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2006年5月24日 (水)

京阪電車・匠の技

 最初のネタ…もとい、 ご紹介するのは「京阪電車」のお話。京阪電車といえば、緑と赤の電車が京都と大阪の間を走っている…関西在住の方ならそう思われるでしょう。ニュースを見ている方ならちょっと前に『ねぇねぇ、阪神電車の株買わない?』と村上ファンドからオファーがあった会社だというイメージもおありかと思われます。

で、実はこの京阪電車。「鉄ちゃん」の間では有名なのですが、いまや鉄道の車両としては当たり前の「空気バネ台車」というものを日本の鉄道会社の中で初めて採用したり、ちょっと前まで日本最長の複々線を持っていたという『すごい』会社なんです。

 その中で最も注目されなければいけないのは「車両保守」。京阪電車はこの「車両保守」のレベルが他の私鉄と比べて格段に優れた鉄道会社なんですね。そのレベルの高さが一番判りやすいのが「車体更新」。簡単に言えば「リフォーム」です。ちょっと前まで放送していたリフォームの番組さながら、古いものを時代に合わせて再構築し、新たなる時代へ向けて再活用していこう…。なんてことを京阪電車は昔からよくやっています。京阪電車の歴史を紐解くと、昔は「特急用車両」を「通勤用車両」に改造し、新たな役割を車両に与えて、大事に大事に使用していました。そこからこういう「車体更新」の技術を発展させていったワケです。200605141640000

  

 

 

(写真は元々特急用車両だった1900系。今では派手なラッピングを施した車両も存在)

 で、その「車体更新」。昨今は単に車体を長持ちさせるのではなく、時代に応じた設備を新たに設置するという事も行います。昨今なら「バリアフリー」への対応した設備が増設されるワケですが、一番我々がわかりやすいのが「車椅子設置スペース」の新設です。元々あった座席の場所を取り除いて、新たに設置するのですから一番わかりやすいかと思われますが、ただ何故か「優先座席がある場所」に併設される事が多く、鉄道会社の中には座席を全て取り払って、そこに設置するパターンが続出しております。本来優先座席というのは『お年寄りや体の不自由な方の為のスペース』として用意されているハズなのに、減少してしまう…。それはいけないと考えたのか、京阪電車は座席を残してスペースを確保するという手段に出ました。

 

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この写真に写っているのがその「手段」を最初に講じた「1000系」という車両です。ちなみにこの車両、書類上の『製造』は昭和52年となっていますが、実際は昔あった「700系」車両の車体を利用して製造した車両です。…ややこしいですが、かなりの年月が経っているということだけは言えます。

 

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で、コレがその「車椅子スペース」です。小さく優先座席を設けているのが確認できるかと思います。ちょうど窓ひとつ分だけ座席を残しています。コレを某ビフォーアフターの加藤○どり口調で言いますと「優先座席を残しつつ、車椅子の方々を案内できる適度な広さの空間を確保、難しい問題を匠の手腕によって解決へと導いたのです。」…という感じでしょうか。しかし、ココで今一度先頭車両の写真を見ますと…。

 

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窓がひとつ。タダでさえ乗務員室がある以上、スペースを広げるという事は出来ません。コレを車体更新の全てに携わる京阪電車の匠「寝屋川工場」はどのように解決していくのでしょうか…。それでは松谷卓作曲の「Toccatina」(松谷卓・Before Afterに収録)をBGMに御覧頂きましょう。

 

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狭っ。

ちょうど一人分ですやん。しかも設置された「車椅子スペース」自体も他の車両に設置している「車椅子スペース」の画像と比べなくても狭くなっている事は明らか。優先座席のクセして「人を選ぶ座席」になっちゃってます。普通コストを考えるのであれば、わざわざ一人用の座席を作るよりも全部取り払ってしまう方を選ぶでしょう。でも京阪電車はあえてこういうことを施行するんですね。

 

…実を言うと、京阪電車は結構こういう『本末転倒』なことを昔からする会社だったんです。第二次大戦以前、京阪電車は色々と子会社を作り、様々な場所へ進出しすぎちゃって(コレで有名なのが阪急京都線の元となった「新京阪電鉄」)、拡大しすぎた経営が元で本体の経営が思いっきり傾いたり、1900系を車体更新する際、たまたま工場に保管していた冷房機器を再利用して冷房を付けようとしたら、それの費用が予定していた以上に掛かっちゃって、結局本来廃車する予定がなかった他の車両を廃車したり。

他の私鉄と比べても「本末転倒な心意気」を随所に感じる会社です。

 

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閑話休題。

一方新しく導入された電車はどうなのか。現在京阪電車の中で一番新しい車両が10000系という車両(写真参照)。交野線や宇治線など「支線」で走らせるように作られた車両で、最先端の技術を採用する一方、廃車した車両の部品を再利用したり、既存の車両と部品を共通化するなど改版電車イズムをいたるところに搭載しています。まぁ某ビフォーアフター風に名付けるとすれば、『青き衣を纏った緑の伝承者』と言ったところでしょうか。もちろんきちんと伝統は受け継いでいます。それがコレ。

 

 

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優先座席、狭っ!

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2006年5月23日 (火)

はじめまして

こんにちは、こんばんは、おはようございます。そして初めまして。「レールウェイコンシェルジュ」のコンシェルジュ(仮)を担当させて頂きます「あすやん」と申します。

以前「@nifty温泉」さんの「おフログ」の中で「駅前 go to 温泉」という「温泉」と「鉄道」に関わる様々な記事を書かせて頂きました。ですので、もしかしたら私の存在をご存知の方がおられるかと思います。この「レールウェイコンシェルジュ」では「おフログ」の方向性を発展させまして、「鉄道」をメインに色々と思いついた事や面白い現象などを取材していこうと思っております。

…まぁ、前回のアレがアレだけにそれほど素早く更新されない事をお約束いたします。あとタイトルに「コンシェルジュ」という名前を入れておりますが、別にお勧めの観光地をお知らせしたり、きっぷの手配などを受け持つという事は行いません。不特定多数の方々に鉄道の楽しさを伝える事を主軸にしておりますので、「名前倒れだ!」と言って苛めないで下さい(泣)。

それでは、どうぞ皆様ごゆっくりおくつろぎくださいませ。

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