています。例えば近鉄電車さん。

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近鉄電車さんは需要と供給に応じて車両編成を細かに変えていくやり方を行っています。そのため運転席が付いている先頭車両の両数が多く、それらを連結していくと必然的に常務スペースの空間が空いてしまいます。その空けられた空間が「ひとりになれる」ということで結構大人気だったりします。コレと同じようなことは近鉄だけでなく、支線を所有している他の鉄道会社にもちょこちょこ見受けられます。

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阪急電車さんの場合、宝塚・神戸・京都本線とそれ以外の路線ではホームの有効幅(何両止められるかどうか)が違います。本線用の車両と支線用の車両を明確に分けることが出来ればいいのですが、そうするとなると無駄というのが結構発生してしまいます。

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突発的な支線への運用や何らかの原因による車両運用の変更などを考え、一部車両には運転台を残して連結しています。運転台が残っている大抵の車両は運転席側を車両の扉によって封鎖し、車掌側を開放。そこが「一人になれる」スペースとなっています。例えるとするならば『CDのボーナストラック』的な個人スペースといったカンジでしょうか。

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(左:阪急電車の乗務スペース、右:近鉄電車の乗務スペース)

…ただ元々は業務用ということもあって、このスペースには元来我々の様な一般の人間が本来触ってはいけない部品がいたるところに鎮座しています。もちろん鍵をかけるなどの対処はなされていますが、やっぱりイタズラが多いのでしょう。最近近鉄電車さんに導入されたシリーズ21の車両はその点を上手に処理しています。

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(シリーズ21の一般型車両。どちらも大阪阿部野橋駅にて撮影)

本来の直線的なルートをあえてクランクにし、滞留しそうな場所を通路としました。この場所で留まるということは通路でたむろするという事につながり、あまり居心地のいいものではありません。コレを見たとき私は『スゲエ!』と思う反面、ちょっと寂しいという感じてしまいました。

 

 で、コレをもう少し発展させたのが『運転台を取っちゃった』というもの。

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(左:阪急電車さん、右:京阪電車さん)

先ほど『支線運用』のお話をしましたが、その支線運用を前提とした運転席のある車両といえども運転席があるだけでメンテナンスが結構かかります。ぶっちゃけ『手間』ですし、税金面などで結構支障があると言われています。『やっぱり運転台はいらない、でも将来的に使うかもしれないので運転席のスペースだけは開けておこう』という鉄道会社の考えが見え隠れするのがこのパターンです。

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運転台は取りましたが、まだまだ何らかの形で再度使うかもしれないという『勿体無い』精神、これはワンガリ・マータイ氏が国連の会議で発表する前、『鉄道は環境に優しい』ということを交通政策審議会陸上交通分科会が会議で取り上げる前から鉄道会社はやっていたのです。

 

 最後にご紹介するのは、時代の波に翻弄されて忘れられようとしているスペース。

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いわゆる『電話室』です。新幹線などの車内にいますと昔は『**県からお越しの**様、お電話がかかっております。近くの公衆電話までお越しください』という車内アナウンスがあったものです。現在では各々が携帯電話を持つ時代となり、今や風前の灯。鉄道会社によっては撤去したり、携帯電話用のスペースとしてリニューアルされたりしています。そして、この項目にも我らが京阪電車さんが登場してしまいます。

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特急用車両の3000系と呼ばれる車両です。一部車両は富山や大井川の方へ栄転しておりますが、京阪電車さんの中でも現役バリバリで活躍しております。

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どうしても京阪の3000系といえば『自社工場で部品を調達して、自らの手で改造したダブルデッカー』 であるとか、『運転台のある場所を撤去して、後から違う車両の端をくっつけたNゲージばりの車両』が注目されてしまいます。しかし注目しなくちゃいけないのはこの編成に設置されている電話室。それがコチラ。

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…テレビの横に大きな部屋。そう、これが京阪特急の電話室です。

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本来なら電話室として使われなければいけないのですが、京阪電車の沿線ではあまり電波の状況がよくありません。大阪・京都のターミナル部分は地下ですので使えません。ましてやテレホンカードを使わないといけません。そんな状況から最近ではこのスペースを本来の目的で使用する人がほとんどいらっしゃいません。

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(ほぼ正方形の寸法になっている。読書も快適)

まして3000系の電話室は元々4人分の座席があった場所(同じ特急用車両の8000系が2人分の座席スペース)。そのために結構な広さだったりします。 そのためラッシュ時はサラリーマンの有意義な読書スペースとして、また日曜日はカップル喫茶のような使い方として本来意図した以外の使われ方をしています。この場所に入ってみましたが、確かにこれはボーナススペース。何人にも迷惑をかけることなく滞在することが出来ます(もちろん本来の用途とは懸け離れていますので、利用する際は迷惑をかけないように)。

…ただ、一人用のスペースがあってもそれは孤独ではありません。我々は独りじゃありません。あるサイトのトップにはこう書かれています。

『Only is not Lonely.』って。

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2007年4月13日 (金)

桜に包まれて

 4月になりました。別れもあれば出会いもあります。特急東海が時刻表のスジから消えた一方、テレビ欄には『特急田中3号』という鉄オタをモチーフとしたドラマがスタート、個人的には「嗚呼オレってロバート秋山にソックリだ。世間からああいう風に見られていたのか」と思い切なく…。あ、そんな事より新生活、新社会人としてスタートした皆様、おめでとうございます

それにしても皆様がお住まいの地域では「桜」が咲きましたでしょうか?今年は早いという話でしたが、実際は平年とほぼ同じ状況だったような気がします。取材の合間に色々と桜の風景を撮影していましたので、今回は濃すぎるネタは多少置いておいてその風景を先ずはお楽しみください。

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…さて、桜といえば今年の3月に開業した「さくら夙川」駅を取り上げないといけません。

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 あえて「さくら」という日本を代表する樹の名前を駅の名前に付けたのは、その名前の通り近くの夙川の土手に植えられている「さくら」を意識したからなんです。

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(ちょっと時期が早かったので桜はやや開かず。4月1日撮影)

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実際駅の周辺は住宅街でして、観光地といえば夙川の土手ぐらいしかありません。この駅が開業することで阪神さんや阪急さんは戦々恐々としているそうですが、個人的には相乗効果が生まれてこの夙川一帯が発展し、JRさんも阪急さんも阪神さんもそれぞれが幸せになれるのではないかと思うのです。

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(左:パタパタは液晶、右:シンプルすぎる駅のホーム)

現に駅舎自体はかなりシンプルに作られていて、現在は普通電車のみが停車する状態。そんなに沢山の人々を利用するという作りになっていません。また駅周辺もかなりシンプルに作られており、沢山の方々が利用するには若干問題点が出てくると思います。確かに短時間で大阪に出ることができるというのは魅力です。だけどもそれだけで利用客が奪えるほど世の中は甘くないと思います。

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(左:駅の改札口には「さくら(SAKURA)しゅくがわ(SYUKUGAWA)」をイメージした屋根が設置されている)

(右:改札口がピンクに統一されている。ここは南海か?と思わず突っ込みを入れそうになる)

で、ここさくら夙川駅はこの春の時期だけでなく一年中「さくら」を楽しめるという駅だったりします。実は列車の到着(及び通過)のメロディに『コブクロ』さんの『桜』が使用されています。よろしければ映像と共に音楽をお楽しみ下さい。

 

 

個人的感想:それにしてもよくまぁこのメロディを採用したものです。「花弁がはらりと落ちる都度思いが届かないということを覚える」という歌詞の意味を考えると、私はJR西日本のデリカシーの無さに怒りを通り越した空しさを感じずにはいられません。

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2007年4月10日 (火)

鞍馬と天狗

 鞍馬寺まで行く交通機関は『叡山電車』が便利です。叡山電車は地元の人達からは『叡電(えいでん)』という名称で呼ばれ、親しまれています。出町柳から洛北地域へと走行する列車の沿線は、京阪電車が出町柳まで延伸してから急速に開発が進み、今やすっかり都会的。しかしその風景は乗車してからものの15分でコロっと変わっていきます。

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(最初ビルやアパートだらけだった車窓も)

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(たった15分で一気に山の中へ)

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(これが京都市内と言われても信用できるだろうか)

出町柳駅から各駅停車でおよそ30分、列車は鞍馬駅に到着します。

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駅舎自体は関西でも有名な建築物。『和』を感じます。ホーム自体は2両編成の車両が止まれるスペースのみ。ホームの恥には旧車両のカットモデルを展示しているものの、それよりも私の視線を釘付けにしたのは『天狗』の数々でした。

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 駅構内に飾られている天狗のお面が象徴するように、ここ鞍馬は『天狗』で有名な場所。鞍馬山は天狗さん達にとって最高位の山で、ここに住んでいる一番偉い天狗さんは『僧正坊』と呼ばれていたそうです。しかもその『僧正坊』さんは日本の天狗の総元締めみたいなことをやっていた…とのこと。総元締めに牛若丸は鍛えられたんだからそりゃ強くなるハズです。

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(左:本堂がある高台から見る景色、キレイ。右:本堂、凛とした空気に包まれている)

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九十九(つづら)折と呼ばれる急な坂道を通り、木立に囲まれた昼尚薄暗い道を下っていきますと京都の三大奇祭のひとつ『鞍馬の火祭り』で有名な由岐神社に到着します。

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10月22日、松明を抱えた男たちが照らす炎にこの周囲は彩られます。その祭を見ようとこの一帯は通常では考えられないような人手で賑わうそうです。今日は特別な日ではありませんので、普通の神社にあるような趣のある風情を味わうことが出来ます。…でも、やっぱり天狗さんで有名な場所なので所々に天狗さんが鎮座しておられます。

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これらの天狗さんの中で一番気になったのが『天狗みくじ』と呼ばれるもの。普通のおみくじが200円のところ、こちらは何故か400円。どうしたもんかと思い近づいてみると…

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…天狗だらけだ。

天狗さんの頭の中には夥しいほどの天狗さんのキーホルダー。天狗ファンなら思わずダイブしても許されるであろう風景が目の前に広がります。ある意味美しい風景であります。

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この天狗さん、頭部の後ろに刺さっている(!)ストロー上の物体がおみくじとなっています。ある意味シュールさを通り越して『ああ、天狗さんならできるねコレ』と納得できるものと仕上がっております。400円でキーホルダーと天狗さんのお告げっぽいおみくじ両方を手に入れることが出来るこの商品、皆様も鞍馬へ訪れた際是非ともお買い求めください。

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(駅から降りるとすぐ天狗さんがお迎えしてくれます)

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2007年4月 6日 (金)

牛若丸に乗って

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 京都市の北、通称『洛北』と呼ばれる地域にある名刹『鞍馬寺』。ここには参拝者の便宜を図るために『ケーブルカー』が設置されています。

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正式名称を『鞍馬山鋼索鉄道』というこのケーブルカー、実は日本で唯一の『宗教法人が運営する』鉄道だそうです。名刹への参拝者に配慮し、公共交通機関が設置されるというケースは日本各地に存在しています。お遍路さんの足として活躍されている四国ケーブルさん、京阪電車さんの男山ケーブル、南海電車さんの高野山ケーブル等が該当されます。しかしこの『鞍馬山鋼索鉄道』の場合、設置されている場所がすべて境内の中。そのため宗教法人である鞍馬寺さん自らがケーブルカーを設置することになったようです。

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(鞍馬寺の模型。写真中央の直線部分をケーブルカーが走行している)

このケーブルカーが完成したのが1957年、当時は一般的な鉄道方式のケーブルカーだったそうです。現在はゴムタイヤ方式のケーブルカーとなり、鉄道車両特有のレールの繋ぎ目の音というのは無くなりました。ゴムタイヤなので比較的揺れず、そして静かに走行しています。

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ただ『宗教法人』といえどもれっきとした『鉄道事業者』であることには変わりありません。作務姿の乗務員さんがケーブルカーに乗務され、運行の安全をきちんと見守っています。

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鞍馬鋼索鉄道の山門駅は普明殿と呼ばれる建物の横に設置されています。一見すると駅舎とは思えない佇まいです(といいますか、本当に宗教の施設なのでこの扉を開けると仏様が鎮座しています)。

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一方の多宝塔駅は名前の由来ともなった多宝塔の存在に配慮した簡素なつくりとなっています。こちらは休憩所の中に設置された階段を降りるようになっており、ここにも奥ゆかしさが感じられます。

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(左:山門駅、右:多宝塔駅。どちらの駅舎も柱や梁は朱色に染められて独特な雰囲気)

営業距離は約200メートル、時間にして約2分少々という運行時間の合間には車内放送で女性の声による説法の様なアナウンスが流れます。美しき緑の中にポツリポツリと現れる灯篭の朱。今回春先に訪れたのですが、ここは秋になると紅葉がとても美しいでしょうねぇ。

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 そして今回最も重要なポイント。このケーブルカー、実は運賃という制度がありません。『鞍馬山鋼索鉄道』は日本で現在唯一運賃を徴収しない鉄道なんです。ただし、乗車する際には鞍馬山内の施設を維持するために『寄付』していただくようお願いしているそうです。寄付はその人の心添えなので幾らでも構わないそうですが、片道100円出して頂くとありがたいそうです(注意:これは鉄道事業として料金を徴収する運営を行うと税務署に『収益』として計上しなくてはいけないからなんだそうです。その点『寄付』ならば収益とはならないので頂いたお金はすべて施設維持などにまわすことが出来ます)。寄進するとお礼として「はなびら」が贈呈されます。この「はなびら」を提示することでお寺の施設であるケーブルカーを使用できるというシステムとなっています。

 

ま、「はなびら」って俗世間でいう「乗車券」ですな(ボソ)。

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鞍馬寺さん自体は『参拝は己自身の足で行う』ことを推奨しており、ケーブルカーの案内看板の傍には『おすすめ』と書かれた看板があります。ケーブルカーを使うのもいいかもしれませんが、お時間と天候がよければ木漏れ日の下を歩くというのもなかなかオツなものではないでしょうか。

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…私はヘルニアと花粉症の為登りだけ使いましたが(泣)。

 

 

<オマケ>

Kurama20 「はなびら」のウラには牛若丸の絵。萌え。

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