« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

2006年10月29日 (日)

芸大の学園祭

以前「世界一長い芸術」という項目で話しましたが、私の最終学歴は大阪府の南部にあります某芸大だったりします。

Pict0250(ボケてはいるけれど一応正門)

大学入試の口述試験(いわゆる面接)の際、試験官全員を爆笑させて入学し、4年間ずっと他人と喋らず小説や週刊誌を読んで過ごしていたという人から見れば『お前何しに大学行ったんだ?』と聞かれてしまいそうな大学生活を過ごしたこの学び舎を卒業して早9年。今や立派に『ああいう先輩みたいな人にはならないでおこう』という反面教師っぷりを見せ付けております。

あの、ちょっとだけ泣いてもいいですか?

そんな学び舎で、10月28日・29日の両日「学園祭」というイベントが開催されました。どこの大学も学園祭といえば学生達が盛り上がる…のではなく、帰省や旅行、就職活動に当てられてしまう期間ですが、どうもここ数年の我が母校はちょっと違うみたいです。

Pict0232_1 

…どうでしょうか、この盛況っぷり。私が在学中は学生が酒瓶片手に本当に好き勝手やっていたおかげで周囲の人々も一切来ないという鬼畜っぷりが名物でしたが、それがどうしてこれほど健全に人を呼べるイベントへと成長してしまったのでしょうか。

Pict0233 Pict0239_1

(左:ショットバー形式のジュース屋台、右:典型的な芸大生らしい屋台)

Pict0245 Pict0235

(左:メインステージ。まだ開始直後だったのでお客さんもまばら。右:アコースティックライブ)

会場ではどこの学園祭にもありそうな学生達によるイベントや屋台、音楽コンサート等多種多様な催しが行われています。もちろん芸大生らしく「芸術」に関した絵画等の展示も開催されており、そこら辺が芸大らしいといえば芸大らしいところかもしれません。

Pict0212 Pict0210

(飲み物やゲームなどのプレゼンテーション資料。こんなの在学中は考えなかったなぁ)

Pict0205 Pict0206_2(個人的にこのピクトさん好き)

ただ、問題はここから。他の大学と違いここは芸大。通っている学生は普通の大学生と比べてちょっとだけ思考や価値観が違っています。例えば宣伝のポスターや看板。

Pict0224 Pict0092_4

(左:各イベント紹介の看板、右:「最終兵器玉コン」と題した屋台の宣伝)

これだけを観ると有明で開催されていそうなイベントっぽく見えてきますが、これも一応学園祭。まぁそれなりの技術を持ち合わせている学生ならどこの大学でもやっていると思われますが、ここからが芸大性の本領発揮。お前らそんなことに技術使う暇があるのならもっと学業に専念しろと昔の自分を棚に上げるような発言をしたくなる屋台が次々と出てきます。

Pict0231 Pict0237

(左:女装がウリの屋台、右:毎年フランクフルトの屋台はこの手のネタをしている)

Pict0240 Pict0234

(左:ツンデレ五平餅。味は美味かった。右:何が売りかわからない屋台)

…ツンデレ屋台にメイド喫茶とやしきたかじんを融合させてしまった屋台…。こんな妙な考えをしている店がこれ以外にもたくさん存在していますが、まだまだこんな看板で引いてはいけません。

Pict0227 Pict0229

(注意:このゲームは18禁ではありません)

芸大生がハンドメイドで作り上げたものを売り出すコーナーにはなんと『オリジナルの美少女アドベンチャーゲーム(注意:いわゆる「萌え」系のゲームであって、エロでは無いとの事)』が売られています。…まぁ、確かに手作りといえば手作りなんでしょうが、間違った方向性に突き進もうと思えるのは私だけでしょうか。

そしてこの芸大の学園祭一番の目玉イベントをご紹介しましょう。普通なら『有名歌手のライブ』や『お笑い芸人のトークショー』が目玉になりますが、そこはやっぱり芸大。歌やお笑いなら自己生産できるのでメインになりえないワケです。対外的には内緒にしているものの、知っている人なら必ず観るという一番の目玉イベントがコチラ。

Pict0131

…芸大の平和を守る為に登場した地域限定ヒーロー『ゲイダイガー』によるヒーローショーです。ちなみに芸大にはヒーローショーを研究するGATというサークルがありまして、彼らが持ち前の技術と才能を活かしてこういった演目を毎年行っています。もちろん芸大ですから、演技する人・着ぐるみを造る人・音響を造る人などほぼプロに近い人たちばかり。だからまぁえらく盛り上がるわけです。

Pict0120 Pict0160

(この日お笑い芸人のライブもあったが、どう考えてもここの人のほうが多い)

もう既に固定ファンがいるゲイダイガー、私が知っているゲイダイガーは「世界を守る」ことを考えていましたが、それは既に過去のもの。今ではすっかり芸大周辺の平和を守る地域限定のヒーローとなっています。

Pict0111 Pict0174_1

(左:きちんと必殺武器で相手を倒す。右:敵が巨大化した時の為にロボットまで用意されている)

Pict0170_3 Pict0195_1

(左:悪役キャラの造りも秀逸。右:司会進行はセーラー服のお姉さん)

Pict0181_2 Pict0182_2 Pict0183_5 Pict0186

(ゲイダイガーの皆さん。黄色のゲイダイガーはカレー好き。王道だなぁ)

芸大にはこの『ゲイダイガー』の他に忍者(忍術研究会・ちなみに公認)と軍隊(サバイバルゲームをする人たち・こちらは非公認)がありますので、芸大出身者からすればこういう姿をした人がうろつき、授業に出ていてもすっかり慣れっこ(!?)。ただ芸大の実情を知らない人からすればこの光景というのはものすごく奇異に思われているご様子。…まぁそれはそれで芸大らしくていいと思われます。ただし、このイベントにも問題がひとつだけあります。本来ならヒーローとしてみんなから親しまれている『ゲイダイガー』より、悪役の方が人気ありすぎなんですな。

Pict0194 Pict0189_2

(カメラを前にしてまんざらでもない様子の悪役さん。イベントでも爆笑を取っていた)

Pict0191

(携帯のカメラで悪役を撮影する皆さん。ヒーローそっちのけ)

そりゃあこの悪役さんが他のヒーローよりも喋ってイベントを引っ張っていかないと盛り上がらないため、こういう状況になるのは致し方ないと思われます。でもよく考えてください。彼は悪役です。ちょっとはゲイダイガー達にも触れてあげてくださいな、軽く彼らブルーになってましたよ

Pict019601 Pict019901

…今年の学園祭の詳しい内容に関しては公式サイトを御覧いただければコレ幸いですが、まぁなんと言いますか、芸大もえらくまぁ立派になったもんですなぁ。シミジミ。

(オマケ)

Pict0126

(客席裏側から登場するためコソコソと移動するゲイダイガー。いとおしや)

|

2006年10月24日 (火)

マジですか

http://www.tetsuko.jp/

…「鉄子の旅」アニメ化ですか。思わず今日が4月1日ではないかと確認してしまいました。何があったんでしょうかねぇ。気の迷いでしょうか。

|

2006年10月21日 (土)

『高速そば』を求めて

 本日も当『レールウェイコンシェルジュ』を閲覧して頂きまして、誠にありがとうございます…と、いつもの低姿勢なのか威圧的なのかよくわからない文体でお送りしております当『レールウェイコンシェルジュ』。皆様からの閲覧数が間もなく2万に達しようとしています。これもひとえに当サイトを閲覧して頂ける皆様と、ご紹介していただける『デイリーポータルZ』様、『コネタ道場』道場主の石原様のおかげでございます。本当にありがとうございます。

今回はちょっとこの『独特な文体』で書き上げるのではなく、デイリーポータルZ様でご活躍されているライター様をリスペクトするような文体で記載させて頂きます・予めお許しくださいませ。それでは、本題へと参ります。

 

###ここより文体が変わります###

 

 インターネットで色々見ているととても気になる項目を見つけた。神戸高速鉄道の新開地駅の構内には『高速そば』という名前の立ち食い蕎麦屋があるらしい。…とても気になる。今まで『福を探しに』わざわざ福駅に行った事はある。結果は福々しい街並みに突如出てきたユニクロ、文字通り福駅の付近は服(福)だらけだった。この『高速そば』もその匂いがする。高速で出される蕎麦、一度この目で確かめてみたい。私は神戸へと向かうことにした。

…とはいうものの、比較対象物というのは必要だ。普通の立ち食い蕎麦屋というのが一体どれだけのスピードなのか。そこで普通の立ち食い蕎麦屋をリサーチしてみることにした。どうせなら…と思い立ち、阪急電車の十三(じゅうそう)駅で立ち食い蕎麦屋の暖簾をくぐる事にした。

Pict0083_2 Pict0085_1 Pict0092_3

…多角経営をモットーとする阪急電車らしく、神戸線、宝塚線、京都線の三路線と接続する十三駅には多種多様の店が出店している。551の蓬莱や和菓子屋、阪急阪神ホールディングスの中で地味ながらもハイソな雰囲気を漂わせている宝塚ホテルのホテルグルメなどがズラリと並んでいる。また以外かもしれないが、この十三駅にあるasnasというコンビニが日本で初めて駅構内に設置されたコンビニなんだそうだ。今ではいたるところにある駅中コンビニ、この十三駅が最初だというのはちょっとした驚きだ。

Pict0087_1

 そんな驚きを感じつつ、『阪急そば』という立ち食い蕎麦屋に向かった。この蕎麦屋、関西の私鉄では初めて駅構内にできたという店らしい。正面の看板に書かれている老舗の文字がいかにも老舗らしい。メニューもリーズナブルな値段で、お客さんが少ないであろう昼前に訪れたものの、中は人で一杯。すげえぞ『阪急そば』

Pict0088 Pict0089

その店内で券売機でチケットを買う。そこから品物が出てくるまで何秒掛かるかを計測し比較対象とした。注文するのは最もポピュラーな『天ぷらそば』。かの人間国宝である噺家の桂米朝氏もこの阪急そばがお気に入りらしい。氏の自宅がある阪急沿線へ帰る際、途中下車してまで味わっていたという逸話がある。そんな米朝氏も出てくるまでの時間などは気にしていないだろう。厳正な時間を求める為、ストップウォッチを用いて測定した結果がコレ。

Pict0090_1

…約33秒、これは早いのだろうか。この記録を元に私はいよいよ新開地駅へと乗り込む。

Pict0099 Pict010101

十三駅から約30分、列車は神戸高速鉄道の新開地駅へと辿り着いた。神戸高速鉄道というのは一種独特な形体で運営されている会社で、この会社は電鉄会社でありながら電車を所有していない。阪急、阪神、山陽、神戸電鉄各社が乗り入れることで代用している。しかし現在阪急神戸線の列車のほとんどがこの新開地駅で折り返すという。過去に何があったかは知らない。ただこのホームに佇んでいると一体私はどの会社の駅にいるんだろうかと思ってしまう。一方のホームからは姫路へと向かう阪神電車が走り抜け、一方のホームには阪神梅田行きと書かれた山陽電車がやってきている。

Pict010801_1 Pict0109_1 Pict0110

ただ、今は蕎麦だ。コンコース階へ向かい、早速店舗を探す。神戸らしくシュークリームの出店や時代物の路線図、駅中コンビニも愛でながら『高速そば』を探す。

Pict0112_2

…意外とアッサリと発見してしまった。コレだけみると盛り上がりも何も無い。普通のターミナル駅ならばどこにでもありそうな普通の立ち食い蕎麦屋だ。ただ奇異に映るのは暖簾にかかれた『高速』という文字だけ。駅の中という立地条件ゆえにちょっと高めの料金設定が悲しい。

Pict0113_1 Pict0114_5

…でも、この駅が目的だ。早速先ほどの十三駅の阪急そば同様に天ぷらそばを注文してみる。

Pict0116

美味そうだ。…というか、あまりに美味そうなのでストップウォッチを止めた直後に一口思わず食べてしまった。もちろん美味い。思わず時間の測定を後回しにするほどの美味さだ。海老天も典型的なB級の天ぷら。これがまた嬉しかったりする。阪急そばのかき揚げもいいが、こういう天ぷらが一番立ち食いらしい。食べ終えた後ストップウォッチを確認してみると、

Pict0117

…阪急そばより7秒遅かった。ガッデム。

ただし、この事は想定の範囲内だ。あのウィキペディアでさえ『別にそばが高速で出てくるわけではない』と書かれている。この高速というのは『神戸高速鉄道』という会社名から取られているだけの話。もし本当に高速で出てくるのであれば、今頃テレビに出まくっているだろう。

…コレだけで終わってはいけない。確かに店名の『高速そば』は堪能した。でも、違う方向性で『高速そば』を楽しむ事は出来ないだろうか。そう思い立った私は、新開地駅から一旦三ノ宮へ出て、ある場所へ向かうことにした。

Pict0095_1(もう何をやるかおわかりですね)

高速状態で動く電車の中で『そば』を食べる。それこそが『高速そば』ではないのだろうか。そうだ、本当の『高速そば』を食べに行こう。思い立ったが吉日、早速材料を調達して、あの場所へ向かうことに。

Pict0132

…そう、世界中に普及した高速度鉄道の先駆けとなった『新幹線』。その車内で蕎麦を作って食べてしまえば『高速そば』と言ってもいいのではないか。ビジネスマンや修学旅行生がごった返す新幹線のホームに向かい、調理に最適なあの列車を待つことに。

Pict0145_2 Pict0149_1 Pict0156

(左:『高速そば』の仕込みをする私、中:孤独を紛らわせている私、右:新幹線の時刻表)

そうこうしているうちにアナウンスが駅構内に響き渡る。岡山方面のトンネルから光が漏れ、『高速そば』の舞台ともなる新幹線がやってくる…!

Pict0165_1 Pict0166_1

Pict0167_2

そう、元祖新幹線。車内販売で売られているコッチコチンのアイスクリームでも御馴染み『0系新幹線』だ。 もう山陽新幹線だけで走行しているこの車両、今回の『高速そば』はこの『0系』でなければ成立しないのだ。

Pict0170_2 Pict0171_2

車内はどこか懐かしい雰囲気がある。電話のスペースも年代もののゆったりとした2列シートは廃車されたグリーン車から譲り受けたものなのだろうか。 単にこのゆったりとした座席を楽しみたいが為に乗っているわけではない。本来の目的は違うところにある。そう、本格的に料理が作れるスペースがこの0系には残っているのだ。

Pict0169_2

Pict0173 Pict0174

 現代の新幹線には無い『売店』というパブリックスペース。ここが『高速そば』のメインダイニングとなる。きちんと予め言っておくがこの場所は普段車内販売の準備基地として活動しており、炒めたり煮たりする調理は一切行っていない。単に立ち仕事をしやすそうだという理由でここを選んだだけだ。

それではこの場所で本当の『高速そば』を作っていく。

Pict0176 Pict0178

もちろんお湯もガスも使えないので、コンビニで買ってきた冷やしそばをアウトドア用の丼に移し返す。『高速そば』をリスペクトしつつ、『高速そば』を超える為に、側面には『めっちゃ高速そば』という文字を入れさせていただいた。後は盛り付けるだけだ。

Pict0179

調理開始。今回はファミリーマートさんの「月見とろろそば」を使わせて頂いております。

Pict0180_2

調理中、車内販売の方が通りかかった。きちんと理由を説明して場所を貸してもらう。店仕舞を始めている横で、私は私の夢を叶える。

Pict0181_1

調理の間、怪訝そうな顔で車掌さんが通り抜けていく。でも急がねば蕎麦が延びるし新幹線自体が終着駅に到着してしまう。麺が意外と固くなっていたことに四苦八苦すること約2分。

Pict0182_1

…出来た。本当の『高速そば』の完成だ。アレだけ急いでいても美味そうだ。ただ、今となってはどうして移し変えるのかが少々疑問だけども、移し変えなければ『高速空間で作り出した』という言い訳が出来ない。早速頂く事にする。新神戸駅から新大阪駅まで約15分。急がねばならない。風景がどんどん大阪になっていく。

Pict0189 Pict0198

Pict0195 Pict0203

『いい日旅立ち』のメロディが車内へ流れ出した。新大阪駅へ到着する合図だ。その合図と共に『めっちゃ高速そば』は胃袋の中に収まっていった。

Pict019001

これぞ本当の『高速そば』だ。こんな簡単に『高速そば』が手に入るなんて他の人は夢にも思っていないだろう。時速220キロで食べる蕎麦の味も、駅の構内で食べる蕎麦の味もどちらも忙しい時には最適だ。是非とも新幹線の車内販売に『高速そば』をラインナップにしてほしい。

<おまけ>

Pict0185_1

そろそろ仲間が欲しい。自分撮りはもうイヤだ。

|

2006年10月14日 (土)

予想外な吊革

  当ブログが開設された直後に掲載した『京阪電車・匠の技』にて『京阪電車は本末転倒な会社』だと書かせて頂きました。モノは試しとばかりにデイリーポータルZさんの『コネタ道場』に投稿してみますと、なんとそのコネタが採用されてしまい、多数の皆様にアクセスして頂きました。本当にありがとうございます。

で、今回もその京阪電車のお話です。当ブログでは『本末転倒な心意気』と京阪電車のことを称していますが、私は京阪電車のことが大好きです。他には見られない独特の個性と拘りが生み出す風情は、残念ながら他の鉄道会社には作り出せないと思っています。しかし、その個性が最近薄くなってきていると思うのです。その顕著な例が京阪電車の車内にあります。

Pict0048_2

…そう、吊革です。吊革なんてどれも同じだよと思われる方も多いでしょう。ちょっと過去の写真から吊革だけ抜き出してみましょう。

Pict04631 Pict054301_1

(左:広島電鉄グリーンムーバーさん、右:近鉄電車シリーズ21さん)

Pict0522 Pict0519

(左:国鉄201系さん、右:JR西日本223系2000番台さん)

…パッと抜き出してみても普通の吊革です。しかし、京阪電車の吊革は他の鉄道と違い、普通の吊革ではないんですね。それがこちら。

Pict0046_2

(写真は9000系)

…お判りでしょうか。右と左の吊革。扉付近にある吊革の形状をよーく御覧ください。左の吊革の形状がちょっと変わっていませんか?それでは左側の吊革を違う角度から見てみましょう。

Pict0037_1

…この吊革、本来ならパイプの真下に付けられなければいけないのに、何故か真横に突き出て設置されています。実はこの吊革。

Pict004001 Pict004101 Pict0039_2

…なんという事でしょう!吊革を握ると自動的に下へ降りるではありませんか。使用時には従来の高さまで下降し、通常の時は乗降の妨げにならぬよう上へと上昇する仕組みとなっていたのです!職人が織成す心遣いと京阪電車の乗客へ対する愛情が見事形となって我々の前に形となって現れたのです。

Pict0525 Pict0526

…このギミックは京阪電車の通勤型車両(黄緑と緑の車両)全てに設置されていました。しかし、ここ最近車体の全検と共に取り外されており、この吊革があった場所には他の鉄道にありがちな小さい吊革が鎮座しています。もうこのギミックは過去のものとなってしまったのでしょうか。確かにこの吊革も『本末転倒』なところはあります。でもこういう小さな『拘り』こそが京阪電車ではないかと思うのです。

当レールウェイコンシェルジュは、これからもこういうギミックを採用する京阪電車を応援します。

|

2006年10月13日 (金)

大阪モノレールの美術品たち(2)

 昨日から連続でお届けしております「大阪モノレールの美術品たち」。今日は沢良宜駅から宇野辺駅までご紹介してまいりましょう。そろそろ説明が苦しくなってきていますが(笑)、その点もジックリとお楽しみいただければ幸いです。

●沢良宜駅

Pict0259 Pict0263

  • 左:下次正一 『水の中でバチャバチャ』…水琴窟を知っていればこのタイトルを理解できる作品。若干「なんだコレ?』と思わせてしまう雰囲気がある。本来瀬戸物で作られるであろう水琴窟の水瓶を鋳物で作りあげた。酸化によって生まれる錆が風化し寂れていく伝統を表しているのだろうか。
  • 右:ジャン・デュピュイ 『寺院の魂』…一方こちらは前出の作品と違い風化しにくいプラスチックを用いている。時代や風景、姿は変わろうとも人の願いや祈りは変わらないという作者の意図を感じさせる。また細い部品を組み合わせたことによって人の世の儚さが見事に表現されている点が秀逸だ。

●南茨木駅

Pict0289

  • 池田丈一 『ひねくれたプログラミング』…木材が織成す三角錐の曲線が錐を正しく描こうと努力する人間を表している。時を経ることによって発生する素材の色合いの変化や素材の変形もひねくれたプログラムの中に組み込まれているのか。

●宇野辺駅

Pict0317 Pict0313

  • 左:清水九兵衛 『FIGURE-9』…前出の『CORRESPONDING FORM1』と比べると直線を多用したデザインとなっている。直線の直後に現れる曲線、アルミが持つ独特の色彩と大きさのインパクトが秀逸。
  • 右:カルロス・デルプラデル 『結びつき』…混在した紋様のオブジェを繋げる一本のロープ。希薄だと呼ばれている世の中に広がる結びつきをダイレクトに表現している。似ているようで似ていない二つのオブジェは何を表すのだろうか。

|

2006年10月12日 (木)

大阪モノレールの美術品たち(1)

 …というわけでお待たせしております。「世界一長い芸術」で訪れました駅舎に設置されている『現代芸術』をこれから一つ一つご紹介してまいります。本当は一気に全部ご紹介すればいいのですが、書いてみたらかなり長いものになってしまいましたので、小分けしてお届けいたします。…誰ですか?今でも十分長いって言ったヤツは。そういうヤツは後で職員室に来なさい

さぁ、お待たせしました。芸術作品の数々をお楽しみください。 

●門真市駅

Pict0195 Pict0196_1

  • 左:清水九兵衛 『CORRESPONDING FORM1』…アルミを用いているが、曲線を生かしているので金属っぽくない。これぞオブジェといったもの。
  • 右:ジンクベ 『精霊』…ベナン出身の作家が自然素材を元に作り出した精霊。漠然と佇む姿に自然と人間の関係性を見出している。

●大日駅

Pict0213

  • 森口宏一 『鋼材による架台と、そこからのPart-2』…素材そのものの色を用いた作品。大胆な構図を簡単そうに捉えてしまいそうになるが、この形を見出すまでに51年間掛かっている。現代芸術とは一体何なのかと考えさせられる一品。

●南摂津駅

Pict0227

  • エルナン・プエルマ 『資本家(政治家シリーズ)』…自転車を勢いよく進ませようとする人間と、自転車に乗る人間。エルナンはどちらを『資本家』と言いたいのか。…いや、意外と資本家は自転車であってその資本に我々が乗せられているだけなのかもしれない。そう考えると奥深い作品だ。

●摂津駅

Pict0242 Pict0247

  • 左:アナーヘ・スミス 『ビジョン』…突如現れる美しい藍。未確認飛行物体の様に思えるが、よく見るとこれは螺子では?『ビジョンを変えろ』という意味なのだろうか?ただコレに近いことはデイリーポータルZさんの企画の中であった。そうか、あれも現代芸術なのか。…ただあっちは自然、こっちは意図的だけども。
  • 右:吉田和央 『創造力の箱』…この方向から見ると鉄製の箱でしかないが、大阪モノレールのホームページ上では複雑な形体を見ることが出来る。あえて隠す事によって観るものの想像力を引き出そうという意図が感じられる。

|

2006年10月11日 (水)

551の裏メニュー

 関西在住の方ならご存知かと思いますが、関西のいわゆるターミナル駅(大阪駅・梅田駅・天王寺駅・あべの橋駅・なんば駅・上本町駅など)には必ず「551の蓬莱」さんの店舗があります。空腹時に近づくと引力によって吸い込まれて思わず2個買って、アツアツの肉まんをはむはむと食べさせてしまう魔力のある「551の豚まん」、今や関西土産として定番商品となり、新大阪駅で551の赤い紙袋を抱えていますと「すいません、それどこで売られていますか?」と聞かれるぐらい人気になっているあの豚まんであります。実はこの「551には『裏メニュー』があるというのを皆さんはご存知でしたでしょうか。

Pict0391 Pict039201

ソレを買いにわざわざ出向いたのが阪急梅田駅。大阪名物とも言われている『ムービングウォーク』や待ち合わせの大御所『BIGMAN』などが設置されているこの施設に入居しているこの場所にも「551の蓬莱」が出店しております。

Pict0396

…ちっちゃいでしょ?「551の蓬莱」さんは大きなお店もあることはあるのですが、お客様の利便性を考えて小さなお店もいくつか出店しています。ちなみにこのお店は「阪急梅田店」の出張的な店舗として「551の蓬莱」さんのホームページに紹介されています。小さなお店ゆえこの場所では本格的に豚まんを蒸すという事はしていないようですが、それを補うかのように常に近くの大型店舗からアツアツの商品が常時届けられていますし、他の店舗と違って回転率が違います。手近な場所でアツアツの豚まんが頂けるというこの幸せ。ああたまりません。

さて、お待たせしました。関西でもこの店舗を含めて5箇所しか取り扱っていないというあまり知られていない裏メニューをご紹介しましょう。それがコチラ!

Pict0399_1

…わかりますか? 豚まんの横に鎮座している白く光る丸い物体。そう、裏メニューとは豚まんと対極の場所にある甘いもの、『あんまん』です。コンビニで売られている中華まんでも隅へと追いやられているのに、無ければ無いでちょっと物悲しい。そんな中華まん界の『高木ブー』、それが551の裏メニューの『あんまん』なのです。驚異的な甘党の私が期待と不安を込めてこの商品を買ってみました。すると店員がにこやかな笑顔でこういうのです。

『あんまんは冷たいですがよろしいでしょうか?』

…そう。冷たいということは、蒸されていないということです。横でアツアツの豚まんを食べようとしている人達がいる横で、私の手元には冷たいあんまん。しかしソレも致し方ありません。何せ裏メニュー、知られていないのですから常時蒸しているよりもそちらの方が安心できます。コンビニで蒸されすぎてボヨボヨになり、スライム状になったあんまんを私は知っています。その悲劇を『551の蓬莱』さんは回避するためにあえて蒸さずに置いていたのでしょう。私はその冷たくなったあんまんの心と身体を温める為に自宅へと戻ったのであります。

Pict0401

…というわけで自宅に戻って包みを広げてみました。赤い箱には大きく『豆沙饅』という文字。これで『あんまん』と読むそうです。この赤い色が食欲を刺激するではありませんか。さぁさぁ箱を広げてみましょう。

Pict0403_1 Pict0405

おやまぁなんとツルンツルンな物体ではありませんか。店舗で売られている豚まんと比較しますと少々小さめです。コンビニで売られているあんまんよりも若干小さめですが、これはチルド状態でパック詰めされているからではないかと思われます。それでは早速温めてまいりましょう。

Pict0407 Pict0406

(やわらか戦車の様に見えますが、これはあんまんです。)

取扱説明書に書かれているようにあんまんをペーパータオルで包み、水を注いだ皿の上に橋を渡してそこに鎮座させます。後はこいつを電子レンジで90秒加熱すればOK。期待と不安が入り混じりながらも電子レンジをスタートさせます。

Pict0408

加熱を始め、周囲にはホンノリと甘い香りが漂います。ただこの香りは皆さんが想像するような「あんまん」の香りではありません。そして何故か『ミシッ』という音…チンという音がなる前に加熱を止めて扉を開けてみると…

Pict0410

あんこ漏れてるー!

…そう、私が求めていたあんまんは、見事小豆あんと皮が仲たがいを起こしました。皮から飛び出た小豆あんは蒸す為に用意されていた水の中に落ちて、まるでお汁粉の様な状態になっているではありませんか。しかし、このお汁粉状態から嗅ぐわう中華料理らしい独特の香りが食欲をそそります。

Pict0412_1 Pict0415_1

(左:あんが漏れた皿とあんまん。皮の薄い場所から漏れた模様。右:あんこが落ちた皿。)

やはり「小豆あん」だけあって、電子レンジなどで加熱するとトコトンまで熱くなります。551で売られている豚まんと違い、電子レンジで加熱した直後のあんまんは素手ではあまりにも熱くて触れません。仕方なく人肌までに冷めた段階で中身を割ってみることに。

Pict0413_1

(…どうしてなんだろう、こんなにシズル感が無い写真になるなんて。)

アツアツの小豆あんに香る蓮と胡麻のハーモニー。従来コンビニで売られているあんまんは冷たい緑茶や無糖コーヒーが似合うのですが、この551のあんまんは烏龍茶(特に中華料理屋さんで出されるような味が濃いもの)がピッタリです。皆様も一度ご賞味ください。

以上、『誕生日のプレゼントは551のあんまん』の巻でした。

|

2006年10月10日 (火)

モノレールの駅で退屈しのぎ

先日掲載した「世界一長い芸術」の裏話をちょっとだけ。

世界一走行距離がある大阪モノレールには門真市駅から大阪空港へ走行する路線以外に「彩都線(正式名称は国際文化公園都市線)」と呼ばれる支線があります。現在は万博記念公園駅から阪大病院前駅まで運行しているこの路線にも、門真市駅から大阪空港駅の各駅同様現代芸術と呼ばれるものが設置されております。

Pict0328 Pict0351

(左:万博東口駅、右:阪大病院前駅)

ただこの路線、大阪府内なのにも関わらず1時間に3本、専門的に言いますと20分ヘッドで運行されているんですね。

Pict0347

地方のローカル線に出向きますと1時間や90分に一本という路線もあります。しかしこの20分は地方のローカル線よりも寂しかった。何せ手塚治虫が活躍していた1950年代のマンガ雑誌世界では未来の象徴とも言われた「モノレール」の駅で20分間滞在しろといわれたからさぁ大変。終着駅である阪大病院前駅では折り返しの時間を利用し、サクサク撮影して終わりましたが、問題は公園東口駅。

Pict0336

…どーですか。このだだっ広い世界。この駅の目の前にはJリーグ「ガンバ大阪」のメインスタジアム万博記念競技場があり、そのスタジアムを利用されるお客様を誘導する為に他の駅よりも大きなスペースを取っています。スタジアムを利用されたり、万博公園へ行くのならばこの広さもあまり気にならないでしょう。ただ今回の目的は駅の美術品。美術品を鑑賞してしまえば、後はただただのんびりとした時間が流れてしまうだけ。

Pict0337 Pict0340

とりあえず万博記念競技場を駅構内の売店跡から愛でたり、

Pict0339

駅構内で展示していた『リサイクルの方法』という展示を見学していても時間はかなりたっぷりとあります。しかもこの場所には駅員さんと私以外誰もいません。本当にこの場所が大阪なのか不安になってしまうほど…であります。

Pict0341 Pict0348

所在無げなので一旦ホーム階へと向かって時間を確認するも、発車時間まではまだまだ時間があります。ホームは人影もまばら。ますます孤独感が強くなる瞬間です。このあまりある時間を消費するべく…

Pict0343 Pict0349

時間つぶしの定番、携帯電話アプリのテトリス。しかしこのテトリスという単純作業をしていると己の中に「こんなことをしていていいのだろうか。」という思いと「表現しなくては!」という芸術家魂というのが湧き出てきました。そこで、暇つぶしと度胸だめしと表現するという芸術家魂等全ての要求を解決する手段を兼ねて…

Pict0350_1

駅構内でダイインしてみました。結構気持ちいいです>駅構内でダイイン。

|

2006年10月 6日 (金)

世界一長い芸術

いよいよ10月に突入しました。後半戦のスタートです。当「レールウェイコンシェルジュ」もお読みになられている皆様方に鼻で笑っていただけるようなモノを目指してこれからも精進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

さて、皆様方にはお伝えしておりませんでしたが私、大阪にあります某芸術大学の出身だったりします。しかも在籍していた学科というのが「芸術全般をプロデュースする」という趣旨の元設立された学科でした。もちろん己のプロデュースすら出来ない人間がどうして他人をプロデュースできるのか?…という自虐的なお言葉も頂戴しておりますが、そこはソレ。今回は秋の気候に誘われて「芸術探訪」へと参りましょう。

Pict0058 Pict0036_1

(駅には美術展の宣伝ポスターが。こういうのを見ると秋だと感じる)

皆様は「芸術」という言葉を聞いて『格調高いもの』『美術館にあるもの』と認識されておられるのではないでしょうか。確かにそう考えられるのも無理はありません。美術館という特殊な場所で、格調高くポンと置かれている段階でちょっと敷居が高いと感じられる場合もあるかと思われます。今回はもっと身近に芸術に触れられる場所をご紹介いたしましょう。

Pict0183_4 Pict0188_1   

というワケでやってきたのが大阪空港へのアクセス路線として利用されている『大阪モノレール』の門真市駅です。大阪空港から千里中央、万博記念公園を通って茨木市・摂津市、そして門真市へと走行しているために『世界一長いモノレール』としてギネスに登録されています。昨今は東京モノレールから直接きっぷが買えて利便性も向上、第3セクターの鉄道でありながら単年度黒字を計上するなどなかなか明るい鉄道会社だったりします。で、実は各々の駅全てに芸術作品が展示されているというのを皆さんはご存知でしたでしょうか?

Pict0358 Pict0114_6

(左:大阪モノレール万博記念公園駅、右:大阪モノレール蛍池駅)

大阪府が収拾していた芸術作品を温存しておくのはもったいないと、広く一般の方々に鑑賞してもらえるよう大阪モノレールのコンコースに置いた…という経緯があります。確かにこれらの作品はモノレールの味気ない駅舎にとっても一つのアクセントとして有効活用できていると感じます。今回大阪モノレールの駅を全て回りまして鑑賞させて頂きましたが、その作品のどれもが私の感性を豊かにさせてくれました。本来ならば移動するだけの交通機関であるモノレールが、一つ一つの画廊へと移動させてくれる回廊のような役割を担ってくれていた…と思うと、この大阪モノレール美術館という制度は実に有益ではないでしょうか。…しかし、残念な事に作品の大きさや駅舎のスペース等の都合によって芸術作品そのものが他のものと混在してしまった結果、密やかに設置されてしまっている駅があったり、設置されている箇所が美術品にとっていいのか?という駅がありましたことだけ付け加えておきます。

Pict0232 Pict0105_1

(さてどこに作品があるのでしょうか?)

Pict0327 Pict0378

(左:漠然と芸術作品が置かれている万博東口駅、右:ディフォルメされた太陽の塔の広告が作品より目立っている千里中央駅)

Pict0158_1 Pict0145_1

(大阪空港駅構内にあるモノレール美術館。「美術品をただ空いていた通路に置いただけ」と言われても反論できない。中央の赤いオブジェは埃だらけの上にオブジェの中にゴミまで捨てられていた

ただ、調べれば調べるほどこの大阪モノレールは芸術的な要素がたくさんあります。北欧のある国の地下鉄を「世界一長い美術館」と紹介していた記事がありました。その国の地下鉄の駅構内を芸術家達が装飾を施したためにそういう名称になったそうですが、こちらは駅構内の美術品だけではありません。この大阪モノレールの全てが「芸術」と言っても過言ではないと思われます。正に「世界一長い芸術」なのです。その芸術の中で一番我々の眼に飛び込んでくると言えば、この大阪モノレールの車体ではないでしょうか。

Pict0239 Pict0241

…いわゆる「ラッピングトレイン」という広告を施した車体です。まぁこれが大阪らしい色彩感覚を施したものでして、宣伝効果はバツグンと言っていいでしょう。元々モノレール自体高い場所を走行する場合が多いので、このような広告を施そうと考えるというのは見事!としか言いようがありません。もちろんそれで芸術だ!なんて言ってはいけません。大阪モノレールの駅と駅を繋ぐ路線も芸術的な要素がたっぷりとございます。

Pict0220  Pict0271

(左:淀川に架けられた橋桁、右:近畿自動車道を跨ぐ為に架けられた橋桁)

美しきアーチではありませんか。元々この大阪モノレールが計画されていた路線は、高速道路や主要幹線道路とほぼ同じルートを平行して計画されていましたので、どうしても道路や架線に影響が無いように設計を施さなくてはなりませんでした。その結果、このようなアーチがアーチコチに作られるようになってしまいました。…誰ですか?ダジャレが寒いと言った人は?跨ぐだけではありません。スペースに余裕があるのならば!…と、建物ギリギリな場所をすり抜けている場所もあります。

Pict0281 Pict0282

(南茨木駅直前。線路の傍にビルがあるためこの部分だけは時速を落として走行する)

モノレールが出来る事を甘味して建物は設計されていますから、建物にモノレールが接触する事はありません。でもなんとなく当たるんじゃないか?というスリルを味わう事ができます。生と死を無意識のうちに感じ取れるというのも芸術性に溢れている!素晴らしいではありませんか。しかもこの建物の横を通り抜けて駅に到着しますと、目の前に我が目を疑うような光景が現れてしまいます。それがコチラ。

Pict0296

目の前には大阪貨物ターミナル駅へと向かう貨物線がドンと鎮座しております。一瞬これだけ見ると「モノレールが貨物線にぶち当たる」と思われるかもしれません。本来ならこういう構造物が目の前にある場合、モノレールの特性である粘着性を利用して最初に下がってから目の前の構造物を避けるように設計します。しかしこの南茨木駅の場合、大阪モノレールが開通した直後は終着駅でした。終着駅である以上折り返し用の設備(簡単に言えばポイント)を設置しなくてはいけません。その設置スペースを確保しなければいけないためにあえてこういう目線になるような設計になってしまった…と思われます。もちろん設計上安全が確保されているのですが…、これがまた通過する時ちょっとだけ怖いんです。今回この模様を「動画」(要Quick time player)でご用意致しました。列車が柱に近づくと、『チーン』という音が鳴ります。これが『速度制限解除』のサインでして、この瞬間からモノレールは速度を出し始め、柱の真横に当たるのではないかと思わせる位の速度で通過していきます。映像ではわからないかもしれませんが、実際に乗っていますとジェットコースター並。ヘタすればソレより怖いかもしれません。

Pict0323

(大阪モノレール沿線にある万博記念公園。万博といえば太陽の塔でしょう。Be TARO!)

まとめ。

芸術を探しに今回大阪モノレールを取材しましたが、芸術というのは何も芸術性を意図した創作物だけではなく、身近なところに潜んでいるというのがよくわかりました。今回2日間かけて大阪モノレールの全ての駅を巡り、全ての芸術作品を鑑賞した結果、私の心に潤いが戻ってきたような気がします。皆様も今年の秋は身近な芸術を探求してみては如何でしょうか。

<今回のオマケ>

Pict0138_2

(…万博行く前に美術品を見てあげてください。イヤこれマジで。)

追伸:近日中に大阪モノレールの駅構内に展示されている現代芸術の作品をご紹介いたします。お楽しみに。

|

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »