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2007年2月23日 (金)

ヒーローショー見物記

 私の年代では珍しいことではありますが、何故か私は幼少の頃から他の人とはちょっと違っていて本放送のヒーローより、平日の夕方に再放送していたようなちょっと古めかしいアニメのヒーローが大好きだったことを覚えています。その時から『ケッ、ガキ向けのアニメに騙されてやがる』なんて口に出していたのですから末恐ろしいです(今ここでそんなお子様に出会ったとしたら、私は真人間に戻すべく徹底的に再教育しているでしょう)。例えアニメやマンガの中のヒーローであっても、ヒーローを間近でこの目で確かめたい…、それは幼少の男の子なら誰もが夢見ること。遊園地で開催されるヒーローショーを見て興奮した経験は今でも私の中で美しく輝いております。今回は誰もが気軽に見ることが出来る『ヒーローショー』をご紹介いたします。

 その『ヒーローショー』、実は日本のどこかで毎日、ほぼ頻繁に見ることが出来ます。とは言っても場所は普通に我々が立ち入ることが出来る場所、

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(JR西日本・京田辺駅)

鉄道の駅でございます。この駅には『ヒーロー』が待機しており、今か今かと活躍の瞬間を待ちわびております。…ココまで書いていて「アレだな」と思いついた方がいらっしゃるかと思われますが、その通りでございます。この駅の平和を守っている『ヒーロー』、それは

ガッチャマン。

…ただしこのガッチャマン、別に科学忍者隊にいるとか飛行機に乗っているとかスナックのツケを払わずに飲み食いしているというわけではございません。この『ガッチャマン』、連結を担当する鉄道マンの俗称なんだそうです。鉄道同士の連結といえば有名なのが東北新幹線と秋田・山形新幹線。こちらはほぼ無線によって連結の指示を出していますが、通常は駅の係員が指示を出して連結を促しています。

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(京田辺駅の場内信号機、赤い矢印で示しているのが誘導信号機)

連結する場合、列車は駅のホームの手前で一旦停車します。これは鉄道車両が一閉塞に一つの車両しか入ることが出来ないから、だそうです。一旦停止の後、信号機の下にある特別な信号機(誘導信号機)が点灯し、この指示に従って連結する列車の手前まで列車はゆっくりと進んできます。

Gattya03 (駅構内に進入してくる列車、見守るガッチャマン)

ここからガッチャマンのショータイム。進入してきた列車が止まると、ガッチャマンはすぐに運転士さんに話し掛けます。もちろん世間話をするというワケではなく、やってきた列車が連結できる状態なのかを確認する為です。

Gattya04 (話し掛けるガッチャマン)

いよいよ本番、両手に持っている旗をカンカンと合わせます。これは周囲の人々に「これから連結をする」という合図です。その音の後、赤色の旗を水平に示します。ココの位置が連結だと運転士さんに示すわけです。その一方で緑色の旗を広げ、上下に振りはじめます。

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(左:旗を示すガッチャマン、右:旗を振るガッチャマン)

この緑の旗を合図に運転士さんはゆっくりと確実に列車を進めます。山形新幹線などでは旗での指示だけでなく、無線にて『やわやわー』という言葉も加わる大切な場面です。電車でGO!ならボーナスポイントが付くかどうかの重要なところ、もちろん通常の列車でも細心の注意を払って連結していきます。

Gattya07 (無事連結完了)

 連結が確認できると、ガッチャマンは連結に不具合がないか運転室内の機器を確認します。連結を確認出来たところで、このショーはお開きとなるわけです(この説明だとあまりにも判り辛いと思われますので、こちらの映像 (要Quick time player)もご覧いただければ幸いです)。…よく考えれば我々が「鉄道マン」と思い浮かべるのは運転手さんや車掌さんといった『花形』と呼ばれるような人です。でも、彼らだけで鉄道というのは運営されていません。保線の人達もいれば、今回の様に連結を指示するガッチャマンもまた鉄道を運営していく大切な「鉄道マン」の一員なのです。この方々の努力無くして鉄道というのは成り立ちません。意外なところに意外なヒーロー、今日はガッチャマンをご紹介しました。

 …頑張れ、ガッチャマン。負けるな、ガッチャマン。二色の旗を使い分け、光り輝く鉄路の未来を守り抜くのだ!(富山敬口調)

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