« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »

2006年12月28日 (木)

わたしゃ貴方の『そば』がいい

 今年を漢字一文字で表すと『責任』…。そんな混乱っぷりばかりが目立った2006年も間もなく暮れようとしています。最近の大晦日は格闘技が主流になりつつありますが、なんだかんだと言ってもやっぱり日本の大晦日と言えば『紅白歌合戦』と『日本蕎麦』ではないでしょうか。蕎麦と言えば、当『レールウェイコンシェルジュ』では過去『「高速そば」を求めて』という項目で神戸高速鉄道の新開地駅構内にて営業しております『高速そば』さんを取り上げさせて頂きました。驚くべき事にこの項目が『デイリーポータルZ』内の投稿コンテンツ『コネタ道場』にて取り上げられ、今まで経験した事のないアクセス数を頂きました。『コネタ道場』の道場主・石原様並び『コネタ道場』の掲載から当サイトにアクセスして頂いた皆様に今一度厚く御礼を申し上げます。

 さて、今回は年内最後の更新という事もありまして『麺類』、それも再度『立ち食い蕎麦』を取り上げさせて頂きます。関西圏はご存知の通り「うどん」の文化圏、街中を歩きますとうどん屋さんが我々の生活に密着しているという土地柄です。その為駅構内にあります『立ち食い蕎麦』もどちらかといえば「うどん」メインのラインナップが備えられています。ただJR姫路駅には独特の麺を用いた『駅そば』が「うどん」よりも幅を利かせております。私も「青春18きっぷ」で旅行をした際には待ち合わせ時間を見計らっては、姫路駅の『駅そば』を頂いております。

Mayo00

(この状態の麺類を京都の人は<天白(てんぱく)>というらしい)

さて、その『立ち食い蕎麦』。個人的な意見を申しますと、どちらかといえば冬場の食べ物というイメージが強いです。特に冬場の寒風吹きすさぶ中で頂く熱々の食べ物は何事にも変えがたい最高のご馳走ではないでしょうか。暖かな食べ物というのは空腹感だけでなく、冷え切った心も温めてくれる…ような気がします。

しかし、近年はコンビニなどによる流通の変化、食生活の欧米化にによる売上額の減少等が遠因となりまして、近年徐々に店舗網を縮小したり閉鎖に追い込まれる自体に至っております。ただそのような逆境と呼ばれる状況下であっても、『立ち食い蕎麦』は新たなる道を模索し、様々な手段を講じて自らの進路を切り開こうと日夜努力を重ねているようです。その努力の結晶を今回ご紹介します。

京阪寝屋川市駅、大阪地域のベッドタウンとして発展したこの街の玄関として機能しているこの駅の大阪方面へ向かうホームには『比叡』という名前の立ち食い蕎麦屋さんが営業されておられます。

Mayo01 Mayo04

この『比叡』さん、京阪電車の系列の会社が運営している立ち食い蕎麦屋さんです。そう、もうカンのいい方ならばお判りでしょう。京阪系列ということは、なんらかの独自性があるということです。 それでは早速メニューをいじってまいりましょう。

Mayo06 Mayo0702

はい、何でしょうか。『花マヨ』という思いっきり「ネタにしてくれ!」と私に向かって叫んでいるような響きは。そう、比叡の名物の一つがこの『花マヨ』だったりします。マヨという甘美でありながら高コレステロールを髣髴とさせる雰囲気、色々説明してもわかってもらえません(というか半分以上の方々は「もういいだろ」「見たくもない」と思っていらっしゃる事でしょう)。とにかくそのメニューをご覧ください。

Mayo10

(花マヨそば・350円)

和蕎麦と関西風のおつゆにかつお節・焼き豚・ゆで卵、そしてマヨネーズが鎮座しております。最後に何らかの液体が注がれているのですが、それが何であるのかはわかりませんでした(多分企業秘密というヤツでしょう)。店員さん曰く『よくかき混ぜてお召し上がりください』とのことでしたので、早速グッチャグチャに混ぜて頂いてみます。

Mayo11 Mayo12

…最初に言っておきますが、私はこんな体型ですがマヨラーではありません。どちらかといえばたこ焼きにマヨネーズを塗るなと力説するタイプの人間だったりします。ただそんな人間ですがこの『花マヨそば』は美味いと感じます。味わいは和風とんこつラーメンっぽいのですが、思った以上にクドくない。最初口に入れますと鰹と昆布のお出汁がやってきます。しかし風雲急を告げるマヨネーズの集団、傍若無人何者も我が色に染めてやる!と宣言するかのごとくマヨネーズが襲ってくる!逃げなきゃ!…と思っていたら、そのマヨネーズは忘れ物を届けに来た熊の様に私に和平を申し入れます。そのまっすぐな姿勢に心を打たれた鰹と昆布は共にハーモニーを奏でだすのです。それはまるで優雅な社交界。美しいダンスです。

判りにくいですか?とにかく美味いんですコレ。私が味皇ならばとりあえず手短にある大阪城を破壊して桜吹雪でも撒き散らしますし、海原雄山ならば『四郎、肉はサシの少ないものがいい』と捨てゼリフを残すでしょう。いやはや独創性だけかと思っていたら本格的に美味いとは。恐れ入りました。

…以上で2006年最後の『レールウェイコンシェルジュ』の更新となります。今年1年皆様に可愛がって頂きまして誠にありがとうございました。来年からも引き続き皆様に楽しんで頂けるような内容をお送りして参りますのでどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

<オマケ>

Mayo08 Pict0070mayo

実はこの「花マヨそば」、以前の「高速そばを求めて」の回で取材した際に発見しました。あまりにもネタとして最適でしたので今回改めて取り上げてみました。マジでうどんも美味。

|

2006年12月23日 (土)

金木犀 ~遥かなる旅路~

(今回は久しぶりにデイリーポータル口調でお送りします)

 何度か『レールウェイコンシェルジュ』では京阪電車を取り上げている。優先座席の狭さだったり、ホームの狭さだったり、京阪大津線の置かれている環境だったり…それもこれも全てこの京阪電車が愛すべき特徴を持ち合わせた世界で稀にみる鉄道会社だからだ。その愛すべき特徴というのは、パッと見て判るようなところだけでなく、我々の身近で地味なところにも現れている。

Kori04 Kori01

そこで今回紹介するのは『香里園駅』という駅。関西一円の人間からすると『成田山』の最寄り駅だという印象が強いが、元々は京阪電車が遊園地をこの場所で運営していた…というのはあまり知られていない。開設当初は小さな駅だった香里園駅も現在では待避線が用意され、特急と急行等の追い抜きや急行と普通の連絡など運輸上とても重要な駅になっている。しかもここ最近駅前は再開発が進んでいて、大きなタワー型マンションや大学病院など近未来を想像するような建物が次々と建設され、大きく変わろうとしている。

しかし、変わらないものもある。

Kori05 (撮影は11月)

京都方面ホームから望む木々の姿だ。春の訪れや夏の輝き、秋の語らいと耐え忍ぶ冬を演出してくれる桜の木、彼らは春になると窓一面を桜色に萌えさせ、乗客達に眼福を授けてくれる。一方秋口になると、このホーム一体には爽やかな香りが漂い始める。

Kori02

このホームには桜の木の他に金木犀も植えられている。…それだけならば別にどうってことはない。京阪には『ツリーハウスの様な駅』として紹介されている萱島駅がある。そちらの方がインパクトは強い。しかし、この木はこの場所に最も相応しい木なのだ。横に設置されている看板にはこう書かれている。

『私は金木犀です。京阪電車が単車運転時代の社長、太田さんの香里のお宅から、七連運転の社長村岡さんの京都のお庭に、そして、再びこの香里に、帰ってまいりました。この間、風雪四十年、長い旅路でしたが、故郷に帰ってきて感無量。懐しい気持で一杯です。』

…そう。金木犀は長い旅をしてきた。京阪電車の進歩と発展の歴史を共に歩み、時に辛さをも味わった金木犀なのだ。敷設当初大阪城からは<鬼門の方角>であるという理由でなかなか乗客数が伸びなかったこと、好景気に沸いて多角的に事業を広めた直後にやってきた大恐慌の波、国策で阪急と合併する事となったこと、テレビカーを日本で初めて走らせたり、冷房車両を通勤型に初めて採用したり…。それをこの金木犀はずっと見続けていたのだ。

Kori08

昭和四十三年故郷に辿り着いたこの金木犀、表層的には単に木を移設しただけなのだけれど、この小さな金木犀を大事にしたということで、何となく京阪電車がどういう会社なのかというのがわかる…ような気がする。

|

2006年12月17日 (日)

鉄の道を探る

技術の進歩というのは意外と身近なところから始まっています。当『レールウェイコンシェルジュ』では、今まで『鉄道』を従来の視点とは違った角度から多角的に見てまいりました。その結果ものの見事に間違った方向性に高速進行していると揶揄されております。

 今回取り上げる項目、多分コレは今まで取り上げた項目の中で最もマニアックで理解し難い項目だと思われます。しかし、この項目を取り上げる行為は鉄道の魅力を紹介する上では避けてはいけない…!。私の中で妙な使命感が萌え…、もとい、燃えております。それではご紹介しましょう。今回スポットを当てますのはコチラ!。

Hosen00

(阪神尼崎駅構内)

…そう、鉄道にとって無くてはならないものであり、本当の主役。鉄路を取り上げてみましょう。さて皆さんが一般的に鉄路と言われて思い浮かべるのはこういう鉄路ではないでしょうか。

Hosen15 Hosen03

(左:京阪寝屋川車庫、右:JR西日本山陽本線某駅)

枕木の上にレールが乗っていて、そのレールを止めるのに釘を打っている。いかにも鉄道らしいなぁ…という鉄路ではありますが、コレはかなり前のシステムだったりします。現在は枕木や釘、レールもかなり進歩しちゃっています。例えば枕木。

Hosen031 Hosen05

(左:JR西日本長浜駅、右:JR東海・東海道新幹線京都駅)

近年ではコストや耐久性、森林保護の観点から枕木と言いつつもコンクリート製のものが台頭してきまして、保線現場の皆様も表記する際は『まくらぎ』と平仮名で表記するようになりました。このコンクリート製も単に一種類だけではなく、幾つか種類があるようです。

Hosen09_2 Hosen10_2 Hosen11_1

(全て:京阪レールフェスタにて撮影)

お分かりでしょうか?左は直線などで使われるごく一般的なPCまくらぎ、中央は曲線に使用される曲線専用のPCまくらぎです。よく見ますと一般的なPCまくらぎよりも若干太くなっているのが判ります…よね?。そして右のまくらぎは左のまくらぎと形は似ていますが、底の部分にゴムを貼り付けた騒音対策仕様のPCまくらぎです。このまくらぎは『弾性バラスト軌道工法』と呼ばれる工法などで仕様されています。…いやあ、なんでしょう。これだけ説明していても漂ってくる「判らなさ」っぷりは。

Hosen111 Hosen20

(左:底にゴム。これで騒音を減らすらしい。右:弾性バラスト軌道工法・阪神西宮駅)

しかしこのようなコンクリート製の枕木は丈夫ではありますが重たく、加工がしにくいという欠点があります。そのため鉄橋などの橋梁部分や一本の枕木の大きさがその場所によって大きく変わる分岐点(ポイント)部分には現在も木製の『枕木』が使用されています。

Kyobashi01 (JR大阪環状線京橋駅)

この木製枕木も近年『合成まくらぎ』という新素材を用いた商品が登場し、徐々に表舞台からは姿を消そうとしています。何せ合成まくらぎはコンクリート製のPCまくらぎとほぼ同じ程度の固さでありながら、木製枕木の様に分岐点の形状に応じて加工しやすいという利点があります。費用の面から見るとかなりのお値段だそうですが、実際問題保守費用や交換の手間を考えるとなるとコレがおトクだと鉄道会社では大々的に導入を進めているそうです。

Hosen13 Hosen14

(左:合成まくらぎと通常の枕木、右:合成まくらぎの使用例・京阪寝屋川車庫にて)

一方、まくらぎ自体が無い線路も登場しています。皆様が『線路』と聞いて想像されるような線路は『バラスト軌道工法』と呼ばれ、鉄道黎明期の頃から使用されている工法の一つです。この工法は比較的安価に作ることが可能なのですが、高速で運転すると軌道に狂いがすぐ発生してしまうという欠点があります。そこで高速運転を目指している新幹線などではまくらぎを使用しない『スラブ軌道』という工法が使われています。

Hosen07 Hosen18

(左:東海道新幹線新大阪駅・右:阪急京都本線高槻市駅)

このスラブ式という工法、高速運転むきだけではなく、バラスト工法よりも軽く、保守の手間が省けるという利点もありまして、路線を高架化する場合や地下鉄などによく用いられています(ただバラストを使用しないということで電車が走行する際の騒音が通常より酷くなるという欠点もあります。最近では前出の『弾性バラスト軌道工法』が高架橋ではよく用いられています)。意外と知られていませんが、このスラブ軌道は国鉄が特許を取っていて、国鉄の取得した特許の中では一番儲けていたそうです。

Hosen22 Hosenr001

(左:京阪淀屋橋駅・右:大阪市営地下鉄天満橋駅。どちらも地下にある)

この他にスラブ軌道の利点とバラスト軌道の利点を掛け合わせた『ラダーまくらぎ』なる新たなる工法も近年登場しました。

Hosen24 (京阪本線京橋~天満橋間)

従来のまくらぎの概念を取り払い、線路に対して平行に置いたという『ビフォーアフター』ならスタジオ中ですごいねぇと賞賛の嵐を巻き起こすような技法です。意外と進歩というのは身近にあります。皆様も普段何気なく見ているものを見つめてみると意外な発見があるかもしれません。

…まぁ、今回みたいに「アレはPCまくらぎ、こっちは合成まくらぎ。あ!珍しいぞ!ラダーまくらぎがある!」なんて事を言い出したら明らかに迫害される危険性がありますが。

Hosen27 (ドキュメントはレールだらけだ)

|

2006年12月12日 (火)

京阪イズム

 先月、京阪電車の寝屋川車庫にて『ファミリーフェスタ』というイベントが開催されました。

Makura3 Makura1

このイベント、普段は乗客の皆様を東へ西へと送り届ける車両を間近に触れ合えるということもあり、数多くの人々が次々と訪れては思い思いの楽しみ方で楽しんでおられました。

Makura5 Makura7

(左:普段は表示しない快速の種別幕。右:元祖LRT(?)の「びわこ号」)

Makura8 Makura6

(左:大型クレーンによる実演。右:各々の楽しみ方の中で代表的なもの)

まぁ鉄道の工場見学会ともなりますと、どこの鉄道会社であろうと『見せるポイント』というのが似通ってきます。洗車体験や車輪を削るところ、塗装途中やグラインダーで錆を落としている車体などなど。ただ流石は京阪電車、工場体験の最後の最後にあまりにもシュールな体験コーナーを用意してらっしゃる。

Makurataxi_1

(コレで帰れっていう事かい?)

|

2006年12月 1日 (金)

電車が走る風景

 今回もまた京阪電車のお話でご機嫌を伺います。

この京阪電車、名前どおり京都と大阪を結んで今日も走っているわけですが、これ以外に琵琶湖で有名な滋賀県にも線路を所有しています。その路線は通称『大津線』と呼ばれていますが、一部の人たちからは『京津(けいしん)電車』と呼ばれています。京都と大津を結んでいるから『京津』。…わかりますね?もちろん独自規格満載の京阪電車ですから、この路線もとってもネタの宝庫だったりします。まずは鉄道マニアでないと意外と判りにくい場所から。

Otu04 Otu05

この京阪大津線の線路、よーくジックリと見ますと線路の勾配を示す標識が所々に点在しています。その数値がハンパじゃないんです。

Otu06 Otu11

この数字だけを見ると「なんだろう」と思われる方がいらっしゃるでしょう。この数字の単位は「パーミル」(記号は『‰』)。簡単に言えば1000メートル走ったら何メートル上昇するのかを示しています。左の写真ならこの坂は1000メートル走行したら38.8メートル登ります、右の写真だと40メートル登りますよ…と説明しています。実際問題として鉄道は摩擦係数が少ないレールの上を走行している為、こういう勾配が苦手だったりします。この路線の過酷さを例えるならば、スケート靴で登山しているようなものです。そう理解すると「なんてすごいところを走るんだ!」…と思われるでしょう(※)。その勾配に対応するべく、この路線を走行する車両は皆勾配に対応した設備を搭載しています。

また、この傾斜を緩やかにするためか沿線のいたるところに急カーブが設けられていまして、そのカーブに電車が差し掛かるとカーブを円滑に通過させるために水が自動で散布されます。

Otu12 Otu15

(散布される水。カーブがきついところは必ず設置されている)

通常なら油を塗るのですが、それだと環境に悪いじゃねぇか!と言わんばかりに水をザンザンと散布しております。その姿はまるでスモークの中から登場する演歌歌手。うーんステキ。

(※:こういう傾斜で有名になったのが信越本線横川駅の『峠の釜めし』であり、奥羽本線峠駅の『峠の力餅』。どの駅も傾斜を解決する為に駅へ長時間停車していた際売られていたもの。もちろん美味しいから名物になったんですけどね。)

そういう斜面やカーブがある一方、京都市内はなんと地下に潜り込んでおります。

Otu01 Otu002

(ホームドアで見えにくいですが車両は京阪大津線の車両)

元々この京阪京津線は京都市内に併用軌道区間がありました。しかし、その併用軌道が渋滞の原因となったことや、ちょうど同じ場所に地下鉄を建設するという計画ができたということも重なりまして、現在はその地下鉄(京都市営地下鉄東西線)の路線に乗り入れるという形体になっております。

でも、これだけならどこかで見た風景。カーブがきついというのも関西の私鉄であればどこかであります。斜面がきついというのも神戸電鉄や箱根登山鉄道では日常茶飯事。最もこの大津線で変わっているのは浜大津駅に辿り着く際、いよいよ終着駅にたどり着くという時です。

Otu37

(この写真は合成ではありません。浜大津駅周辺ではこれが日常)

ご覧の通り、『地下鉄』であり、『登山電車』でもあるこの車両、最後の最後には『路面電車』となります。この上栄町駅と浜大津駅の間は併用軌道となっており、車と共存して走行をするという区間となっています。

Otu31

改めてご紹介いたします。この『地下鉄』と『登山電車』と『路面電車』という三役を柔軟にこなす車両の名前は800系。京阪電車の公式大津線サイトでは『新幹線よりも(制作費が)高い電車』として紹介されています。

Otu19 Otu20

(ちなみに電車の中から見ると併用軌道区間はこんな感じ。スリルが満載)

地下鉄の京阪三条駅から乗って、僅か30分の間に『地下鉄』から『地方私鉄』になったかと思えば急に『登山』を始め、急カーブを潜りぬけ最終的に『路面電車』になるというこの電車、冷静に考えれば所謂『LRT』というのはこういうものを挿すのかもしれません。だけどもこういうインパクトが強すぎる路線が日常に溶け込んじゃっているって大丈夫なんでしょうか。(まぁ大丈夫だから走らせているんですけど)

Otu34 Otu30

(もちろん併用軌道区間ですので車と同様に信号を守って停車。)

Otu14 Otu07

(左:電車専用の進行信号。右:地下鉄に対応するべくちょっと速度計の周囲が独特)

実はまだまだ大津線にはネタが沢山隠されています。この大津線に接続している路線の名前は『石山坂本線』、「いしやまざかほんせん」ではなく、「いしやまさかもとせん」と読むちょっとややこしい名前であったり、集客アップを目指して冬季に『おでん電車』なるイベント列車も実施していました。また石山坂本線の沿線には雄大な琵琶湖と寺社仏閣、そしてデカ盛りで有名になった美富士食堂もございます。そんな大津線、皆さんも一度訪れてみては如何でしょうか?

最後にあまりにも日常的になっているけれどやっぱりインパクトのある『併用軌道上を走り抜ける800系の映像』をご紹介してこの項目を終了させて頂きます。またのご閲覧、お待ちしております。

 

 

<オマケ>

Otu42

日本一『細長い美術館』…、大阪モノレールの方が長いんだけど。

|

« 2006年11月 | トップページ | 2007年1月 »