まもなく7月7日。我々の頭上、天空を超えた銀河の先で織姫と彦星が出会うこの日を祝すかのように地上では恋愛に関するイベント事が結構開催されています。その中心となるのが「恋人の聖地」という場所。

このところ少子化対策や地域振興の一環として「恋人の聖地」が日本各地に選定されているそうです。まぁ少子化にしろ地域振興にしろもっと他にすることはあるんじゃないのか?とは思いますが、今回はこの「恋人の聖地」を巡ってみます。
…え?鉄道と関係ないんじゃないかって?まぁまぁ読めばわかるって。
まずは「海沿いにある恋人の聖地」。
東海道本線の終点であり、山陽本線の起点でもあるJR神戸駅。どうしても繁華街といえば近くの三ノ宮駅や元町駅が中心なので関西圏の人間からしても意外に地味な印象を受けるこの駅の近くに「恋人の聖地」があります。
神戸駅から歩くことおよそ5分、ちょっと小洒落たビルが立ち並ぶ一体が見えてきます。そこが今回の目的地「神戸ハーバーランド」。私からすれば「何度もテナントが変わるショッピングゾーン」「いつの間に消えたんだデザート博覧会」という印象しかありませんが、とにかくこの場所は恋人の聖地だそうです。

その中でも賑わっているのが「神戸モザイク」というショッピングゾーン。港町の倉庫を改装したような建物の中には飲食店やファッション雑貨、映画館等があります。

また「神戸モザイク」さんには1995年、震災から復興を願って作られた「モザイクガーデン」という遊園地が併設されています。観覧車が灯す七色の光は今や神戸を象徴する夜景として欠かせないものとなっています。
観覧車があるということで、「神戸モザイク」さんの中には恋愛を意識したようなタイトルのお店もあります。この「神戸モザイク」のターゲットは若いカップルだと私は推測します。撮影中常に独りぼっちな私にとってこの場所はかなり辛い場所。そこで今回は…
(あッ!あの後姿!)

(何故か驚くムンクさん)
スウェーデン出身、童謡「椰子の実」を独特の言い回しで歌いあげ、特技は桂三枝のモノマネという北欧の美女、ムンクさんにご登場いただきます。彼女とカップルを演じることで「恋人の聖地」らしいアツアツな写真をお届けしてまいります。

(左:メリーゴーランドとムンクさん、右:観覧車とムンクさん。)
(左右:神戸モザイクの雑踏とムンクさん)
遊園地や雑貨、飲食店などの賑やかな場所もあれば、神戸らしく異国情緒を味わえるようなアンティークっぽい灯台もこの「神戸モザイク」さんの近くにあります。
(左:万国旗に見入るムンクさん、右:趣がある灯台と二人)
(左:灯台の下で佇むムンクさん、右:ムンクさんと神戸港の風景)
まるで絵葉書の中に溶け込むような瞬間を味わえます。どの場所で撮影しても二人を引き立たせると言っても過言ではありません。流石「恋人の聖地」。これはオススメです。
(左:アトラクションに乗りたそうなムンクさん、右:しかし身長制限のため乗れなかったムンクさん)
…さて、続いては「大空を味わえる恋人の聖地」。

新梅田シティにあります「梅田スカイビル」、ここの空中庭園展望台が「恋人の聖地」として認定されています。
「恋人の聖地」のホームページを見ているとこの場所が観光地と思われる方が多いかもしれません。しかし実際に行ってみると周囲は雰囲気が違っています。それもそのハズで、この梅田スカイビルさんには積水ハウスさんやダイハツディーゼルさんの本社、東芝さんの関西支社が入居されており、その為観光地観光地というよりかはビジネスの場所という空気になっています。
(左:空を見上げるムンクさん、中:展望台へ移動する2人、右:エレベーターで移動)
そんな状況下でもやっぱりカップルとしての雰囲気を伝えたいと考え、ムンクさんに再登板して頂きました。入場料金700円を支払ってエレベーターとエスカレーターを駆け上がったその先に展望スペースがあります。まずはその窓から見える大阪の風景をお楽しみください。

(左:西梅田界隈、右:ムンクさんと共に。眼下には梅田貨物駅が見える)
こうして見ると梅田界隈もどことなく大都会チックになってきました。今後新しい大阪駅ビルが完成したり、中之島界隈が開発されたりするとどうなっていくのでしょうか。大阪っぽくないようで大阪らしい町並みになるのでしょうか。
(左:カップル専用のシート、右:カップル専用シートの傍から見る風景)
この展望台にはカップルシートが設置されており、2人だけの空間を味わえることができます。他の展望台にこの様なカップル優先を意図した座席があったでしょうか。

(左:カップルのスポットにありがちな南京錠をつける場所、右:展望台入口)
これ以外に何故かこの空中展望展望台はカップル向けの設備が多く存在しています。家族やファミリーという層ではなく、カップルが如何に楽しめるかという視点で色々と試行錯誤しているようです。 カップル向けの看板を通り過ぎ、階段を一段一段上った先にあるのは大空を体感できる文字通りの「空中展望台」。
ガラスやアクリル板等の遮るものが一切ない文字通りの展望台。見る風景は素晴らしいものの、高所恐怖症の私とビニール製のムンクさんにとっては致命的な場所。突風にあおられムンクさんが鳥になってしまったら一大事、残念ながら早々に退散させて頂きました。ただ高所恐怖症でなければこの場所はなかなかいいデートコースです。やはり「恋人の聖地」は伊達じゃありません。
…そして最後は「大地に輝く恋愛の聖地」です。

一見何気ない川原の風景に見えますが、こちらは過去当レルコンでも登場している「天野川」さんです。今年も7月7日が近付いたということもあって、周囲の商店街は七夕仕様。
七夕飾りが街灯に飾られ、その袂には願い事を書いた短冊を携えた笹が数本飾られています。この車ユーザーにとってある意味不快な状況はこの近所の人達にとって七夕の風物詩となりつつあります。

もちろん今回もムンクさんが一緒。前回前々回と比べると天候がよく絶好のロケ日和。しかも河原ですから川の水面からやってくる風が堪らなく心地いいです。

天野川を見ながら天空の銀河に思いを馳せたり、川原の階段に腰かけて語らったり…。他の2つとは違った「楽しみを見つける」ための恋人の聖地。これは意外と上級テクニックが必要かもしれません。

河原といえばスキップ。二人揃ってのスキップはさどかし楽しかろう…。
おや?

ムンクさん?どうしました?…ムンクさん!
ムンクさん!ムンクさん!…、こんなに薄っぺらになっている。大丈夫ですかムンクさん!!
「…、私、もうダメ。」
ムンクさん!何を言ってるんだ!まだ日本には恋人の聖地があと63か所も残っているんだ!一緒に行こう!
「無理よ、こんなにペシャンコだもの。」
大丈夫だよ!空気を入れればまた復活できる!
「いや、もう暑さでビニールが溶けちゃってる。あなたも私みたいな無機質なおばさんに頼るのではなく、一人で好きな子を見つけてね…」
ムンクさん!、ムンクさーん!
…はい、いかがでしたか?「こういう大人になると取り返しがつかなくなる」。鉄道に関連が無いといえば関連が無いと思われるやもしれません。でも実際のところ繋がりがあるんですねぇ。それは次回の講釈で。