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2006年10月29日 (日)

芸大の学園祭

以前「世界一長い芸術」という項目で話しましたが、私の最終学歴は大阪府の南部にあります某芸大だったりします。

Pict0250(ボケてはいるけれど一応正門)

大学入試の口述試験(いわゆる面接)の際、試験官全員を爆笑させて入学し、4年間ずっと他人と喋らず小説や週刊誌を読んで過ごしていたという人から見れば『お前何しに大学行ったんだ?』と聞かれてしまいそうな大学生活を過ごしたこの学び舎を卒業して早9年。今や立派に『ああいう先輩みたいな人にはならないでおこう』という反面教師っぷりを見せ付けております。

あの、ちょっとだけ泣いてもいいですか?

そんな学び舎で、10月28日・29日の両日「学園祭」というイベントが開催されました。どこの大学も学園祭といえば学生達が盛り上がる…のではなく、帰省や旅行、就職活動に当てられてしまう期間ですが、どうもここ数年の我が母校はちょっと違うみたいです。

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…どうでしょうか、この盛況っぷり。私が在学中は学生が酒瓶片手に本当に好き勝手やっていたおかげで周囲の人々も一切来ないという鬼畜っぷりが名物でしたが、それがどうしてこれほど健全に人を呼べるイベントへと成長してしまったのでしょうか。

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(左:ショットバー形式のジュース屋台、右:典型的な芸大生らしい屋台)

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(左:メインステージ。まだ開始直後だったのでお客さんもまばら。右:アコースティックライブ)

会場ではどこの学園祭にもありそうな学生達によるイベントや屋台、音楽コンサート等多種多様な催しが行われています。もちろん芸大生らしく「芸術」に関した絵画等の展示も開催されており、そこら辺が芸大らしいといえば芸大らしいところかもしれません。

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(飲み物やゲームなどのプレゼンテーション資料。こんなの在学中は考えなかったなぁ)

Pict0205 Pict0206_2(個人的にこのピクトさん好き)

ただ、問題はここから。他の大学と違いここは芸大。通っている学生は普通の大学生と比べてちょっとだけ思考や価値観が違っています。例えば宣伝のポスターや看板。

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(左:各イベント紹介の看板、右:「最終兵器玉コン」と題した屋台の宣伝)

これだけを観ると有明で開催されていそうなイベントっぽく見えてきますが、これも一応学園祭。まぁそれなりの技術を持ち合わせている学生ならどこの大学でもやっていると思われますが、ここからが芸大性の本領発揮。お前らそんなことに技術使う暇があるのならもっと学業に専念しろと昔の自分を棚に上げるような発言をしたくなる屋台が次々と出てきます。

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(左:女装がウリの屋台、右:毎年フランクフルトの屋台はこの手のネタをしている)

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(左:ツンデレ五平餅。味は美味かった。右:何が売りかわからない屋台)

…ツンデレ屋台にメイド喫茶とやしきたかじんを融合させてしまった屋台…。こんな妙な考えをしている店がこれ以外にもたくさん存在していますが、まだまだこんな看板で引いてはいけません。

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(注意:このゲームは18禁ではありません)

芸大生がハンドメイドで作り上げたものを売り出すコーナーにはなんと『オリジナルの美少女アドベンチャーゲーム(注意:いわゆる「萌え」系のゲームであって、エロでは無いとの事)』が売られています。…まぁ、確かに手作りといえば手作りなんでしょうが、間違った方向性に突き進もうと思えるのは私だけでしょうか。

そしてこの芸大の学園祭一番の目玉イベントをご紹介しましょう。普通なら『有名歌手のライブ』や『お笑い芸人のトークショー』が目玉になりますが、そこはやっぱり芸大。歌やお笑いなら自己生産できるのでメインになりえないワケです。対外的には内緒にしているものの、知っている人なら必ず観るという一番の目玉イベントがコチラ。

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…芸大の平和を守る為に登場した地域限定ヒーロー『ゲイダイガー』によるヒーローショーです。ちなみに芸大にはヒーローショーを研究するGATというサークルがありまして、彼らが持ち前の技術と才能を活かしてこういった演目を毎年行っています。もちろん芸大ですから、演技する人・着ぐるみを造る人・音響を造る人などほぼプロに近い人たちばかり。だからまぁえらく盛り上がるわけです。

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(この日お笑い芸人のライブもあったが、どう考えてもここの人のほうが多い)

もう既に固定ファンがいるゲイダイガー、私が知っているゲイダイガーは「世界を守る」ことを考えていましたが、それは既に過去のもの。今ではすっかり芸大周辺の平和を守る地域限定のヒーローとなっています。

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(左:きちんと必殺武器で相手を倒す。右:敵が巨大化した時の為にロボットまで用意されている)

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(左:悪役キャラの造りも秀逸。右:司会進行はセーラー服のお姉さん)

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(ゲイダイガーの皆さん。黄色のゲイダイガーはカレー好き。王道だなぁ)

芸大にはこの『ゲイダイガー』の他に忍者(忍術研究会・ちなみに公認)と軍隊(サバイバルゲームをする人たち・こちらは非公認)がありますので、芸大出身者からすればこういう姿をした人がうろつき、授業に出ていてもすっかり慣れっこ(!?)。ただ芸大の実情を知らない人からすればこの光景というのはものすごく奇異に思われているご様子。…まぁそれはそれで芸大らしくていいと思われます。ただし、このイベントにも問題がひとつだけあります。本来ならヒーローとしてみんなから親しまれている『ゲイダイガー』より、悪役の方が人気ありすぎなんですな。

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(カメラを前にしてまんざらでもない様子の悪役さん。イベントでも爆笑を取っていた)

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(携帯のカメラで悪役を撮影する皆さん。ヒーローそっちのけ)

そりゃあこの悪役さんが他のヒーローよりも喋ってイベントを引っ張っていかないと盛り上がらないため、こういう状況になるのは致し方ないと思われます。でもよく考えてください。彼は悪役です。ちょっとはゲイダイガー達にも触れてあげてくださいな、軽く彼らブルーになってましたよ

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…今年の学園祭の詳しい内容に関しては公式サイトを御覧いただければコレ幸いですが、まぁなんと言いますか、芸大もえらくまぁ立派になったもんですなぁ。シミジミ。

(オマケ)

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(客席裏側から登場するためコソコソと移動するゲイダイガー。いとおしや)

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